いくやの斬鉄日記

オープンソースからハイスクールフリート、The Beatlesまで何でもありの自称エンターテインメント日記。

IBus 1.5がUbuntu 13.10に投入されるまでの流れと現状

2013年10月20日 09時10分15秒 | Ubuntu
インプットメソッド(IM)は空気のような存在であるべきであり、現状のように語られてしまったら負け、という性質のものです。動いて当たり前、動かすための苦労なんて誰も知らない。それでいいんだと思いますし、少なくともUbuntuでは今までそうだったと思います。

私からはあるべき論ではなく、事実関係をば。

IBus 1.4はどうだったかというと、適切にメンテナンスされているとは言いがたい状況でした。それはUbuntuにはIMの専門家がいなかったということです。換言すれば、CanonicalはIMの専門家を雇用しませんでした。
あと、UnityのIndicatorをサポートするためにでかいパッチを当てていました。
これものちのちまで足を引っ張ることになります。

去年の11月頃、13.04ではIBus 1.5にはしないという決定がなされます。理由は
・クオリティがまだまだ(そらそうだろ……)
・[すべてのアプリケーション間で同じインプットメソッドを共有する]の設定変更ができなくなった
・Indicatorサポートの欠如
だいたいこんな感じでしょうか。

IBus 1.5ではIndicatorパッチを当てるのではなく、独立したindicatorを開発することになり、それがindicator-keyboardです。3月頃から開発が始まりました。たぶんそのために雇用もしてるんじゃないでしょうか。あくまで推測ですが。

実際に投入するという告知が出たのは7月です。indicator-keyboardもこの時点で動作するようになりましたが、できがあまりにもあんまりでした。現在でも特に変わっていません。

バグ報告の数からも明らかです。indicator-keyboardのバグは今現在で24個登録されています。しかし、IBusはSaucyサイクルではたった3つであり、しかもおそらくどれもほかにアサインされるべきものです。
ついでに、13.10からすべての言語でIBusが起動するようになりました(ただしUnityを使用する場合)。そうしないと、[テキスト入力]の設定が変更できないのです。そらそうですね、統合してしまっているので。

IBusはGNOME 3.6から統合されるようになりましたが、この統合というのは主として
・GNOME Shell
・gnome-settings-daemon
・gnome-control-center
を組み合わせて使用されることを意図している、と考えられます(参考資料)。
GNOME 3.8からはgnome-initial-setupもこれに加わりますが、UbuntuではUbiquityでやってることであって現在もパッケージはありません。とりあえず13.10では問題になりませんでしたが(正確には問題になりましたが修正してもらいました)、今後は顕著化するはずです。

UbuntuだとGNOME Shellがないので、その代わりにindicator-keyboardやUnityでやるべきことがおざなりになってしまっているのというのが現状、と言っていいと思います。ただ、この組み合わせて使えるようになったのが7月からなので(しかもPPAでありリポジトリに入ったのはもう少し後)、どうやっても"ちゃんとした形"で間に合わせるのは不可能だったとも思います(だからmozc-setup-helperとfcitx-setup-helperを書く決意をしました)。
Fedoraでは特に問題になっておらず、VineやMomongaの開発版でもIBus 1.5になっていることからも、やはりUbuntu(というかUnity)での問題が多いということの証左になるのではないでしょうか。

次に起こすアクションは明白ではあるのですが、私は言語パネルがなくなった時点でIBusを使う気がなくなったので、最低限動くところの面倒は見る気ですが基本的には頑張ってくださいというスタンスです。
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