8月26日の登山記録①:
午前7時25分に天塩岳ヒュッテ前の登山口から入山。8時に旧道と前天塩岳ルートの分岐に。ここを左に折れて、前天塩岳を目指してジグザクの道を登っていく。
斜め左手背後で「ガサッ、ガサッ」と、笹を激しく揺らす異様で大きな音。先行の登山者が斜面から落ちたかと振り向くと、黒茶の固まりが笹薮を駆け下りてきた。
「カラスだっ」と信じたかったが、一瞬、歯が見えた。
ク マ だ !
「うわっ」と思った瞬間、クマは僕を避けるように進路を変え、お尻を見せて笹薮を駆け下りていった。
「ウ ッ ー ー ー ー ー」という恐ろしい唸り声を発しながら・・・
距離は、わずか15メートルほど。声も聞こえるはずだ。8時40分ごろの事だった。
「逃げて行ってくれた」と思った。
少しでも離れたかったので、呼吸を整えてから、ジグザクを上に進む。死角になって見えないけれど、先行者が近いはず。1分ほどで、呆然と立ち尽くす男性2人と出会う。鏡があれば、僕の顔も見たかった。
「戻りましょうか」と言われたが、「クマから離れるのなら登りましょう」と一緒にひたすら歩く。僕はホイッスルを吹く。1人だったら、ここから新たな恐怖心と戦うことになっただろう。
彼らによると、ガサッという音が2箇所から聞こえたので、2頭いたのではないかという。となれば、僕が見たのはあまり大きくなかったので、1歳半程度の幼獣か。母クマが居たすれば、ぞっとする。先行者2人の気配を感じて、下に逃げたら、僕が歩いていたことになる。クマ避けの鈴を2個つけていたのが、良かったのか。
2人は、下にいた僕が危ないのではと心配だったという。
(写真:旧道と前天塩岳ルートの分岐 ここから40分登ってクマと遭遇)
午前7時25分に天塩岳ヒュッテ前の登山口から入山。8時に旧道と前天塩岳ルートの分岐に。ここを左に折れて、前天塩岳を目指してジグザクの道を登っていく。
斜め左手背後で「ガサッ、ガサッ」と、笹を激しく揺らす異様で大きな音。先行の登山者が斜面から落ちたかと振り向くと、黒茶の固まりが笹薮を駆け下りてきた。
「カラスだっ」と信じたかったが、一瞬、歯が見えた。
ク マ だ !
「うわっ」と思った瞬間、クマは僕を避けるように進路を変え、お尻を見せて笹薮を駆け下りていった。
「ウ ッ ー ー ー ー ー」という恐ろしい唸り声を発しながら・・・
距離は、わずか15メートルほど。声も聞こえるはずだ。8時40分ごろの事だった。
「逃げて行ってくれた」と思った。
少しでも離れたかったので、呼吸を整えてから、ジグザクを上に進む。死角になって見えないけれど、先行者が近いはず。1分ほどで、呆然と立ち尽くす男性2人と出会う。鏡があれば、僕の顔も見たかった。
「戻りましょうか」と言われたが、「クマから離れるのなら登りましょう」と一緒にひたすら歩く。僕はホイッスルを吹く。1人だったら、ここから新たな恐怖心と戦うことになっただろう。
彼らによると、ガサッという音が2箇所から聞こえたので、2頭いたのではないかという。となれば、僕が見たのはあまり大きくなかったので、1歳半程度の幼獣か。母クマが居たすれば、ぞっとする。先行者2人の気配を感じて、下に逃げたら、僕が歩いていたことになる。クマ避けの鈴を2個つけていたのが、良かったのか。
2人は、下にいた僕が危ないのではと心配だったという。
(写真:旧道と前天塩岳ルートの分岐 ここから40分登ってクマと遭遇)
しかし、現実の山では多くの単独行の人と出会います。最近は女性も多い。
なるべく、独りにならないよう気をつけようと、改めて思いました。
大変でしたね。
本当に、ご無事で何よりでした。
私も鈴の携行を忘れないように胆に命じたいと思います。
意外と冷静でした。いきなり出てきたので、身構えも出来ませんでしたので、襲われたらアウトでした。
上の2人は岐阜県の人で、小さな鈴。
ほとんど聞こえなかったかも。2人と最接近して、びっくりしたクマが駆け下りて、僕と遭遇したと推定してます。
僕は2個、鳴らしていたのが良かったのかもしれません。
きちんと事前に人の気配を伝えていれば、クマは確実に避けてくれると思いましたが、果たして・・・
姿より、押し殺した唸り声が怖かったです。
読んでいるだけでドキドキしてしまいました。
でも、何事もなくてほんとに良かったですね。
クマ鈴の有効性がわかりました。