7月15-16日 羊蹄山の登山記録:
夕景と日の出を見ようと、羊蹄山に登る。
九合目の避難小屋に荷物を置いてから、「比羅夫ルート」をたどって火口を取り巻く外輪山へ。
山頂を経て、岩稜伝いに火口(父釜)を回り、今度は「真狩ルート」から避難小屋に戻る。
この間、雲流が斜光で陰影をつけ、さらに刻々と朱色に染まっていく。
避難小屋に戻ると、ニセコ山系を背にした日本海に日が沈んでいく。
・・・・そして、残照が力の限りに、空と海を燃やす。
山々の背後に白く光るのは星ではなく、海に浮かぶイカ釣りの漁火だった。
九合目に咲くエゾカンゾウ 雲海に浮くのはニセコ山系
九合目の避難小屋テラスから
日本海に沈む太陽
海と空が朱色に染まり、漁火が光る
朝は三時前から歩き始め、東斜面を縁取る外輪山の「北山」から日の出を待つ。
穏やかな日和で、風も弱く、さほど寒くはない。
4時06分ごろに、札幌の無意根山付近から、太陽が頭をもたげる。
劇的に移ろう光の鮮烈なドラマに、顔がほころび、心が躍った。
日の出を待つ
無意根山付近から日が昇る
羊蹄山の避難小屋から山頂にかけては、ノゴマの一大繁殖地だった。
いたるところで、きよらかな囀りが響きあう。
シベリアン・ルビースロートという英名が物語る美しい喉に見とれた。
避難小屋テラスのハイマツにはギンザンマシコが五羽。雌雄ペアと今年巣立った若鳥だろう。
大雪山の象徴のような鳥と思っていたが、ここで出会えた幸運を喜ぶ。
ノゴマ
ギンザンマシコの♂
■登山記録
7/15
08時50分:真狩登山口から入山
11時20分:五合目
13時30分:九合目
13時40分:九合目の避難小屋
14時50分:避難小屋からヒラフルートで外輪山へ
15時30分:外輪山
16時00分:山頂
16時30分:山頂出発~岩稜~真狩ルート分岐(しばらく滞在)
18時00分:避難小屋に戻る
19時20分:日没
・・・・・・・・
7/16
02時50分:避難小屋出発・・・ヒラフルートから外輪山へ
03時30分:外輪山の北山付近
04時06分ころ:日の出
05時00分:避難小屋に戻る
07時10分:下山開始
11時30分:登山口に戻る
真狩温泉 500円 露天風呂から羊蹄山が見える。
■過去の登山歴
04年7月31日 真狩コース
05年10月9日 真狩コース
06年8月26日 京極コース ① ②
07年08月12日 比羅夫コース
どの風景もとてもきれいですが、特に3~5の微妙に色が移りゆく様がすばらしい!
写真にもとてもきれいに色が表現されていますね。
5枚目、漁り火ですか。幻想的ですね~。
山に泊まるとこういう素晴らしい光景を
見られるのですねー。(ため息)