東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

もぐらたたき状態

2019-10-18 10:37:52 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 先日の入院前に型抜き貯めていた人形たちを急ぎ素焼き中。炉内の水分を逃がすため、500℃になるまでは蓋を半開きにして漸く蓋を閉じる、というところ。夏場は暑くてたまらないのが、これからの季節には余熱がありがたく感じられるようになります。

 素焼きの傍ら、土いじり。ひねり鳩の成形。竹ひごはあくまで暫定的な孔あけ用ので丸軸の竹ひごを使っています。生乾きのうちにひごを抜いて乾燥、素焼きを済ませ、小刀で割いた角の木口の竹ひごを挿して本番の組み立てをします。本当は既成のマルひごをそのまま使えば楽なんですが、昔のものを見ると丸ひごは使ってなく、割いた角のひごなんですね。それに成形時に比べて乾燥、素焼き後は孔も収縮して小さくなります。

 割り型から成形もあれこれ種類があって…。この小さなねずみたちは今回初挑戦のもの。都内の近世遺跡からよく出土するねずみを参考にしています。

 乾燥中のもの。

 既に素焼きが済んで、磨きや彩色を待っでいる人形たちもたくさん。どれも早くかたづけないと…。気はあせれど…。干支のねずみの原形の未完のものもいくつかあり…。