ミシン小学館このアイテムの詳細を見る |
今年の21冊目は、嶽本野ばらのミシンという本。この方のBLOGで教えてもらった。野ばらちゃんは、乙女のカリスマと呼ばれているらしい。本の題名のミシンってなんだろう、と興味をひかれた。
縫い物をする機械のことをミシンというけど、そのミシンが本の題名だとしたら、ちょっと変わっている。実際は、そのミシンではないのだけど、その辺は自分で読んで確認してください。
明治大正のロマンチシズムを感じさせる文体を使った一風変わった小説で、乙女チックなんだけど、不条理で残酷で、なんともやりきれない物語である。共感できるというと嘘になるから、そうは言わないが、でも、読後はなんとなく、さわやかな気分になるから不思議だ。乙女のあなたにおすすめします。