一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

逡巡の沖縄旅行2015・9「黒島半周」

2015-08-26 00:28:32 | 旅行記・沖縄編
私は岩場の陰に腰を下ろす。真っ青な海を眺めていると、後悔だらけの過去と光の見えない未来に苦痛を感じ、どこかへ逃げだしたくなる。いや、もう八重山に逃げているのだが。
おっ、何となく潮が引き始めた…と思ったら、見る間に砂浜が露わになってきた。これは十分、海に入れる。私はその場で海パンに着替え、そろそろと海に入った。
そこに、
「町役場からのお知らせです。海水浴をする人は、ライフジャケットを装着するなどして、十分気を付けて泳ぎましょう」
の放送が入った。
まるで私が海に入ったのを見計らったかのようで不愉快?だが、構わず泳ぐ。
天気がいいので、海の中が綺麗だ。遊泳できるスペースは意外に限られているが、鳩間の海とはサンゴと魚の種類が違い、十分楽しめる。海水浴客も徐々に増えてきた。
海の中だと時間が経つのが早い。朝起きた時は11時40分の船で帰る予定だったが、当然これでは帰らない。13時40分…もちょっと早い。16時00分の船で帰ることになろうか。
正午が近づいてきた。私はいったん浜に上がる。正午になり、サイレンが鳴った。
私は直立したまま、黙とうする。1分間のサイレンが終わり眼を開けるが、ほかの海水浴客が黙とうをした気配はなかった。まあ、そんなものであろう。
昼食の時間だが、売店のカップラーメンはいので、買わない。もっとも八重山では、食事より飲料のほうが大事なケースが多い。つまり飛車より歩のほうが、価値が高い場合があるのだ。以前も書いたが、「歩切れは喉の渇き」である。
沖ではリーフに上がれるほど潮が引いてきたが、そこを歩くまでの好奇心はない。私は引き続き海につかるが、だんだん泳げるスペースが少なくなってきた。極論すれば、あっちこっちの水たまりにつかっている感じである。
うん、まあ仲本海岸を堪能したので、これであがることにする。
ところで仲本海岸は立派なシャワー所がある。大昔は木枠にシャワーホースが1つあるだけの簡素なものだったが、数年後に現在の個室シャワー施設ができ、面目を一新した。特筆すべきはこれが無料で利用できることで、いままで無料で使えたのに勝手に?整地し、シャワー代(と駐車料金)500円を徴収するようになった宮古島・吉野海岸の関係者は、よく聞いてもらいたいものだ。
とにかくありがたくシャワーを利用し、着替える。帰りは今来た道を戻るのが最短だが、パームツリーは休みだし、16時まで時間があるので、島の真ん中の道を行く。
20分ぐらい歩くと、左手に黒島展望台が見えてきた。しかしそこに向かう道がなく、真っすぐ歩くほどに、展望台が遠くなってゆく。このもどかしさが黒島の真骨頂である。
また標語があった。
「勉強で やればタメになる 好きになる」
「時間だよ 自転車 こぎ出し また明日」
やっと左折できる道があった。ここまでで小1時間かかっている。どこかで昼食を摂れる店があれば…とも考えていたが、その時間も、店もなかった。
この辺は割と大きな家が密集している。また標語があった。
「本読んで いろんなことを 学ぼうよ」
「本読めば 頭の中が よくなるぞ」
どうも黒島の児童は、本を読むのが好きなようだ。
集落を抜けるが、展望台へはまだ遠い。日差しは相変わらずきつく、気が付けばふくらはぎがヒリヒリしてきた。日焼け止めクリームは腕にだけ塗っていたが、とんだところに穴があった。私は遅ればせながら、ふくらはぎにもクリームを塗った。
曲がり角から数十分歩いて、展望台に着いた。途中、何台か自転車に抜かれたが、こっちはこっちのペースで楽しんでいる。
この展望台も何回か訪れているが、竹富島と違って人がいない。自転車の2人組がちょうど去ったところで、私の貸切り状態である。
上に登るが、もちろん見晴らしはいい。しかし、見渡す限り草原(牧場)だ。悔しいが、やはり竹富島の家並のほうが見応えがある。







港に戻る手前にレンタサイクル店があった。行きの時はこの辺りにおばあがいたが、あの人が経営者だったか。全然気が付かなかった。「1時間200円、1日1,000円」の看板があり、これは良心的な価格設定だ。行きに借りてもよかったかもしれない。
港に戻り、待合室にある冷水器の水を飲む。この水が美味いのだ! 私も各離島の待合室を巡っているが、冷水器があるのはここしか知らない。
と、ここまで島によくしてもらいながら、私はまだ島に1円も落としていない。
それで、ここでアイスを買うのが恒例となっている。今年は市販のソフトクリームを買った。130円はこれまた良心的である。たぶん、島民もお客だからだろう。
なお黒島港も、数年前に、すぐ隣に新たな待合室ができた。
帰りは安栄観光の船である。しかし予想以上に乗客が多く、桟橋に列をなしていた。私は冷房室を諦め、デッキのベンチ席に座る。しかしここも、ほどなくして満席になった。
が、デッキの四方が塞がれており、蒸し風呂状態である。全身からガンガン汗が噴き出す。出発まであと10分だが、とても我慢できない。でも我慢するしかない。
船は定刻に出航したが、この10分は本当に長かった。
さて、今日の宿である。スマホで楽天トラベルを調べると、「東横イン石垣島」に、1室空きがあった。料金は5,300円+税で、これは税込5,000円以内で抑えるという私のポリシーに反する。しかもビジネスホテルは、沖縄では利用したことがない。
…と、いろいろ考えるのも、疲れた。もうどうでもいいやと、私はここを予約した。
メールを確認すると、今日のANA14時05分・宮古行きの予約を解除し忘れていたことに気付いた。違約金は発生しないが、ANAに多大な迷惑を掛けたことは否めない。猛省だ。
16時30分、あんえい88号は離島ターミナルに着いた。この旅何回目のターミナルだろうか。
お腹がすいたので、売店に寄る。弁当の売れ残り?があり、それらが半額で売られていた。実はこの時間帯ならここで弁当を買うのが手筋で、どこかの店で何か残っているのだ。
私は231円の日替り弁当を買った。サンマが1匹丸々入り、その他おかずも入っている。これで231円は涙が出るような安さだ。
私はベンチに座って、ありがたくいただく。と、左手に超ミニスカートを穿いた人物が現れた。ああぁ!? まさか!?
(つづく)
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逡巡の沖縄旅行2015・8「黒島の子供たち」

2015-08-25 00:24:57 | 旅行記・沖縄編
(23日のつづき)
宮古行きの可能性がほぼなくなって、今日は1日石垣の滞在となった。それなら路線バスで石垣島を一周するなど、他の選択肢も出てくるが、我が「かりゆし周遊券」の有効期間は今日まである。タダで離島に行けるのに、おカネを出してバスに乗ることもあるまい。それに、もう少し海に入りたい。
私は予定通り離島へ行くことにした。今回は黒島である。
午前7時を過ぎて、ターミナル内も活動を始めた。各商店もシャッターを開け、各グッズを表に出している。
私はそのうちの一つに寄り、「ジューシー(かやくごはん)おにぎり」を買った。2コパックで130円は安い。これが今日の朝食である。
後ろを振り向くと、怪獣の着ぐるみが現れた。石垣島のゆるキャラだろうか。
08時00分の八重山フェリー・高速船に乗る。お馴染みの「サザン・クィーン」である。
タイム25分で、黒島に着いた。黒島は私の好きな島で、ほとんど観光地化されていない。島はハート型をしており、島民より牛の方が多いと言われている。黒島牛が有名だが、ちょっとサシが少ない。よく言えばヘルシーだ。
島内は平坦なのでレンタサイクルが便利なのだが、たとえば海に入っている時も課金されるのが気に食わない。それで、徒歩で行くことにした。
港の前の一本道を行く。今日も天気はよい。鳩間島の道路脇は草木が生い茂る緑濃いものだったが、ここ黒島は見渡す限り草原だ。それなのにどちらの島も、八重山の趣がある。
「もらえるよ 時間を守れば 牛一頭」
黒島中学校生徒の標語が立てかけられている。でも本当に牛がもらえるのだろうか。牛が多いこの島ならありそうな話ではある。
と、島内放送が入った。
「今日は終戦記念日です。正午になったら、島民の皆さんは1分間の黙とうを捧げましょう」
私も黙とうをしようと思う。
30分近く歩くと、左手に洋風の建物が見えて来た。パームツリーという軽食喫茶で、黒島に来れば必ず寄る店だが、今日は「臨時休業」とのこと。ちょっと計算が狂った。
「本読むと 将来きっと 役立つよ」
今度は小6女子の標語だ。なかなか奥が深い。
その先の右手に黒島研究所があるが、以前も入ったし、有料(500円)なので入らない。
まっすぐ行けば海である。その手前には、サンゴの岩でできた展望台があるが、今は風化が激しく、立ち入り禁止になっている。本当はこの展望台からの眺めがいいのだが…。
歩道に戻って道なりに左へ曲がると、黒島ビジターセンターがある。ここは黒島の歴史が勉強できる。もう何度も入ったが、無料なので、やっぱり入る。
受付は島民が順番でやっているようで、ある年はおばちゃんが当番だった。話をすると「民宿みやき」のご主人で、それが縁で「みやき」に2回泊まったものだ。
もしそのおばちゃんが今年もいて、部屋が空いているなら泊めてもらおうと思ったのだが…。
今年は小学生低学年と思しき子供が3人いた。夏休みだから、ここで遊んでいるのかもしれない。
構わず入ろうとすると、
「これこれ!」「これを持っていってください!」
女の子がそう言うと、島のパンフレットを差し出した。
驚いた。彼らは遊んでいるのかと思いきや、しっかりと受付をしていたのだ。私は50近くになって爛れた生活をしているのに、彼らの仕事熱心さはどうだ。私よりよっぽど親孝行だ。
3か月前の鹿児島の幼稚園児に続いて、またも私は打ちのめされたのだった。
センター内は何度も見ているので今さら、という感じだが、すぐ出ると彼らが気分を害する。しばらく経ってから、センターを出た。小学生の彼らの未来に幸あれ。
歩道に戻り真っすぐ行くと、右手に仲本海岸行きの専用道が見えてくる。数年前にはなかった道で、これが開通?して、海岸へは数分短縮された。
仲本海岸に着く。と、海岸の入口に「遊泳禁止」の立て看板があった。その近くに「遊泳注意」の看板もあり、どちらを信じていいのか。
町?がこれほどまで神経質になっているのは、この海岸で数年前に、死亡事故が起こったことによる。それから町は、無料でライフジャケットを貸し出したりしている。
実際問題、この海岸を遊泳禁止にしたら、観光客が半減するだろう。それは民宿を生業にしている島民にとって死活問題になる。町としては痛し痒しなのである。
それはそうと仲本海岸は、沖に出てすぐサンゴと魚があり、気軽に海中遊泳が楽しめる。数十メートル先にはリーフがあり、干潮時には歩ける。
まことにいいことずくめだが、この海は潮の流れが速い。うっかりしていると流されるから注意を要する。リーフを「T」の横棒とすると、縦棒の部分がやや浅くなっている。だからその左右の窪地で遊泳を楽しめばよい。
が、肝心の海が、潮が満ちていた。これほどの海を見たのは初めてである。辺りには人っこ一人いない。
ちょっと、この状態で海に入るのはさすがに無理がある。
1軒だけある売店にも人がいない。私は呆然としつつ、浜に降りた。が、潮は引くどころか、まだ満ちているようだ。
何人か観光客は来ている。4人家族もいた。が、飛行機の関係で無駄な時間は取れないようで、しばらく海を見た後、こりゃダメだと帰ってしまった。
私はどうするのが最善だろう。
(つづく)
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第1回・女子将棋YAMADAチャレンジ杯

2015-08-24 01:19:19 | 女流棋戦
「第1回・女子将棋YAMADAチャレンジ杯」の本戦トーナメントが23日(日)、群馬県高崎市で、公開で行われた。
本戦の参加女流棋士は8人。トーナメント表の左から、室谷由紀女流初段、山根ことみ女流初段、熊倉紫野女流初段、竹俣紅女流1級、中村桃子女流初段、中澤沙耶女流1級、山口恵梨子女流初段、渡部愛女流初段である。我が「第12回・女流棋士ファンランキングトップ10」の4人が名を連ね、ほかの2人も過去にトップ10入りしているという、アイドル好きの私にとって、まさに垂涎のトーナメントである。
だから見に行きたかったのだが、高崎が微妙に遠い。あと公開といっても、どのくらい観客が集まるのか。どうせ行くなら対局者を至近距離で鑑賞したいが、人が多くてそれが叶わなければ、費用対効果がやや悪くなる。
室谷女流初段の美貌は拝みたいし、その他お楽しみもありそう。ただいろいろ考えると逡巡して、結局朝はのんびりしてしまった。すなわち、高崎行きはナシである。
まあ、女流棋士への我が情熱は、その程度のものである。
本戦は1日で7局を消化し優勝者を決める。つまりLPSA・1Dayトーナメント方式である。私の勝敗予想は、以下のごとくだった。

1回戦
●室谷女流初段―○山根女流初段
○熊倉女流初段―●竹俣女流1級
●中村女流初段―○中澤女流1級
●山口女流初段―○渡部女流初段

準決勝
○山根女流初段―●熊倉女流初段
●中澤女流1級―○渡部女流初段

決勝
●山根女流初段―○渡部女流初段

私は渡部女流初段のチカラを高く買っているので、このメンバーなら誰が相手でも、彼女が優勝すると思った。
結果は以下の通り。

1回戦
○室谷女流初段―●山根女流初段
●熊倉女流初段―○竹俣女流1級
○中村女流初段―●中澤女流1級
●山口女流初段―○渡部女流初段

準決勝
●室谷女流初段―○竹俣女流1級
●中村女流初段―○渡部女流初段

決勝
●竹俣女流1級―○渡部女流初段

何と、1回戦の4局中3局を外してしまった。室谷女流初段は女流名人リーグにも在籍しているからこの結果もあるが、竹俣女流1級と中村女流初段の勝利は意外だった(失礼)。ことに竹俣女流1級は、デビュー当初負けが込んだからその実力を測りかねていたが、どうも私の想像以上に強くなっているようである。
竹俣女流1級は、室谷女流初段との準決勝も勝ち。決勝戦は、渡部女流初段―竹俣女流1級戦となった。何とも興奮を抑えきれない組み合わせである。室谷女流初段も相変わらず神々しかったようだし、高崎に行けばよかった…と後悔したが、もう遅い。「手遅れ」は、私の十八番である。
さて決勝戦は渡部女流初段が勝ち、初代YAMADA杯覇者となった。私はまだ記譜を見ていないが、男性棋士顔負けの好局だったようである。
参加女流棋士が限られているとはいえ、LPSA所属の女流棋士が、日本将棋連盟・女流棋士会主催の棋戦で優勝するとは、痛快である。渡部女流初段、今回は一際うれしい優勝だったに違いない。渡部先生、おめでとうございます!!

ネットを見ると、ヤマダ電機社長の髪型が斬新だったようで、私は一遍にファンになってしまった。もし第2回があれば、次は見に行きたいが、来年のことは考えたくない感じである。もう、きつい…。
コメント (4)
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逡巡の沖縄旅行2015・7「宮古島はどうする」

2015-08-23 20:54:03 | 旅行記・沖縄編
要するに、ある関係者は入店お断り、の但し書きだった。むろん何らかのトラブルがあってのことだろうが、店のイメージダウンは免れない。
店の名前は「楼蘭」といった。私は構わず入ると、おばちゃんが掛け声をくれた。たぶん家族経営で、こういう店は大概美味い。
畳席に座り、さんざん迷ったが、醤油ラーメン(500円)と餃子(400円)を頼む。中華料理屋に入った時の定番だ。
ラーメンはあっさりしていて、美味かった。本土のそれとまったく遜色がなく、これが八重山で食べられるとはうれしい。ただ、スープはもっと美味くなるはずだ。
餃子は1人前7コと変則。野菜が甘く、これも美味かった。
店の貼り紙は関係なく、大いに満足して、店を出た。
午後10時まで時間があるので、またA&Wに入る。今夜はルートビアR(220円)に、スーパーフライS(200円)を頼む。
A&Wで不思議なのは、ルートビアのおかわりが無料なのだ。事実2日前も、私が何も言わなくても、店員さんがおかわりを持ってきてくれた。それなのに、ルートビアにS、R、Lのサイズがあるのが分からない。多く飲みたきゃ、Sを頼んでおかわりをすればいいんじゃないのか。
あ…持ち帰り用のためのサイズ分けか?
まあそれはともかく、私は感謝の意を込めて、今回はRサイズを注文したのだった。
薬臭いルートビアに酔い、私はアイランド@ishigakiに向かった。といっても、まだ時間があるので、途中に喫茶店があれば、休む予定である。
しかし、これといったものがない。それらしきものはあるのだが、いわゆる純喫茶ではなく、入りにくい。
アイランドの前まで来たが、まだ10時前だ。そこをやり過ごし、ぶらぶら。信号待ちで時間を稼いだ時は、いい歳をして自分は何をやってるんだと呆れた。
ようやくチェックインする。念のため宿泊室を聞いたが、満室とのこと。まあそうであろう。
翌日は14時05分の飛行機なので、早朝から動くつもりである。よって、ナイト8時間パック(1,980円)とした。しかし翌朝は、6時にチェックアウトしなければならない。何で私の旅はハードになってしまうのだろう。
フラットスペースの部屋に入る。我が家へ帰ってきたようである。待望のブログを更新するが、前回ヘンなところをいじってしまったようで、画面の瑕疵を修正するのに苦労した。
今夜はシャワー(30分200円)を浴びる。制限時間を過ぎたが、多めに見てくれたようだ。

15日(土)午前5時40分、スマホのアラームで叩き起こされた。
昨夜は午前3時ごろまでブログを書いたが、そこから先は熟睡した。結局環境が悪くても、疲れていればどこでも眠れるのだ。
泣いても笑っても、休みは残り2日である。早暁、石垣港離島ターミナルへ向かう。さすがに人の姿はほとんどない。
ターミナルに着いた。ここを施錠されていたら、私はほかに行くところがない。が、幸い中には入れた。しかし辺りには誰もいない。人のいない石垣港離島ターミナルを見るのは初めてである。
私はベンチに座る。何となく、JALの空席を確認してしまう。試しに、16日の石垣→那覇便を調べてみる。と、14時10分の便に、特便割引1が1席空いていた!! その額、13,400円である!!
今後の予定は、
15日14時05分 ANA石垣→宮古(株主優待6,950円)
16日13時05分・JTA宮古→那覇(普通料金20,900円)
である。宮古へは株主優待券を使えるが、那覇へは普通料金なのが痛い。それに今日宮古へ行っても海には行けないし、宮古島ユースホステルに連泊もできない。この宿は連泊してこそ、良さが分かるのだ。
また16日も時間が中途半端で、ロクに観光ができない。これで宮古島へ行く意味があるのか。
しかし迷ってはいられない。14日朝に特便割引があったのを、グズグズして先取りされてしまった。もう同じ轍を踏むわけにはいかない。
今年は9月にシルバーウィークがある。宮古にはここで出直そうか…。
宮古島、すまん。私は石垣→那覇の特便割引に予約を入れたのだった。
(25日につづく)
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逡巡の沖縄旅行2015・6「川平湾の裏側」

2015-08-22 22:24:08 | 旅行記・沖縄編
コンドイビーチは遠浅の海で、エメラルドグリーンが美しい。八重山のガイドブックがあれば、必ず掲載される名所である。
しかし今は干潮で、ごつごつした砂場がむき出しになっている。言葉は悪いが、アバラ骨のようだ。
私は浜辺を歩くが、日差しがきつい。のんびりしたい気持ちはあるが、ビーチパラソルまで借りたくない感じである。といって、芝生エリアの東屋を利用するキャラでもない。
結局浜辺をぶらぶらして、私はコンドイビーチを後にした。
再び集落に戻る。ちょっと歩くと、水牛車にぶつかる。でもやっぱり、乗りたくない。
なごみの塔には、観光客が相変わらず列を作っていた。前も書いたが、私は並んでまで観光したくないので、今回もパスせざるを得ない。
気を取り直して、かき氷店に向かう。ここは数年前たまたま入った店で、氷のふわふわ感が何ともいえず、すっかりファンになってしまった。
余談だが、後年、八洲旅館ユースホステルに泊まった時、ゆんたくの時間でここのかき氷のことを話したら、「場所はどこです?」「道順は?」「店の名前は?」と、根掘り葉掘り聞いてきたホステラーがいた。
よほどこの店に興味がわいたのかと思いきやそうではなく、たんに八重山の情報を仕入れたいだけだった。その後の彼の話を聞いて確信した。何しろ、どこどこのATMはどこの銀行が入ってるとか、どこどこのアレが何々らしいとか、言ってることが細かいのだ。
しかし、いくら細かい情報を知っていても、それが体験したものでなければ、価値は半減する。「あそこのかき氷は美味しいらしい」より、「あそこのかき氷はふわふわして美味しかった」のほうが、話としてははるかに面白いのだ。このホステラーは、そこをはき違えていた。
で、そのかき氷屋だが、ここも観光客がいっぱいで、うんざりした。男1人ぐらい入って入れないことはないが、注文の最中の客もいるし、そんな窮屈な思いをしてまで食べたくない。ここもパスとなった。

その代わりというわけではないが、自動販売機でシークワァーサージュースを買った。炭酸が効いて美味かったのは言うまでもない。
帰りは15時45分の八重山観光フェリーを利用する。高速船は大型で、「にぃぬふぁぶし」といった。これに乗るのは確か2回目だが、同じ料金なのにお得感があってよい。
定刻を少し遅れて、16時過ぎに石垣港着。夕方の便で宮古島に行くならバスの時間を調べなければならないが、石垣を去りがたくなってしまった。
宮古行きは15日とし、今夜も石垣に泊まることにした。
私は港内にあるショップで、インターネットの利用を申し込む。ここは1時間200円で、リーズナブルなのだ。
しかし店の女性が言うには、先日の台風でネット回線が故障し、今はネット利用の提供はしていない、とのことだった。
何だか体よく追い出された気もするが、まあいい。ブログの記述は夜に回そう。
そうだ、石垣といえば、以前から入りたい店があった。
私はユーグレナモール内にある石垣公設市場の2階に行く。ここの軽食喫茶のぜんざいを一度食べてみたかったのだ。
店は土産物屋の一角にあった。ふらっと入ると、店の人が怪訝な顔をしている。どうも、席に座る前に注文をし、おカネを払うシステムだったようだ。
私はもちろん「石垣島ぜんざい」(500円)をオーダーする。出されたそれは、氷ふわふわ、というわけにはいかなかったが、シャリシャリの氷に白玉と小豆がいっぱい入って、美味かった。ただ、ちょっと甘みが弱かったかもしれない。

八重山の陽は長いので、まだまだ観光ができる。八重山に鉄道は走っていないが、バスに乗りたいところだ。
私は石垣バスターミナルに行き、「1日フリーパス」(1,000円)を買った。以前は「1日川平リゾート線」(1,000円)として、川平湾や空港を中心に運行していたが、前者は全路線が対象なので、はるかにパワーアップしている。時間が許せば、朝からバスに乗りまくりたかったところだ。
これも今さら、という感じだが、川平湾に行こうと思う。前回お邪魔した時は、何とかいう樹木が虫にやられて、土木業者が伐採していた。あの現状を確認しておきたかった。
バスを待っていると、右手にバスが到着した。ここが終点なので全員が降りるが、ここから超ミニスカートが見えた。おおぉっ…!! ああぁ!???
何と、その主はロング白髪のおじいさんだった。
私はあんぐりしたまま、じいさんを見る。あんだテメェ、という感じで、じいさんも私を睨む。私はうんざりして、視線を逸らした。何だよこれ、老人のコスプレかよ…。
気を取り直し、17時35分発の西一周線に乗る。空港路線は島の東側を走るので、今回は西側の海を眺められる。
18時13分、川平公園前で下車。私はまっすぐ、展望台に向かう。例の伐採された樹木の辺りを通ったが、変化は感じられなかった。
モデルと思しき2人組の女性とすれ違う。およそ八重山とは不似合な感じだが、彼女らは何者だろうか。
展望台に着いた。ここから見る川平湾も、八重山を象徴する景色としてよく使われている。何日か前、たまたまグラスボートが一隻もいなくなった景色がネットにアップされたが、今はもちろん、数隻の船が浮かんでいた。
私は川平湾に出る。パラパラいる観光客は海を写真に撮っているが、私の視点は違う。さっきの展望台を撮ってみた。あそこからの景色は有名だが、それを逆側から撮った写真は少ないはずである。かように私は、ヒネくれているのである。

バス停に戻る。さっきは気が付かなかったが、左手の道路は綺麗に舗装され、道も広くなったようだ。
その反対側に、売店がある。ここは忘れがたい店で、ここで私はかつて、シュノーケルセットを買ったのだ。それはシンプルで見栄えも悪かったけれど、使い勝手はよかった。
今日はブルーシールアイス(140円)を買った。
19時15分発のバスに乗る。車内で、15日14時05分発宮古行きの便を予約した。まったく、スマホは便利と言わざるを得ない。
20時ちょうど、石垣バスターミナル着。あまり気が利かないが、今夜もあのネットカフェを利用するしかない。すなわち、午後10時まで時間をつぶすことになる。
さて晩飯である。「ひらのや」の隣は鰻専門店で、石垣最後の晩餐は奮発したいところである。
が、その店が居酒屋に替わっていたので驚いた。昼通った時、ハンバーグランチとかやってるから、おかしいと思ったのだ。
仕方ない、目的をラーメン店に切り替える。美崎町内をうろうろするが、2年前に入った店が見つからない。仕方なくほかの店を探すが、アンテナにピンとくるものがない。
私は、気になっていた店に戻る。ここは妙な貼り紙があって、敬遠したのだが…。その文面が、ちょっと奇妙だったからだ。
(つづく)
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