一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

G.W.九州旅行2015・7

2015-05-22 12:47:23 | 旅行記・G.W.編
21日未明の雷は凄かった。まるで裏山(そんなものはないが)が崩れてきたかのようで、天変地異が起こったのかと思った。

(きのうのつづき)
あれ? 伊奈川愛菓女流初段がいる! あ、違うか。博多どんたくは参加総数が5桁なので、似た人がどんどん出てくるのだ。

入賞5チームの演舞が終わり、16時42分からは大学・一般の部。青少年の演奏もここまでくると、もうプロ級である。彼らが一瞬で過ぎ去ってしまうのが惜しいが、じっくり聞きたければ、16時30分からお祭り本舞台で行われる「マーチングパレード・フェスティバル」を見ればよい。私はパレード観戦専門なので、ダメだ。
博多座前の放送席では、パレードの開始からずっと、福岡親善大使(1人)が演者を応援している。ミスはいつも誰かに見られているから、気を抜けない。私のようにコッソリ撮影する手合いがいるから、大変だ。

16時54分からはゲストバンドの部。中村学園女子中学・高等学校バトン部に続いて、おなじみの陸上自衛隊第4音楽隊、福岡県警察音楽隊。婦警さんが凛々しくも、かわいらしい。





58分からは他都市どんたく隊。タイ、マレーシアのミスが艶やかに通り、各地の市民が演舞する。中城護佐丸太鼓は、琉球太鼓の演舞が勇壮だ。
おおかわどんたく隊は家具で有名らしく、建具を持ちながらの演舞で、これには笑えた。
「田川まるごと博物館」どんたく隊も、カラフルで面白かった。

17時06分からは、若者委員会どんたく隊。ジュニア・リズム・バトン・フレンズ・スーパーエンジェルスは、大人顔負けのメイクに演舞。みんな楽しそうに踊っているのがいい。
真弓ダンススタジオはおなじみのカウガールスタイル。このチームを見ると安心する。
コスモ・KID’S CLUBは、ちびっ子諸君の大人びた衣装がよかった。
続いて九州大学大橋キャンパス芸工祭どんたく隊は、私が楽しみにしているチーム。昨年と同じく、ゴザをまとった学生諸君が闊歩する。どんな格好もできる日本は平和である。
西南学院どんたく隊は例年通り、アメリカンフットボール選手とチアリーダーの組み合わせ。内側にいるチアリーダーへのガードは緩くしてくれているが、選手の険しい目が気になって、カメラのシャッターをよう押せない。
17時16分からは一般どんたく隊。博多どんたく大パレードの白眉で、各チームの企画力、パフォーマンスがいっそう楽しめる。
アザレインターナショナルどんたく隊から始まり、各チームが踊って、歩く。目を惹いたのがRFCチアダンスチームで、けっこうな場所でパフォーマンスを行う、プロ集団らしい。
チアリーダーは背が高くプロポーションが抜群で、健康そのものだ。



思わず後を追うが―これは私だけではなかった―彼女らのスピードが速すぎて、追いつけない。体力の低下が情けなかった。
福岡学生献血どんたく隊が通る。私は献血の経験があるが、現在は耳鳴り予防の薬を常用しているので、献血ができない。
新天町どんたく隊は、前夜も見た。あの外国人女性も神妙な表情で踊っている。これはいい思い出になるだろう。





コカ・コーラウエストどんたく隊は、外国の小さな女の子がかわいかった。今年はサンバガールズは出なかったようである。
中洲アカデミーは昨年も出場したが、彼(女)らはどう見てもニューハーフである。なぜなら巷の博多美人より美しく、スタイルもいいからだ。

リメンバー3・11九州フラガールは、スパリゾートハワイアンズへのオマージュだろう。衣装の色は赤と白のみだが、綺麗に統一されていて、よかった。



博多どんテクカーニバルは、コスプレを中心とした仮装行列のようだ。この辺りになるともう、誰でも参加できそうな感じである。べつに要求はしていないのだが、皆さんカメラを見てくれる。このフランクさがいい。

そろそろ陽が陰ってきたが、外付けストロボを付けないで頑張る。
日向ひょっとこ踊り博多愛好会は、ひょっとこのお面を付けて登場。しかしお面の下ではどんな表情をしているやもしれず、不気味な趣もある。
琉球國祭り太鼓は、女子も男子も勇壮な演舞。太鼓の音を聴くと、今年こそ沖縄に行きたいと思うが、気力と体力がもつかどうか。



ラストは紺屋町どんたく隊。こちらは鳴子を持っての演舞。どんたくとよさこいも相性がいい。
以上、一般どんたく隊は、44団体の登場だった。タヒチアンダンサーは出なかったが、きのうのパレードに出たのかもしれない。
福岡オープントップバスと花自動車隊が再び通る。花自動車はライトアップされ、ぐっときらびやかになった。
これを見送ると、各拠点で総踊りとなる。私はもちろんお祭り本舞台に向かう。言うまでもなく福岡親善大使の6名が集結するからだ。私が博多どんたくを観光した最初の数年は、ずうっと中洲・川端地区の総踊りを見ていた。ミスが参加しないというのに、我ながらのんびりしていたというほかない。
小腹が空いたので、ローソンで100円おにぎりを買い、それを頬張りながらお祭り本舞台会場に入ると、すでに総踊りが始まっていた。会場が広く参加者も多いから、あっちこっちで輪ができている。
前方のステージにも輪ができ、その中に福岡親善大使が見えた。とくに規制線は張られてないので、私は少しでも彼女らに近づく。この辺の行動は、もはやただのカメラ小僧である。
(つづく)
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G.W.九州旅行2015・6

2015-05-21 00:22:14 | 旅行記・G.W.編
撮影しているとき、カメラのAFフレームが全9つ中、1つしか点かないのだ。こういうケースは2度目である。液晶フレームがタッチパネルになっているので、何かの拍子に誤操作してしまったらしいのだが、直し方が分からず、往生する。
説明書は持ち合わせていないので、私はスマホで電話番号を調べ、メーカーに問い合わせた。結果、何とか直すことができた。さすがはCanonというところ。これで心置きなく撮影に専念できる。

観光に戻り、大博通りの博多区演舞台に行く。途中、通りを花電車が通った。「妖怪ウォッチ」「プリンセスプリキュア」など、6台。夜間に見ればライトアップされて、なお綺麗だ。
博多区演舞台はこの時間、催しをやっていなかった。私はぜんざい(150円)をいただく。そして例年通り、募金箱に寄付をした(50円)。ただ、記念品はもらえなかった。ハナから期待をすると、スカされる。
その先を左折し、大通りを歩いて、櫛田神社に向かう。神社手前のスペースでは、南国系打楽器部隊の演奏が始まったが、私は見物せず神社に入る。と、本殿の賽銭箱の前に、またもや長い列ができていた。私は定点調査をしているようなものだが、こんなケースは初めてである。今年のどんたくは人出が多いと見た。
私は並んでまでお参りしたくない。私はその脇にある、無料の緑茶をいただいた。
「…うまい。毎年これをいただくのが楽しみで」
オバチャンに礼を言った。
私は社務所に向かうと、御朱印だけいただいた。
隣接する中洲川端商店街に入る。とくに買うものもなく、その途中でフェードアウトし、中央公園に行く。ここは「若者“かたらんネ!”広場」があり、ティーンの踊りが鑑賞できる。
その隣はJTが出店している。JTは将棋日本シリーズのスポンサーである。JTはとくに何かを売るわけでなく、ゴミ袋とトングを貸出しして、ゴミ拾いを啓蒙している。私も進んでゴミ袋をいただく。実はこのときのために、旦過市場で買ったイチゴのパックや各種ゴミを、捨てずに取っておいたのだ。そしてそれらは、肩から提げているエコバッグの中にある。
若者の演舞を見た後、その先のお祭り本舞台に行く。ここは市庁舎前の広場にあるが、これが各ステージの総本山であろう。
ステージでは白塗りの芸者衆7人が舞っていた。広場では今年も東洋水産が出店していて、「マルちゃん・ごぼ天うどん」を売っていた。私は迷わず購入する。熱湯を注いでもらって100円は、どんたく価格で超激安だ。
ここまで、昨年と同じ行程をトレースしている。今年は東洋水産の隣に食事スペースが設けてあったが、もちろん満員だ。その辺で立ち食いするが、ごぼ天うどんが美味すぎる。
ごぼうはしっかりしていて、衣はしっとり。スープはアッサリ系で、全部飲める。これが100円とはまったく、ありがたくて涙が出そうである。九州にあって東京にないもの、それはごぼ天うどんで、私はそれが残念でならない。
両親にも食べさせたくて、お土産用に3つ買った。
ステージの芸者衆は、ソフトバンクホークスの応援歌に合わせて踊り始めた。博多どんたくは、何でもやっちゃうのである。
午後2時からは、博多松ばやし御一行様がここを通過することになっている。今年はやや遅れたが、御一行が現れると、勇壮、豪華で、雅な気持ちになった。
御一行はそのまま、福岡中央警察へ表敬訪問する。その見物者の中に、タヒチアンダンサー数人がいた。彼女らはこのあとの大パレードに出場するのだろうか。
中央公園に帰り、ゴミ袋を返却する。今年はエコバッグをいただいた。
かたらんネ!広場で再び演舞を見て、私は明治通りに出向く。パレード開始は15時05分だ。

今年も人が多く、例年以上に思える。…あっ、きのうが雨だったから、その人たちがきょう来ているのかもしれない。
通りの両端には屋台が並んでいるが、私には無縁である。セブンイレブンで、紙パックの麦茶(1リットル)を買う。少し飲んでペットボトルに詰め替えれば、安く上がる。おにぎりは100円セールではなかったので、買わなかった。
スタート方面に歩いていくと、放送席に福岡親善大使が1人いた。彼女は今年で2年の任期を終了し、新規大使とバトンタッチする。
さて、大パレード開始である。先頭は福岡市消防音楽隊。制服の女性が凛々しいのはさっきと同じ。後続はVIP車で、その何台目かに今年の福岡親善大使が乗っていた。今度の3人も美形ぞろいで、大いに期待できる。

西日本新聞グループは、カウガールの集団に続いて、和服に花笠という定番スタイルの集団が登場した。
続いて福岡オープントップバス、花自動車隊がやってきた。「ヨーカイウォッチ!」とちびっ子が叫んだ。
ここから、どんたく花のマーチングパレードだ。まずは幼稚園、小学校、中学校の部。
幼稚園児は歩いているだけでも立派な演舞になるが、ちゃんと演奏もやり、なかなか聴かせる。10年以上現在の仕事をやりながら、頑なまでに仕事を覚えない私とは、天と地ほどの差がある。幼稚園児に打ちのめされるとは思わなかった。

小、中学生の演舞は、これはもうしっかりしている。中学生は、制服姿も決まっている。
バトントワラーがバトンを中に投げる。しっかり取ってくれよと願う。仮に落としても、笑顔が素晴らしければいいのだ。









15時50分からは、高等学校の部。先頭の精華女子高等学校吹奏楽部は、貫禄の演舞。以下、各地の高等学校のバトントワリングと吹奏楽が交互に演じられ、私たちを飽きさせない。いずれも甲乙つけがたい演舞で、感動した。





16時17分からは、昨年度入賞どんたく隊。先頭は栄奈美会どんたく隊だ。皆さん、和服に花笠、両手にしゃもじという「正装」で、博多どんたくといえばこれである。
ちなみに、なぜ女性がしゃもじを持つかといえば、夕飯を支度中のお母さんが、しゃもじをもったままどんたくのお囃子に加わったから、とされる。
…ん? 黒木瞳? 違うか。しかしハッとするような美人である。どんたく隊は大勢のうえ平均年齢が高い。演者は早足で通り過ぎてしまうが、その一瞬にこれはと思う被写体を見極めるのが肝心である。驚異の動体視力が求められるわけで、撮るほうも大変なのである。

(つづく)
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G.W.九州旅行2015・5

2015-05-20 01:20:00 | 旅行記・G.W.編
(18日のつづき)
「QunQun」は、九州でかなり有名なアイドルグループだ。結成は2011年1月だが、HKT48のそれが2011年10月だから、QunQunのほうが先輩である。HKT48はいまや全国区だが、QunQunは残念ながら、いまひとつメジャーになれない。だからQunQunを応援する、というところもある。
あすはどこかでイベントをやるのだろうか。めいめいが観客にチラシを配っている。
ステージでは熟女系のフラダンスが始まった。こういうのは、もう少し若い女性が出ないかナー、と思いつつ鑑賞するのがよい。
と、数組後に、QunQunが登場した! さっきはこのステージの告知だったのか! これはサプライズプレゼントである。
QunQunは現在20名だが、きょうは15名で登場だ。早速ミニコンサートが始まる。ステージのこちら側にはファンが集い、いっしょに踊る。私はQunQunを撮影したいから彼らが邪魔ではあるのだが、QunQunにとって有難い存在は、私より彼らのほうだろう。

ともあれ、若さはじけるQunQunを堪能して、私は満足した。
さて、晩飯である。きょうの宿は、おなじみのサイバック天神店を予定しているので、その近くで摂ることにした。
一心不乱、というラーメン屋があったので、入る。白とんこつラーメンにご飯と餃子3ヶが付いたセット(860円)を注文した。今旅行2度目のラーメンである。
この手のラーメンにハズレはない。とんこつ特有の臭みはなく、美味い。餃子も美味しくいただいた。…もう少し客が入っていてもよかったと思うが、何が悪いのだろう。
さてネットカフェへ向かったが、道に迷ってしまった。迷路に入ったら元に戻るのがよい。天神前に戻る。と、新天町で出し物が始まるところだった。博多どんたくにもいろいろあって、これは町内独自の催しである。
町内の住人が大挙参加し、「どんたく囃子」「カッチリ節」「くらま(?)」「勧進帳(?)」と踊り歌う。ちょっと目を惹いたのが青い目の外人サン2人で、彼女らは日本への留学だった。一度日本に来たら毎日が刺激的で、もう母国へは帰れまい。

サイバック天神店に入る。もちろんナイト12時間パックをお願いする。喫煙エリアに入れられたが、これはしょうがない。ブースは「24」だったが、魔の「20」じゃなくてよかった。入店は20時49分となっていたが、これなら明朝のチェックアウトも早くはあるまい。
最近何となく気付いたのだが、ネットカフェでは、PC上からエロビデオが無料で観られる。これはありがたい配慮なのだが、観て悶々となるのもどうかと思う。まあ、忍耐力を養うにはいいかもしれない。ビデオは本田莉子モノがかなり登録されており、その艶技に興奮を抑えきれなかった。本田莉子は、ブスかわいいところがいい。
日付が変わり、ブログの更新である。今回は室谷由紀女流初段の画像をアップした。私は女流棋士の写真は撮らない主義だが、彼女はアイドル扱いなので、問題ない。しかし室谷女流初段の美しさは、この世の者とは思われない。彼女はこの先、どこへ向かうのだろう。

翌4日(月・祝)。きょうはこの旅のメインイベント「博多どんたく港まつり」一本である。
ネットカフェをチェックアウトしたあと、近くの松屋へ向かう。これが毎年の定跡で、ここで朝食の牛めしを食らうのだ。290円は激安だった。ありがとう、松屋。
きょうはきのうと打って変わって、晴天である。私は西鉄福岡の駅ビルに入り、カバンをコインロッカーに預ける。これで体が身軽になった。
その足で、JR博多駅に向かう。駅前には「博多駅本舞台」のステージがある(はずだ)。私は毎年、陸上自衛隊のコンサートを楽しみにしているのだが、便意を催してきた。
ちょうど駅ビルが隣接しているので、10時の開店を待って、お手洗いに向かう。2階を利用するとあからさまなので、3階に上がる。この小心ぶりが我ながら情けない。
ああすっきり。昨年暮れ、山形の清水屋デパートでも同じ経験をしたが、デパートの公衆トイレは、旅人には必須だ。ありがとう、JR博多シティ。
さて、博多駅本舞台である。若手女性歌手、男性歌手のミニステージが終わり、待望の陸上自衛隊第4音楽隊の登場である。皆さん白の制服に身を包み、凛々しい。
吉田トシフミ氏の指揮で、コンサートが始まった。「博多どんたく・マーチ風」「西部警察2・ワンダフルライフ」と、定番の演奏である。自衛隊の演奏は誠実で、聴いていてすがすがしい気持ちになる。
ここで女性自衛官が登場し、振り込め詐欺への注意を喚起する。これは新しい試みである。
いまだに振り込め詐欺が減らないのは不思議でしょうがないが、こんなもん解決方法は簡単で、泣きつく当人意外におカネを渡さなければいいのだ。
コンサートが再開され、「マッサン 麦の唄」「ラブ(?)」と綺麗な演奏が続き、幕となった。
このままイベントを見続けてもいいのだが、このあとは「はかた駅前“どんたく”ストリート」で、若者の演舞を鑑賞するのが定跡である。もう、毎年毎年同じことをやっているのである。
現在はちびっ子諸君の演舞をやっているところだった。2組あとに、太宰府まほろば衆。ここでもちびっ子がしっかりした踊りをやっている。私より充実した毎日を送っているに違いない。

薩摩川内おどり太鼓どんたく隊は、ロック系和太鼓の演奏。私はふだん音楽を聴かないが、全身の血が騒いでくるのが分かる。

ところで今年もこのコースは一方通行だが、観戦エリア内は移動自由なので、先に進んではそろそろ戻る、を繰り返す。
美勝女隊は、昨年も見た記憶がある。というか、演者の顔に見覚えがある。

福岡ファイヤーバードバトンチームは、皆さん同じ顔に見える。きっと、髪型が同じだからだろう。

福岡県警察音楽隊は、フラッグ持ちの婦警さんが素晴らしい。にこやかな中にも凛々しさがあり、女流棋士のそれに通じるものがある。



福岡市消防音楽隊は、フラッグ持ちのお嬢さんに見覚えがある。いやまったく、私は毎年同じことをしているのだなと改めて思う。

エンディングはおなじみ、精華女子高等学校吹奏楽部の演奏である。ここは女子校だが、男子が交じってるんじゃないか、と思うくらい力強い演奏だ。

12時20分にすべての演舞が終わり、将棋でいえば序盤が終了した。素晴らしいパフォーマンスばかりで、今年も福岡に来てよかった、と心から思った。
だが私には、気になることがあった。
(つづく)
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王位戦リーグの疑問

2015-05-19 01:13:10 | 将棋雑考
18日(月)は、王位戦紅白リーグの最終局が行われていたらしい。無料中継もあったらしいのだが、見逃した。
それで紅組の木村一基八段VS広瀬章人八段の棋譜を再生したら、木村八段が勝った。
どちらも3勝2敗になったのだが、驚いたのはここからだ。何と、紅組優勝が広瀬八段、木村八段は陥落になっていたのだ。
王位戦リーグは今期からシステムを少し変えて、順位を撤廃した。では同星の場合どう差を付けるかというと、直接対決の勝者に軍配が上がるらしい。
これが2人の場合ならスンナリ決まるが、問題は同星が3人になった場合で、これは三つ巴の星勘定が絡んできて、複雑なことになる。
そこでリーグ表を見ると、紅組は3勝2敗でフィニッシュが4人もいた。これでは複雑どころの話ではない、
王位戦ブログには想定の扱いが詳細に記されていたが、これが大変なスペースになっており、読む気が失せた。
それはさておき、面白くないのは木村八段だろう。木村八段は昨年の挑戦者である。本来ならリーグ第1位で、当然アドバンテージがあるとフンでいた(はずだ)。
それが妙なシステムの変更で、3勝したのにプレーオフにも進出できず、見る聞くなしに陥落とは、オイオイちょっと待ってくれよ、と文句のひとつも言いたくなるところであろう。

もう一方の白組はどうかというと、佐藤康光九段と菅井竜也六段が4勝1敗でフィニッシュ。直接対決は佐藤九段が勝っていたから、では佐藤九段の優勝かと思えば、これがプレーオフだというから分からない。いちいち確認はしないが、4勝以上ならプレーオフの規定なのだろうか。
とにかく、片やリーグ3勝ですんなり挑戦者決定戦に進出、片やリーグ4勝でプレーオフとは、ちょっとルールに穴が開きすぎてないか?

思えば今期は、女流王位戦も似たような悲喜劇があった(女流王位戦も、今期よりシステムを変えたのだ)。リーグ新参の中倉宏美女流二段が、3勝2敗の好成績を挙げたにもかかわらず、同じ星が3人いて、結局前期の成績まで遡られ、陥落の憂き目に遭ってしまったのだ。
前期までだったら、残留決定戦を戦えたのに、その機会もなく、陥落。
「それはないワ!!」
という宏美女流二段の嘆きが聞こえてくるようである。
主催社の思惑は何か。既存の結果を重視してプレーオフ等を省き、経費を少しでも削ろうとしたのでは、と私のような下司は勘繰る。しかしそれによって棋士から不満が出たら、角を矯めて牛を殺すことになりかねない。
とにかくこのシステムは、分かりづらい。これは最大の欠点である。
むかし棋聖戦が4人のミニリーグを4つ作って、16人から8人に絞ったことがあったが、意味があるとは思えなかった。
後のシステム改正のときにこれはなくなったが、経費削減の意味もあったとはいえ、賢明な判断だったと思う。
王位戦担当者氏にも、悪いことは言わない。来期からでも、システムを再考したほうがよい。それは簡単で、以前のように、リーグ残留者にアドバンテージを与えればいいのである。
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G.W.九州旅行2015・4

2015-05-18 21:01:28 | 旅行記・G.W.編
カウンターの角が空いており、そこに案内される。私はそこまでして食べたくないのだが、いまさら店を出るわけにもいかない。
壁際にメニューがあり、刺身定食1,100円などは美味そうだったが、昼食に千円以上も遣いたくないので、900円のアジフライ定食を注文した。
右のカップルの男性は刺身定食だったが、これが茶碗蒸しもついて豪華である。我がアジフライにも期待したのだが、出てきたそれはちょっと小ぶりだった(2尾)。しかし衣の中はフワフワで、美味い。たぶん、私がいままで食したアジフライの中で、いちばん美味かった。とはいえやっぱり、小鉢付きでも900円はやや高かった。
食後にはソフトドリンクが付くようだったが、私は聞かれなかったので、そのまま店を出る。極力自分から質さない、は私のポリシーである。
もっともバスの時間が迫っていたから、これでよい。志賀島バス停までまた歩き、13時32分のバスに乗車。今度は西都崎駅前で下車した。
タイム10数分の待ち合わせで、香椎線を引き返す。1回の旅行で同じ路線を往復したくないが、盲腸線ではやむを得ない。
次の海の中道で、大量の客が乗ってきた。行きは多くの客が降りたが、ここは何かの遊戯施設があるようだ。
14時14分、香椎着。今度はここで改札を抜ける。言うまでもないが、香椎は松本清張「点と線」の舞台となった駅である。私は数年前ここを訪れ、西鉄香椎からJR香椎まで歩いたことがある。今回はその逆を行くわけだが、これが作中人物の本当のルートだ。
駅前通りの坂を下りていくが、どうも様子がおかしい。右手にあった本屋がなくなっていた。以前来たとき、私はここで「点と線」を買った。小さな本屋だったがさすがの品揃えで、ニヤリとした覚えがある。
本や雑誌はいまやネットでの購入が当たり前で、町の本屋さんは絶滅危惧種である。この店も時代の趨勢に逆らえなかったのだろうか。私は常連ではないけれど、さびしいことであった。
西鉄香椎駅に着いた。駅は高架になって当時の面影はないが、裏に回れば大木が聳え、これが「点と線」唯一の生き証人である。
やや消化不良だったが、これから太宰府天満宮に行こうと思う。太宰府へは西鉄電車が通じていたので、ちょうどよい。
ところが、券売機上の路線図に太宰府の文字がない。
「太宰府の駅がありませんが」
私は駅員さんに問う。
「太宰府へは路線が通じてないんですよ」
「え! そうなんですか」
「貝塚で地下鉄に乗り換えていただかなければいけません。…九州は初めてですか」
「……」
九州に30回近くも訪れている私に対してずいぶん失礼な物言いだが、反論もできない。
ともあれ私はSuicaで入場し、貝塚行きに乗った。一旦改札を抜け、乗客の流れにそって歩くと、すぐ先が地下鉄箱崎線だった。ここもSuicaが利いてスイスイである。14時40分のに乗り、14時53分、天神着。
ここは地下なので地上に上らねばならないが、キンキラの衣装を着たオバチャンたちがいる。言うまでもなく博多どんたくへの出場者だが、その服装に違和を感じないのは、これが町ぐるみのイベントだからだ。
いまの時間は明治通りで大パレードをやっているが、この雨では見る気がしない。それに、パレード観戦はあすの楽しみだ。
西鉄天神大牟田線の急行(追加料金なし)に乗り、西鉄二日市で最後の乗り換え。15時21分発の太宰府線に乗り、26分、終点の太宰府に着いた。
太宰府天満宮は学問の神様、菅原道真をお祀りしているが、学問に関係なく、お参りする人はお参りする。空は相変わらずの小雨だが、やっぱり観光客が多い。年間700万人も訪れる名所は、天候など関係ないのだ。
すぐ右手が参道になっている。道の両側は土産物屋が並んでおり、梅ヶ枝餅を売っていた。太宰府天満宮と梅ヶ枝餅はセットだから、これはあとで食す。
楼門をくぐると、手水舎があった。最近はテレビのマナー番組で紹介されたりして、手水を利用する参拝客が多くなってきた。けっこう手順が複雑だが、みんな合っているようである。
その先に、朱色の橋があった。この手の橋は絶好の観光ゾーンで、みな橋の頂点で、下の池などをカメラに収めている。
その先を右折すると、立派な本殿が見えてきた。お賽銭を投じたいが、参拝者が列を作っているので、これはパスする。私はそこまで信心深くないのである。その代わり御朱印をいただく。けっこう同好の士がいるのに驚いた。
おみくじを引く。「こいみくじ」といい、緑色なのが珍しい。今度は第十三番で、中吉だった。大吉なら財布に入れるが、中吉では納めるしかない。その納め所は鯉の形をしていた。

帰りに梅ヶ枝餅を1ヶ買うが、うむ、安定感のある味である。
これで一通りの観光を終えたが、ちょっと去りがたい感じだ。
参道と駅を結ぶ反対側にも商店街があったので、お邪魔する。こちらにも梅ヶ枝餅が売っていたが、観光客は少ない。需要があるのかと思いきや、こちらは高校の通学路だった。高校生がおもな客だろうか。
何となく小腹が空いたので、洋食屋に入る。オムライスを頼んだが、失敗だったかもしれない。
時刻は午後5時を過ぎたが、もはや天神に戻るしかない。太宰府→西鉄二日市と、さっきの電車を逆戻りする。
西鉄福岡(天神)行きの電車は空いていたが、途中でアジア系外国人が大挙して乗ってきた。彼女らもどんたくに参加するのだろう。
17時50分、西鉄福岡着。地下街をぶらぶらすると、うどんを食べさせる店があった。ただちょっと、晩飯には早い気がする。
地上に出ると、演舞場があった。若い女性がハワイアン系の踊りをやっていたので、引き込まれるように見物する。ステージには「岩田屋三越演舞台」と書かれてあった。
それが終わると、ちびっ子諸君のダンスだ。この演舞台はダンスステージのようだ。若さがはじけて素晴らしいと思う。
しばらくすると町中に、かわいい制服を着た女子が現れた。幟には「QunQun」と書いてある。おお! 彼女らは部活系アイドル、キュンキュンではないか!
(20日につづく)
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