さっきから机のまわりでヒュンヒュンと甘えた鳴き声をあげたり、足を舐めたりして、番頭さんの仕事を邪魔しているのは、雄の仔犬である。
彼が姿を見せたのは、昨日の夕方のことだ。
買い物に出た女将のラーが、またもや近所からもらってきたのだ。
母犬がひどい皮膚病にかかり世話もしないので、見かねて抱き上げてきたらしい。
やれやれ。
元気、雄太、純、龍という4匹の犬を続けて亡くし、「もう二度と哀しい目にあうのはイヤだ」などと言っていたというのに。
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顔を見ると、あんまりハンサムではない。
耳はリトリーバーのように垂れており、どことなくプードルやブルドッグのような表情もかすめる。
だが、尻尾は村のカレン犬のように間抜けに長くピンと立っている。
なんだか、よく分からない。
とりあえず、名前を付けてくれという。
日本語の名前には、もう懲り懲りだ。
うーむ。
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そうだ、このところ不運続きのわが家に福をもたらすような名前がいい。
カレン語で、オーマーチョーパー。
タイ語で、チョークディー。
しかし、日本人のゲストも多いから、呼びやすい方がいいだろう。
そんなら、ラッキーしかないなあ。
というわけで、安易ながら「命名 ラッキー」と落ち着いた。
さて、この仔犬、どんな「福」をもたらしてくれるのだろうか。
頼むぜ、ラッキー!
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ラッキー,元気に育って下さいな.
お元気そうで、なにより。本当に、1年はあっという間ですね。いいガイド犬に育ててくれればいいのですが。
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ishiさん
顔はともかく、体力、気力はありそうなので、期待しています。