【タイ山岳民族の村に暮らす】

チェンマイ南西200キロ。オムコイの地でカレン族の嫁と綴る“泣き笑い異文化体験記”

【快適川遊び】

2008年04月06日 | アジア回帰
 バスの窓から吹き込む涼風を受けて、オムコイに戻ってきたことを実感した。

 長姉の家に預けておいたバイクで家に戻ると、家族や親戚、隣人、友人などが次々と挨拶に訪れる。

 チェンマイを出たのは、早朝5時半。

 遅めの朝食を済ますとどっと疲れが出て、さっそく昼寝を決め込んだ。

 すると、すかさずスコールがきて、気温がぐんぐん下がっていく。

 チェンマイではTシャツだけで眠っていたのだけれど、思わぬ冷え込みにあわてて掛け布団2枚を引っ張り出した。

          *

 賑やかな宴会のあと、一夜が明けた。

 久々に豚舎をのぞくと、7匹の仔豚が3箇所に分離されている。

 驚くほど巨大に育った4匹と、やや小柄な2匹、そして相変わらず下痢気味の痩せた1匹。

 順調に育った4匹には、すでに「ソンクラン(伝統正月)用に買いたい」という申し出も来ているらしいのだが、まだ手放す気にはなれない。

 とりわけ、嫁のラーは仔犬のゲンキと同じような愛情を仔豚たちに注いでいるので「子離れ(?)」の時間が必要だろう。

         *

 豚舎に接したバナナ畑でパパイヤと青マンゴーを収穫し、家に戻る。

 10時を過ぎると日差しが強くなるが、チェンマイに較べるとはるかにしのぎやすい。

 日本から持参したCDを聴いたり、ハンモックに揺られたりして、久々のわが家での時間を楽しんだ。

         
          *

 昼食を済ませると、近くの川に水遊びに出かけた。

 すでに水涸れの季節で、水量を確保するために村人総出でこしらえた砂袋の堰が川を横切っているという。

 川への坂道を下るころから心地よい水音が聞こえ始め、水浴びを楽しむ子供たちの歓声が谷間にこだまする。

 堰き止められた川の水は、昨日の激しいスコールのせいか濁りが激しいが、子供たちはそれに構わず水しぶきをあげている。

 嫁のラーは砂袋の上に腰掛けて髪を洗い始め、私はその様子を眺めながら仰向けになって水面に体を浮かべた。

 目に入るのは、抜けるような青空と陽光に映える緑のみ。

 久しぶりの川遊びに心が弾み、思わず笑顔が湧いてくる。

 がくんと水量の落ちる下流では、若い衆たちがネットを張ってスパタクロー(タイの球技)を楽しんでいる。

 なんとものどかな日曜日の村の風景である。

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