そういうものに私はなりたい

ロハスな日常と非日常な旅を綴るブログ。

グズをなおせば人生はうまくいく―ついつい“先のばし”する損な人たち

2007年03月10日 11時01分50秒 | 読書
グズをなおせば人生はうまくいく―ついつい“先のばし”する損な人たち

大和書房

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 著者の斉藤茂太氏は1916年生まれ、この本を書いたときは86歳だったそうだ。86歳というと、ボケているような人が多い中、これだけ理路整然とした本を書き上げることができるのはすごいと思う。かといって、一人よがりの頑固爺といった風でもない。今の時代にも柔軟についていっていると思う。長い人生経験に裏打ちされた内容は、ふむふむとうなずくところが多い。
 ところどころに登場する仮名の人物の経験談は、なるほどと思わせるが、本当に実在の人物の話なのだろうか、、、その点少し疑義がある。それに話の内容は、少しシンプルすぎではないだろうか。実社会は、これほどシンプルではない。一個人の経験の一部の中から限りなく限定された場面だけを抜き出して、それが普遍的な法則であるというような書き方には、違和感がある。
 今ちょっと悩んでいることがあるけど、どうしたらよいかという人なら読み物としてはおもしろいと思う。でも、この本のとおりに生きれば、成功できるのか?そういう視点でみると物足りない。
 

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