【タイ山岳民族の村に暮らす】

チェンマイ南西200キロ。オムコイの地でカレン族の嫁と綴る“泣き笑い異文化体験記”

【永遠のゴミ問題】

2018年09月22日 | オムコイ便り

 システムの不具合か、ここ一ヶ月ほどFacebookへの投稿が出来なくなっている。

 Facebookからこのブログへ飛んでいた方々にはご心配やご迷惑をおかけしているかも知れないが、どうか悪しからず。

     *

 さて、確か3年前くらい前だったと思うが、わが村でもようやく待ちに待ったゴミの回収が始まった。

 各戸に古タイヤで作った緑色の「エコゴミ箱(?)」が配られ、黄色の小型回収車が週に一度回ってくるようになったのだ。



 それまでは各自処分だったから、穴を掘って埋めたり、燃やしたり、人の目につきにくい崖の下に放り投げたり・・・。

 大雨が降ったりすると、そうして隠しておいたゴミが棚田に至るガイドコース(川沿いの道)になだれ落ちたりして、元番頭さんはさんざ頭を悩ましたものだ。

 定期的なゴミの回収が決まり、まるで「分福茶釜」のように愛らしいゴミ箱が届いたときには、本当に嬉しかった。

     *

 ところが、去年の半ば頃になって、突然「各戸のゴミ回収を中止する」という通達がなされた。

 どうやら、山奥に用意していた処理場が、予想外の大量のゴミであふれてしまったらしい。

 しかし、回収に慣れた私も含む村の衆にとって、そんなことを突然言われても困ってしまう。

 村長に掛け合うと、「郡役所で決まったことだから仕方がない。昔のように各自で処理してくれ」という返事。

 しばらくすると、案の定、川沿いの道や崖の下などのあちこちにゴミが放置されるようになった。

 このままでいけば、それこそ「ゴミの村になってしまう」という懸念が高まってきた。

     *

 村長も、村人たちから相当に突き上げられたのだろう。

 2ヶ月ほど前になってようやく、村の数カ所に共同ゴミ箱が設置されるようになった。

 わが家の場合は、百メートルほど離れた公民館の前のものが一番近い。

 やれやれ。

 これで、ようやく頭を悩ませてきたゴミ問題から再び開放される。

      *

 そう思ったのだが、村の衆のゴミの捨て方を見ていると、またもや不安になってきた。

 このゴミ箱は、写真でご覧のように一応は「普通ゴミ、ペットボトル、瓶・缶」と3種類に分別することになっている。

 ところが、よく見るとペットボトルの枠内に普通ゴミが、しかもゴミ袋に入れない状態で散乱しているのだ。

 これは、回収する側にとってはたまらないだろう。

 回収するためには、係の人がゴミの山の中に入り込み、両手ですくって集めるしかない。

「こんな捨て方をするのなら、回収は中止するぞ」

 今度は、行政の方がへそを曲げかねない。

      *

 村長さんよ、せっかく共同ゴミ捨て場が設置されたのだ。

 ゴミ袋の使用や分別について、もっと徹底的に指導通達を行うべきではありますまいか。

 もっとも、いくらきっちりと分別しても、最終的にこれらのゴミがどう処理されているのか。

 それについては、大いに疑問が残るのではあるけれど・・・。

☆今日も、応援クリックをよろしく!(システム不具合でランキングには反映されませんが、私の受信アンテナは健在です)
タイ・ブログランキング
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【虚しき薪刈り】 | トップ | 【堂々巡り】 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ごみの回収ではわが村が勝った (タイブログランキング)
2018-09-30 12:07:29
我がイサーンの村が勝ちました。
10年ほど前からごみの回収が始まりました。
ごみの入れ物は同じものだと思われます。
ぶんぶく茶釜のような形です。

それまでは料理の残ったものは、台所から外にほり投げるだけです。
そうするとまず大きい犬がやってきます。
次に小さい犬。
ニワトリ。
小さい鳥。
後は見えないけれど、ミミズ。
微生物です。
これは順番が決まっています。

ところがスーパーが町にできて、
と言っても、バイクで30分ですが。
燃やさなければならないものが増えた。
特に発泡スチロールが困りもの。

我が家は定期的にトイレのためにバキュームカーが来ます。
水洗にしたために水の量が自然に土にしみこむのに追いつかない。
私は昔ながらの柄杓(ヒシャク)ですくって流すのを主張したが、
嫁さんが勝手に水洗トイレにしました。
シャワーも付けた。
そのため、村の給水が間に合わずモーター付きの井戸を掘った。

ところがところが、停電が頻繁。
長い時には1週間。
隣のお母さんの家でトイレをすることも。

大きなことを言えば、
近代化は代償を払う必要がある。
北海道の大停電のために、原発の稼働にドライブがかかるかも。
私は原発に絶対反対というわけではないが、
利益と損失、バランスはどうなのか。
福島の事故のようなものが、世界で2回。

イサーンの田舎で世界の環境を憂いていました。
返信する
トイレ (クンター)
2018-10-01 12:24:01
タイブログランキングさん

 わが家のトイレは浸透式ですが、なんの問題も起きていません。トイレでは、オムコイの勝ち?(笑)
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

オムコイ便り」カテゴリの最新記事