たまには平地を歩こうと、石狩浜にハマナスを見に行く。石狩灯台から石狩川河口までの広大な砂丘が「はまなすの丘公園」として、海浜植物が保護されている。今年は1~2週間、開花が早いとのこと。背丈が低いことに驚く。砂浜に張り付くかのように高さ10センチほど。強い風に耐えるためか。
写真を撮るため顔を寄せたら、なんとも甘い匂いが届き、心を揺さぶった。
(写真:石狩浜・はまなすの丘公園)
石狩灯台は明治25年(1892年)点灯、かつては海岸にあったがこの100年で砂嘴が形成されて、今は「陸地」にあるという。昭和32年の映画「喜びも悲しみも幾歳月」ロケで白黒の灯台をカラー映画にふさわしく赤白に塗り替えたという。ということが、ビジターセンターで紹介されていた。主演は高峰秀子と佐多啓二。
砂丘にはハマエンドウ、ハマニガナ、ハマハタザオ、エゾスカシユリなどが競うように咲き乱れていた。当時も花が綺麗だったことだろう。
(写真:ハマエンドウ)
(写真:ハマニガナ)
(写真:エゾスカシユリ)
石狩川では数十人の家族連れが歓声をあげていた。地引網で揚がった大小の魚を囲んで、写真を撮ったり、ビニール袋に入れたり。地元の幼児たちの体験学習らしい。巨大な鯉は記念撮影のあと、川に戻された。
こんな道草の旅も楽しい。
(写真:石狩川の鯉)
(写真:この魚の名前は?)
石狩浜からは札幌の山々や増毛山系が望めるという。楽しみにしていたが雲が多く、残念。
「えりの湯」600円。日本海を望む露天風呂、夕景がきれいだろうな。
「えり」とは、魚を獲る竹の仕掛けとのこと。