「山」旅の途中

40代後半になって始めた山歩き。自分はどこから来てどこに行くのか。光、空気、花々の記憶を留めたい。

トラピスト修道院の「当別丸山」に登る

2007-06-18 21:58:10 | 道南の山々

【トラピスト修道院】

16日、快晴。
函館に近い上磯町当別の丸山(482m)に登った。
トラピスト修道院の敷地の中にある裏山。
広大な敷地は農場になっていて、修道士が自給自足の生活を送っている。
ありがたいことに登山は自由で、
荘厳な雰囲気を感じながら登ることができる。

【当別丸山】

11時05分、入山。
農場の車道をしばらく行くと海を見下ろすカトリック墓地がある。
さらに杉木立を行くと11時25分、宗教施設「ルルドの洞窟」に。
ツタウルシに囲まれた聖母マリア像が印象的だ。

【ルルドの洞窟】

ルルドから、山道らしくなり、11時40分に「展望台」に。
ぽつんと浮かぶ函館山、海峡を隔てて向き合う青森の山々。
手が届きそうに近い。
頂上までブナ林が続く。巨木はなく、二次林なのだろう。
季節を先取りする炎天下、木漏れ日が優しい。
   
【函館山】         【対岸の青森】

12時15分、山頂に。一等三角点に加えて「天測点」も。
星の位置を測定するもの?
僕は初めて、ご対面。登山は予期せぬ出会いが楽しい。
  
【山頂】        【天測点】

帰路、見慣れぬランの花に気づく。
サルメンエビネを白く、小さく、可憐に・・・した感じ。
暗い森の中に、ぼつんと。
「見つけ下さい」とささやく、不思議な存在感。
近づいてきたツアー登山の皆さんも初めて見たという。
帰宅して調べたら、その名はエビネ。


13時25分、登山口に戻る。
親切に登山路を教えてくれた売店で、何か買わねば!
定番のトラビスト・クッキーを買う。

松前に行く途中、道内最古・開湯800年という「知内温泉」に。
山奥の秘湯を連想していたが、国道から1キロ、改装された小奇麗な温泉。
新館と旧館の2種類のお湯を楽しむ事ができる。
露天風呂は、内湯から裸で廊下と庭を横断するという大胆な設計。
しかも混浴。
男女とも誰も入っていなかった。
390円は安い、びっくり。