【タイ山岳民族の村に暮らす】

チェンマイ南西200キロ。オムコイの地でカレン族の嫁と綴る“泣き笑い異文化体験記”

【政治闘争と湯豆腐】

2008年11月26日 | アジア回帰
 午後5時ちょうど、埼玉の家にたどり着いた。

 台北経由で二日がかりの帰国になったが、体力的にはかなり楽な移動だった。

 さっそくネット環境をチェックしてみると、「今朝バンコクの新旧二つの空港で爆発騒ぎがあり、新国際空港は閉鎖されて全便欠航」というニュースが目に飛び込んできた。

 別にこうした事態を予測していたわけではないが、もしもいつものようにバンコク経由で飛んでいたら、私自身も空港で足止めをくらったかもしれない。

 ある報道によれば、デモ隊の一部はチェックイン・カウンターにまで侵入したという話で、現場はかなり混乱したのではあるまいか。

 だが、「バンコクに次ぐ二番目の都市」といわれるチェンマイは平穏そのもので、さらに私の暮らすオムコイとなるとバンコクでの政治闘争などはるか遠い世界の出来事にしかすぎない。

 昨日の早朝、私よりひとあし先に村に戻った嫁のラーは、野菜畑とナマズ養殖池の様子をチェックし、牛の皮膚についたダニを退治するべく薬と注射針を抱えて甥っ子と共に山に向かったという。

 山の朝夕は10℃前後まで冷え込むが、日中は30℃を越える。

 しかも、さらに暑いチェンマイで1週間を過ごした私は、日本の寒さに体を縮めるばかりである。

 ガランとした家の中で、ひとりパソコンに向かっていると、バンコクで起こっている熱い政治闘争にも空港閉鎖という事態にも現実感が伴わない。

 とりあえず、無事の帰国のみを報告して、今夜は湯豆腐でも食することとしよう。

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