ハニカム薔薇ノ神殿

西南戦争の現地記者の話他、幕末〜明治維新の歴史漫画を描いてます。歴史、美術史、ゲーム、特撮などの話も。

成均館スキャンダルの原作本

2012年06月13日 | 文学・歴史・美術および書評
ソンジュン「どんな事情があろうと犯罪は犯罪だ。これに限らず、罪を犯す者は皆それなりに事情があるだろう。
だからといって許してやっては、苦しくとも法を守り正直に生きている人々の立場がない」


ユンシク「法を守っていても、貧しく無力な人々が生きられる公平な世の中ではありません。
餓死したくなければ、死に値する罪を犯すこともあるのです」


ソンジュンはユニの言葉にうなずいて、真剣に悩みながら言った。
「その多くの貧しい民のために、科挙はもっと厳しく行われないと。公平な世の中をつくるには、
正しい人間を官吏にしなければいけません。
目の前の金につられて正しくない人間を合格させれば、彼らは官吏になった後、
それ以上の金を搾り取って人々を苦しめるでしょう。
でも、貴公の意見を聞いて、おれの考えの問題点にも気付きました。死んでも正しい行動だけをしろ、
と要求するのは単なる詭弁…」


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長々抜粋すみません。


やっと買いました。
「成均館儒生たちの日々」チョン・ウングォル著 新書館


ドラマ「トキメキ☆成均館スキャンダル」原作小説です。

ドラマの方の冒頭は、さすがにドラマ的演出になっていて、もちろんエンターテインメントとしては非常に面白かったんですが。
原作はより深いです。
うむむ、ここまでとは思いませんでした。これは面白い。
軽薄な☆付きタイトルになってるからなあ。「スキャンダル」とかタイトルで引く部分が多少あるけど


大河ドラマもこのくらい面白かったらいいのに。
なんか清盛はだれてきましたね…。あのドラマシナリオは、色々と気にしてか、言いたい事を言えてないかんじで残念です。


成均館スキャンダルは6/23から、ワーナーマイカル系劇場で「トキメキイケメンフェスティバル2」という企画で再度登場の様子。
私は噂だけ聞いて、この映画のダイジェスト版を見て興味を持ちました。
ドラマを1話から見るより、ダイジェストでかんじを掴むってのはアリ。時間が無い方に特にオススメします。

まだ上巻。
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