「山」旅の途中

40代後半になって始めた山歩き。自分はどこから来てどこに行くのか。光、空気、花々の記憶を留めたい。

光の王国 羊蹄山

2012-07-16 22:39:10 | 羊蹄・ニセコ周辺の山々

7月15-16日 羊蹄山の登山記録:

 夕景と日の出を見ようと、羊蹄山に登る。

九合目の避難小屋に荷物を置いてから、「比羅夫ルート」をたどって火口を取り巻く外輪山へ。

山頂を経て、岩稜伝いに火口(父釜)を回り、今度は「真狩ルート」から避難小屋に戻る。

この間、雲流が斜光で陰影をつけ、さらに刻々と朱色に染まっていく。

避難小屋に戻ると、ニセコ山系を背にした日本海に日が沈んでいく。

・・・・そして、残照が力の限りに、空と海を燃やす。

山々の背後に白く光るのは星ではなく、海に浮かぶイカ釣りの漁火だった。

九合目に咲くエゾカンゾウ 雲海に浮くのはニセコ山系

 

九合目の避難小屋テラスから

日本海に沈む太陽

海と空が朱色に染まり、漁火が光る

 

朝は三時前から歩き始め、東斜面を縁取る外輪山の「北山」から日の出を待つ。

穏やかな日和で、風も弱く、さほど寒くはない。

4時06分ごろに、札幌の無意根山付近から、太陽が頭をもたげる。

劇的に移ろう光の鮮烈なドラマに、顔がほころび、心が躍った。

日の出を待つ

 

無意根山付近から日が昇る

羊蹄山の避難小屋から山頂にかけては、ノゴマの一大繁殖地だった。

いたるところで、きよらかな囀りが響きあう。

シベリアン・ルビースロートという英名が物語る美しい喉に見とれた。

避難小屋テラスのハイマツにはギンザンマシコが五羽。雌雄ペアと今年巣立った若鳥だろう。

大雪山の象徴のような鳥と思っていたが、ここで出会えた幸運を喜ぶ。

ノゴマ

ギンザンマシコの♂

登山記録

7/15

08時50分:真狩登山口から入山

11時20分:五合目

13時30分:九合目

13時40分:九合目の避難小屋

14時50分:避難小屋からヒラフルートで外輪山へ

15時30分:外輪山

16時00分:山頂

16時30分:山頂出発~岩稜~真狩ルート分岐(しばらく滞在)

18時00分:避難小屋に戻る

19時20分:日没

・・・・・・・・

7/16

02時50分:避難小屋出発・・・ヒラフルートから外輪山へ

03時30分:外輪山の北山付近

04時06分ころ:日の出

05時00分:避難小屋に戻る

07時10分:下山開始

11時30分:登山口に戻る

  真狩温泉 500円 露天風呂から羊蹄山が見える。

 ■過去の登山歴 
04年7月31日 真狩コース
05年10月9日 真狩コース
06年8月26日 京極コース  

 07年08月12日 比羅夫コース 


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2 コメント

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すばらしい! (mori)
2012-07-19 20:53:41
きれいですねー。
どの風景もとてもきれいですが、特に3~5の微妙に色が移りゆく様がすばらしい!
写真にもとてもきれいに色が表現されていますね。
5枚目、漁り火ですか。幻想的ですね~。
山に泊まるとこういう素晴らしい光景を
見られるのですねー。(ため息)
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山泊 (ikuni)
2012-07-22 19:47:26
夕景の鮮烈な変幻には、びっくりしました。なにごとも体験といいますが、山に泊まることは、非日常を愉しむことだと・・・感じました。
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