昨年の今頃、冒頭のような写真を掲載したことがある。
わが宿のシンボル・ツリーであるマカーム(タマリンド)の実の曲がり具合によって、冬季の天気を占おうという記事だった。
女将のラーが母親から教わったところによれば、この実が丸まれば丸まるほど寒くなるのだそうだ。
去年は、写真のように二つの実を向き合わせて並べてみると、ゼロの形に近くなった。
そして、その通り中国方面から猛烈な寒気が降りてきて、例年にない異様な寒さになった。
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幸いなことに、今年は12月に入っても最低気温が15℃前後、最高気温が28℃前後で推移して、やれやれと気を抜いていた。
ところが、数日前からまた中国からの寒気が入り込んできたらしく、4日前には明け方に13℃まで下がった。
その後はまた15℃に戻ったものの、昼間の気温がまったく上がらない。
これはチェンマイでも同じような天気だったらしく、まるで日本の冬空のような塩梅で、最高気温が20数度という日が2日ほど続いた。
昨日になって、ようやく薄雲混じりの青空が戻り、日中は日陰でも25℃まで回復した。
それでも、いつもの青空とはまったく違う。
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そこで、一段と冷え込んだ今朝になって。
今年もマカームの実にお伺いを立てようと思い立ったわけだが、樹のてっぺんあたりでは鈴なりになっているものの、竹竿が届くあたりには皆無である。
やむなく、ボロカメラの望遠で覗いてみると、やはりくるりと丸まっている実が多いように見える。
参ったなあ。
焚火のそばの元気みたいに情けなく丸まらんで、しゃきっとせんかい、しゃきっと!
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それにしても、その背後は溜め息をつきたくなるようなピュアな青空である。
少なくとも、例年並みの空だけは戻ってきたわけだ。
お、時間が経つにつれて陽射しも強くなり、日向ではポカポカしてきたぞ。
これから年末年始にかけて連泊ゲストも続くことだし、明け方15℃前後、日中28℃前後という無難なところで推移してもらいたいものだ。
いかにオムコイといえども、ここは曲りなりにもガイドブックなどで「常夏」と形容されるタイである。
中国からの寒気なんぞに、負けるなよお。
マカームの実さんたちよ、頼みまっせえ!
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