11月14日、土曜日。
咳が激しく、朝5時半に目がさめた。
それに合わせるように、我が家の雄鶏が激しく羽ばたきをして、けたたましい鳴き声をあげる。
勝手口をあけると、5羽のひよこ(もう、ずいぶん大きくなった)を従えた母鶏が餌をねだりに寄ってきた。
竹編みの寝篭にかぶせた布をはがすと、もう一羽の母鶏がふくらませた羽の下に10羽のひよこを包み込んでいる。
私たちがチェンマイに出る朝、3羽のひよこがかえったのだが、村に戻ってくると残りの7羽もかえって、合計10羽の大所帯になっていたのである。
体の色も、黄色、茶褐色まじりの黄色、黒とバラエティに富んでおり、父親はいったいどいつなのだろうと、首をひねらざるを得ない。
何はともあれ、これで我が家の鶏は25羽にふくれあがってしまった。
食欲もすさまじく、我が家の米の半分は2匹の犬と鶏たちに消費される始末だ。
そのうちに、なんらかの鶏料理も麺屋のメニューに加えねばなるまい。
*
6時半にラーがバイクで先発し、私はクルマにあれこれと荷物を積み込んでからそのあとを追った。
店先では、すでに近所の人たちが野菜を買っている。
仕込みを始めてからも、野菜を買う人や店をのぞきにやってくる人が絶えない。
早朝の野菜売りで人を呼ぶというラーの狙いは、どうやら当たったようである。
*
今日の私の担当は、小臼でのニンニク搗きである。
これを油でカリッと揚げると、クッティアオの味が引き立つ。
だが、ころころするニンニクを搗くのはなかなか手間がかかり、すりこぎ状の杵を握った右腕が痛くなってくる。
その間も、裏庭に洗い物用の水を溜めるドラム缶を移したり、調理場の配置を変えたりと、なかなかに忙しい。
すべての仕込みを終わったのは、10時過ぎだった。
あとは、店内を掃除して客を待つばかりである。
*
一服してから寝室用の小部屋でパソコンを開き、無線モデムをつないでみたが、やっぱりネットがつながらない。
チェンマイに出る前とまったく同じ状態で、アンテナバーが表示されず、“電話サービスが検出できない”というメッセージが出てくるだけだ。
チェンマイで問題を解決してくれたAISオフィスののエンジニアに、何度もオムコイでの通信状況を念押ししたというのに、これはいったい、どうしたことだろう。
今回のトラブルに、コールセンターがまったく対応できないことは、すでに分かっている。
こうなると、大枚4,000バーツをはたいて無線モデムを買った意味がない。
6ヶ月間無料サービスの500メガバイトも、まったく使えないままだ。
おい、こら!
責任者を出せ!
と凄んだところで、誰もオムコイなんぞにやって来はしないのだから、虚しいばかりだ。
またまたチェンマイに行くしかないのだろうが、AISオフィスではこの状態を再現してみせることはできないのだから、同じ事の繰り返しになりかねない。
うーむ、仕方がない。
AISエンジニアを眠らせて、オムコイに拉致してくるか。
☆応援クリックを、よろしく。
咳が激しく、朝5時半に目がさめた。
それに合わせるように、我が家の雄鶏が激しく羽ばたきをして、けたたましい鳴き声をあげる。
勝手口をあけると、5羽のひよこ(もう、ずいぶん大きくなった)を従えた母鶏が餌をねだりに寄ってきた。
竹編みの寝篭にかぶせた布をはがすと、もう一羽の母鶏がふくらませた羽の下に10羽のひよこを包み込んでいる。
私たちがチェンマイに出る朝、3羽のひよこがかえったのだが、村に戻ってくると残りの7羽もかえって、合計10羽の大所帯になっていたのである。
体の色も、黄色、茶褐色まじりの黄色、黒とバラエティに富んでおり、父親はいったいどいつなのだろうと、首をひねらざるを得ない。
何はともあれ、これで我が家の鶏は25羽にふくれあがってしまった。
食欲もすさまじく、我が家の米の半分は2匹の犬と鶏たちに消費される始末だ。
そのうちに、なんらかの鶏料理も麺屋のメニューに加えねばなるまい。
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6時半にラーがバイクで先発し、私はクルマにあれこれと荷物を積み込んでからそのあとを追った。
店先では、すでに近所の人たちが野菜を買っている。
仕込みを始めてからも、野菜を買う人や店をのぞきにやってくる人が絶えない。
早朝の野菜売りで人を呼ぶというラーの狙いは、どうやら当たったようである。
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今日の私の担当は、小臼でのニンニク搗きである。
これを油でカリッと揚げると、クッティアオの味が引き立つ。
だが、ころころするニンニクを搗くのはなかなか手間がかかり、すりこぎ状の杵を握った右腕が痛くなってくる。
その間も、裏庭に洗い物用の水を溜めるドラム缶を移したり、調理場の配置を変えたりと、なかなかに忙しい。
すべての仕込みを終わったのは、10時過ぎだった。
あとは、店内を掃除して客を待つばかりである。
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一服してから寝室用の小部屋でパソコンを開き、無線モデムをつないでみたが、やっぱりネットがつながらない。
チェンマイに出る前とまったく同じ状態で、アンテナバーが表示されず、“電話サービスが検出できない”というメッセージが出てくるだけだ。
チェンマイで問題を解決してくれたAISオフィスののエンジニアに、何度もオムコイでの通信状況を念押ししたというのに、これはいったい、どうしたことだろう。
今回のトラブルに、コールセンターがまったく対応できないことは、すでに分かっている。
こうなると、大枚4,000バーツをはたいて無線モデムを買った意味がない。
6ヶ月間無料サービスの500メガバイトも、まったく使えないままだ。
おい、こら!
責任者を出せ!
と凄んだところで、誰もオムコイなんぞにやって来はしないのだから、虚しいばかりだ。
またまたチェンマイに行くしかないのだろうが、AISオフィスではこの状態を再現してみせることはできないのだから、同じ事の繰り返しになりかねない。
うーむ、仕方がない。
AISエンジニアを眠らせて、オムコイに拉致してくるか。
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