チェンマイ発の情報紙『CHAO』に連載している「クンター流カレン族生活体験」を読んで。
蘭子さん、ラフ族やモン族も出店する水曜朝市にいたく興味を抱いた様子。
そこで、翌朝は深い朝靄の中をバイクの二人乗りで町のサッカーグラウンドに向かった。
市は、その奥に立つのである。
ちなみに、バイクの駐車料金2バーツなり。
入り口の脇にラフ族の野菜売り場が並んでいるのだが、その日はやけに出店数が多い。
場所がとれず、他の店の前にゴザを敷いて陣取っているおばちゃんもいる。
カレン族のものとはまた違った華やかな色合いの民族衣装を着た若い娘たちが、さまざまな高原野菜を前に声をかけてくる様子は、壮観ですらある。
折りよく、托鉢する僧侶たちもいる。
いい絵だなあ、と思ってバッグを探るとカメラを忘れたことに気がついた。
あちゃ~!
蘭子さん、ぶらぶら歩きながらカノム(お菓子)などを買って頬張っている。
買い出しを済ませて合流すると、その手にはココナッツの実の殻でできた水飲み用の柄杓が数個。
結構かさばるのだが、日本へのお土産にするのだそうだ。
野菜農家を営むだけあって、なんか目の付けどころが違うなあ。
*
家に戻ると、女将のラーが焚火を起こしてカレン料理(ナムプリック)を作っていた。
遅い朝食を済ませ、熱い薬草茶を啜りながら一服。
蘭子さん、午後2時のバスに乗るので午前中をどうしようかと思っていたら、ラーの提案で滝までのトレッキングに出ることに話がまとまった。
実は、昨日の朝もその話が出て、蘭子さん大いに乗り気になったのだが、小河さんの出発まで時間がなく竹橋を渡るミニ・トレックに切り換えたのだった。
ラーに時間を糾すと、少しきつくなるけどショートカットもできるので往復3時間で戻れるだろうという。
彼女の時間感覚はあんまり当てにならないのだけれど、このコースは腰痛持ち番頭さんの管轄外なので、もしも遅れそうだったらバイクで迎えに行くという条件で任せることにした。
*
あとで聞いたところによれば、あまり整備されていない川沿いの道をかなり早足で遡って滝まで到着。
冒頭のような写真を撮りつつ、少し水辺でくつろいでから岐路に入った。
蘭子さん、途中でトマト栽培や収穫の様子などをじっくりと観察してきたのだそうな。
それでも、かなりの時間を残しての到着で、午後1時過ぎ、無事に町のカフェまで送ることができた。
もっと時間があって、もっと気温と水温があがれば、水遊びや網での魚獲り、川原でのバーベキューなどをはさんで、ゆったりとしたトレッキングが楽しめるのだがなあ。
☆今日も、応援クリックをよろしく!