【タイ山岳民族の村に暮らす】

チェンマイ南西200キロ。オムコイの地でカレン族の嫁と綴る“泣き笑い異文化体験記”

【カレン服ファッション・ショー】

2016年09月19日 | オムコイ便り

 さて、「勝手に世界遺産シリーズ」もついに行き詰まった最終日。

 午後のバスでチェンマイに向かう大生くんは、午前中に教会の日曜礼拝を見学することになった。

 カレン式野菜オムレツの朝食を済ませ、10時前にぶらぶらと教会へ。

 この時間、民族服で盛装した村のポーカレン族はもちろん、近隣のスコーカレン族も続々と集まってくるので、教会前はまるで「カレン服ファッションショー」のような趣を呈することになる。



 大生くん、さっそく色柄鮮やかなカレン服に身を包んだ二人の妙齢の美女に目を留めて

「写真を撮っていいですか?」

 英語で声をかけた。

 むろん、英語は通じない。

 番頭さんが下手なタイ語で通訳すると、美女ふたり、照れくさそうにしながらも、それぞれのポーズをとってくれた。



 階段を上がって玄関口に向かうと、今度は未婚の印である清楚な白いワンピースに身を包んだ少女たちがワーイ(合掌礼)と握手で出迎えてくれる。

 若い大生くんにとっては、やはりこちらの美少女の列の方がふさわしいようだ(冒頭写真)。

 ちなみに、右列前の二人の若い女性は香港からやってきたボランティアの学生である。

     *

 さて、この日の日曜礼拝には不信心な番頭さんも長時間付き合う羽目になった。

 この日の朝方、女将のラーが突然「クリスチャンになる」と爆弾宣言をしたのである。

 そして、日曜礼拝で牧師に改宗を願うというので、送迎をしなければならなくなったのだ。

 おそらく、酒に酔ってバイク事故を起こし怪我をしたことが直接的なきっかけになったのだろうが、3日3晩にわたってキリストが夢の中に現れ「こっちの世界に戻っておいで」と誘われたのだと言う。

 実は番頭さんも知らなかったのだが、彼女、母親や次姉と同様に16〜17歳まではクリスチャンだったのだそうだ(長女は仏教徒)。

 だから、キリストの誘い文句も「戻っておいで」ということになったらしい。

     *

 しかし、番頭さんにとってはまさに寝耳に水。

 これまでの過剰なまでに熱烈な仏教徒ぶりに振り回されてきた経験からすると、まったく信じられない話で、ただただ茫然とするしかないのだが、こればかりは本人の気持ち次第だ。

「まあ、クリスチャンは原則的に飲酒禁止だから、その方がマシかなあ」

 なんて思いながら、カレン語による牧師のチンプンカンな説教に居眠りしそうになったのだが、締めに上映された動画を見て目が覚めた。

 それは、飲酒を戒めるために上映されたらしいのだが、映っているのは日本人の酔っ払いとそれをいさめるような仕草をする犬との漫才みたいなやりとりなのだった。

 いやはや。

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