闘え!畳屋!!

新潟県三条市で八代続く畳屋「今井畳店」の余談集。サッカーとか昼寝とか。

シロアリ

2006年07月02日 | 
 シロアリ。アリとは言うもののいわゆる黒いアリとは血縁関係はないらしい。家屋の最大の大敵である。
 畳屋にも縁が深い。お客様の畳をはいだところ、シロアリが生息・食害している事も珍しくはないのだ。とくにこれからの季節九月くらいまでは活発に活動するようで結構な確率で遭遇する。
 写真は、今日撮影したもの。畳屋は害虫処理業者ではないので普段は全くこんな事はしないのだが、訳合って床下点検の大役を仰せつかった。写真の束にはシロアリの通路である蟻道が出来ている。しかし、束を登りきった大引等の水平構造材部分では有り道は確認できなかった。また、蟻道自体がかなり乾燥していて損傷も見受けられたことから、恐らく放棄した蟻道である。
 今現在、シロアリ及び、有効な蟻道が確認できないので、もうしばらく様子を見る事にしました。数ヶ月後にのぞいて見て、それらが見受けられれば業者に駆除を頼んだ方が良いと思います。

ところでお客様のお話で「床下が乾いていればシロアリの被害に遭わない」と思ってらっしゃる方が結構いらっしゃいます。畳屋の体験として床下の乾燥はシロアリの発生頻度には無関係と思われます。恐らく、シロアリが食害した部分が湿っている事からくる勘違いだと思います。湿っているのはシロアリ自身が水分を何処からか運んでくるためで食害する前の湿度が高いか否かは無関係だと感じています。彼らは乾燥には確かに弱いですが自分たちで土管のような土のトンネルを造りその中を湿らせていますので、床下自体の乾燥度はあまり影響しないと思います。とにかく、シロアリは何処の家でも発生する可能性はありますので、薬剤処理の有効期限が切れたら、年に2度位は床下をご自身で点検なさる事をお薦めします。
 そうそう、余りにも湿度の高い床下は別な悪影響が有るのは間違いないのですが、それはまたいつかに。

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5 コメント

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Unknown (chinmi)
2006-07-09 16:12:29
初めまして!

私は、今の所に来る前は住宅の設計デザインの仕事をしておりました。

今井様の言われる通り、床下が乾燥してようと関係なくシロアリが住着きます。私のやった家で、床下が乾燥していたのですが、シロアリが住着き先日、大工事を行った家がございます。外の塀(木製)から発生し、家の中に入ったようです。家の点検は、必要ですね!これからも遊びに来ます^^
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シロアリ警報発令中 (畳一)
2006-07-09 19:31:16
今の時期本当にシロアリ関連の現場が多いですよね。畳の場合は家具の下あたりが要注意ですね。
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>chinmiさん (今井畳店)
2006-07-10 22:21:51
驚きですね、その大転換!macもその頃からでしょうか。

シロアリ対策はホント家の構造からですね。昔見たいに(神社やお寺のように)束をたくさん立ててその上に家を建てる(何工法というのか存じませんが)ことは今の法律では難しいのでしょうか?

 基礎廻りさえ簡単にチェックできればずいぶん被害が減らせると思います。実際、今回のチェックでも風呂場の下は潜り込めずチェックできませんでしたので市松の不安が残っています。
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>畳一さん (今井畳店)
2006-07-10 22:25:53
あーぁ、あるある。茶箪笥どけたらその下が一面泥だらけとか!三年前に相談されたあるお宅は、部屋の中央の座卓の脚の下が喰われてました。『ダニが出た!」と言われ見に行ったんですが、食害された部分をセロハンテープかなんかで覆って、座卓を元に戻してあったんです。我が訪れて座卓をどかすとまるでシロアリの観察箱みたいにゴソゴソしてるのがよく見えました(笑っちゃいけない)。
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Unknown (chinmi)
2006-07-11 19:47:55
こんばんは!

家内に騙されたんですよ~知らないうちに婿に入ってました。まさか珍味屋だって知らずに。。魔が差してしまいました。大好きな仕事を辞めるのは切なかったです。

しかし、今の仕事も楽しんでやってます^^

昔の古民家が好きで、古民家を現代風にアレンジして住むのが夢です。やはり建築から離れられない気持ちがどこかにあるのかも知れませんね。

これからもブログ楽しみにしてます。



マックは、家内が持っていたんですよ。相当高価だった頃です。。
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