昨日書いた牛の寝場所は、わが家から30分ほど歩いた川向こうの山奥にある。
従って、行きも帰りも、田植えがほぼ済んだ棚田の中を突っ切っていくことになる。
文字通り、一面の棚田、棚田、棚田である。
昔むかし、「一面の菜の花、一面の菜の花、一面の菜の花(ひらがな表記だったかもしれない)」といったような不思議な詩を読んだ記憶があるが、そうとしか表現できないような風景なのだ。
だが、物書きの端くれとしてそれではあまりにも芸がない。
山から吹き下ろし棚田を渡ってくる涼やかな風を浴びながら、しばし沈思黙考。
口をついて出てきたのは、やっぱり
「一面の棚田、一面の棚田、一面の棚田・・・」
ああ、情けない。
☆木戸銭代わりに、今日も応援クリックをよろしく!