【タイ山岳民族の村に暮らす】

チェンマイ南西200キロ。オムコイの地でカレン族の嫁と綴る“泣き笑い異文化体験記”

【求む、パトロン!】

2015年10月03日 | オムコイ便り

 日本の秋のような穏やかな快晴が続いている。

 しかし、番頭さんの心は晴れることがない。

 かつてないほどの経済危機なのである(いつものことか)。

     *

 バンブーハウスの上空で、閑古鳥は鳴き喚く。

 脛かじりどもは、辛うじて残った骨までしゃぶりまくる。

 おまけに、番頭さんは何をとち狂ったのか、還暦+スリーになってから突如として経験のないフィクション創作に目覚める。

 頼みの綱の女将は足に軽症を負って、食糧調達もままならない。

 おお、マイ・ブッダ!

     *

 そこで番頭さん、ふと、思いつく。

 そうだ、京都に行こう。

 も、もとい、パトロンを探そう!

 パトロンといえば、水商売の女性などを囲って店を出させるといったイメージがあるが、もともとは芸術家や芸人などを援助する人のことらしい。

 あの有名な画家も、ノーベル賞作家も、あの女優も・・・。

 まあ、そういった才人たちを引き合いに出すのもおこがましいが、世の中は広い。

 老骨新人を目指す番頭さんの有るか無きかの能力に、愛の手を差し伸べてくれる物好きな、もとい、もとい、奇特な慈悲深いパトロンが現れるかも知れない。

 番頭さん、ナムプリック・チュイ(カブト虫の唐辛子味噌)に高原キャベツを浸けて食しつつ、あらぬ夢想にふけるのであった。



 ところで、夜の外灯に集まって捕獲されたこのカブト虫たち、すでに足や角をもがれ、このあとは兜も羽ももがれて哀れな小判饅頭のごとき姿をさらすのだが、もともとは勇壮な5本角を備えた堂々たる姿なのである。

 それが、非情な女将の手によってかくも無惨なことになってしまうわけだが、人は、いや虫は見かけによらないというのか、こうして食糧としての意外な才能(?)を見せてくれるのだ。

 すでに、兜も羽も脛さえもしゃぶり尽くされた無惨な番頭さんにも、まだ意外な使い道が隠されている可能性もある。

 どうです、世の中の慈悲深き人々よ。

 もしも必要ならば、脱げば結構すごいんです、という秘蔵の写真をお送りしますが。

 ん?

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