冬の日本海
今日は少し暖かい日となりましたが、季節は冬、海辺に出て行くと風も強く、海は結構時化ています。 これが冬の日本海、北の国ではもっと厳しい海が広がっていることだろうな~と思いつつ。 これは、先日の雨風の強かった日に、久し振りに「時化の海でも見に行って見るか。」と思い立って海に向かった。 その際に、車窓から眼下の荒れ狂う海を眺めながら、一時間ほどかけて、パステルで一気に描き上げた絵です。 今日は、その絵を取り出して、少し加筆して仕上げました。 ちょうど今、あるブロガーさんの愛読書である、茨木のり子さんの詩集を読んでいますが、その中から、海に関る詩を二題取り上げて味わってみた次第です。
波の音 (茨木のり子)
酒注ぐ音は とくとくとく だが
カリタ カリタ と聴こえる国もあって
波の音は どぶん ざ ざ ざァなのに
チャルサー チャルサー と聴こえることもある 澄酒を カリタ カリタ と傾けて
波音のチャルサー チャルサー 捲き返す宿で
一人 酔えば なにもかもが洗い出されてくるような夜です
子供の頃と少しも違わぬ気性が居て
哀しみだけが ずっと深くなって
茨木のり子さんの詩は、人々の日常の一コマ一コマを丁寧に、優しい言葉ながらも、その事象の深奥、核心を鋭く突く詩が多い様な気がします。 さて、そんな中でこの「波の音」は、ひとり徳利を傾けながら、想いに耽る様を波によせて率直に心情が詠み込まれているのではないでしょうか。
「四海波静」 (茨木のり子)
「黒いオルフェ」:小野リサ
詩を読まれるのですね。
ドキドキしました。・
政治のこともまっこうから・・
すごいな~。戦争はだめですよね。
なにがあっても。
しけの海もすごい迫力でした・
詩にあっていました・お見事でした!!
もしkao さんが読まれていなかったら、
是非一読をお勧したいです。
私もブログで出会い、読んでみた次第で
す。
海難事故があったようですが、不明の方々が早く見つかってほしいと、祈っています。
読み進めています。
読み応えがあるの言うか、強くに心に染
みて来る詩です。