一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

24日(木)の朝方に見た夢

2014-04-25 00:12:21 | 
24日(木)の朝方に見た夢を記しておこう。
私はどこかの日本そば屋に入った。店内は木の机が横一列にズラーッと並んでいた。これは、現実の世界の23日夕方のニュース番組の企画で、横一列にテーブルを配している朝食専門店をやったのだが、この映像が印象に残っており、それで夢に出てきたと思われる。
店内はけっこう人がいて、私は壁際の席に着こうと思ったのだが、かようなわけで、その席に着くことができない。
私は机を手前に引いて空間を作り、その隙間から壁際の席に着くことができた。近くにW氏がいたような気配がするのだが、よく分からない。
私はもりそばを頼んだ。620円。これは「山口恵梨子風」とのことで、何が恵梨子風なのかは分からぬが、そばに桜の花びらを練り込んでいるようなイメージがあった。
壁には「特製ざるそば1,680円」の短冊もあったが、これはいくら何でも高過ぎるので、注文はしなかった。ちなみにこれも、前日に観た刑事物に出た「学生定食 390円」の張り紙が、夢の中で加工されて出てきたものと思われる。
ちなみに、620円は消費税3%、1,680円は消費税5%が内税されていたと思われる。参考までに現在では620円が650円、1,680円が1,730円程度になっている計算だ。まだ夢の中では、消費税8%の値段がイメージ化されていないらしい。
そばは手打ちとのことで、私は大いに期待したのだが、ここで目覚まし時計のベルで叩き起こされ、そばを堪能することはできなかった。
もしそのまま夢の中だったら、いったいどんなもりそばが出てきたのか。どんな味だったのか。まあ夢の中だから味は分からぬが、大いに気になるところである。
とにかく突然食事をシャットダウンされ、私は大いに落胆したのであった。
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LPSA芝浦サロン・船戸陽子女流二段13

2014-04-24 12:39:57 | LPSA芝浦サロン
まだ時間があったので、船戸陽子女流二段におかわり対局を申し込んだ。
今度は私の矢倉模様に、船戸女流二段の雁木になった。これも船戸女流二段の得意形である。6筋と7筋でごちゃごちゃしたやり取りがあったあと、銀交換になった。
数手後、船戸女流二段は△7二飛と寄り、私は▲7七飛とぶつける。3年前の私が何を考えていたのか分からないが、ずいぶん強気である。いまの私なら、▲7五歩と穏やかに収める。本局は私の指し方が荒く、指し手の予想がまったく当たらない。
私が大野教室に通い始めたのはこの対局の半月後からである。そこから私の棋力が向上し始めたからだと結論づければ容易いが、それではここまで将棋を教えてくれたLPSAの女流棋士に失礼だ。もっとも局後、船戸女流二段から
「(大沢さんは)調子悪そうでした」
の感想があった。
「どうして分かったんです?」
「指してる将棋を見れば分かります」
「……」
確かにそうで、このころの私は、かけている眼鏡のレンズの位置がズレていたからだと思うのだが、慢性的に体調が悪かった。
▲6一飛に△5一飛の合わせ。これにふつうは▲6四飛成としそうなものだが、私は▲同飛成から▲8二飛と打ち直す。むうう…。我ながら、どうにも理解不能だ。
将棋はそれでも、熱戦になる。私は竜を切り、船戸陣に迫る。
船戸女流二段は△5五歩の突き捨て。それを▲同角と取ったのが下の局面である。

以下の指し手。△5九飛▲9一角成△7九飛打▲8七玉△8九飛成▲7六玉△7九飛成▲7七歩△7二桂▲6四銀△5四玉▲5七桂△同と▲4六銀△3四銀▲4四香△同角▲5五銀引△同角▲同馬△5三玉 まで、船戸女流二段の勝ち。

船戸女流二段は△5九飛から△7九飛打と二枚飛車の攻撃だが、私は▲8七玉から▲7六玉と屋根に逃げ越し、▲7七歩と天井を塞いで、優勢になったと思った。△7九飛打では、△5八とと、と金を活用されるのがイヤだった。
私にチャンスボールが来たが、上手玉も広く、なかなか捕まえられない。下手が▲5七桂と捨てるあたりはかなり無理をしているなあと感じるが、ようやく上手玉を捕まえたと思ったところで、▲5五銀引と▲5五同馬の2手がどうだったか。
上手に△5三玉と引かれ、急に寄せが見えなくなってしまった。ここで戦意喪失し、私は投了した。このあたりの数手は、検討すれば下手に勝ちがあると思うのだが、調べる気は起きない。
とはいったものの、私は船戸女流二段に60局以上指導対局を受けているが、本局は三指に入る熱局だったと思う。
感想戦後、船戸女流二段から
「私、女流三段まであと30勝なんです」
と聞いた。
あれから3年、船戸女流二段は女流三段までマジック23である。その日はいつになるだろう。
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LPSA芝浦サロン・船戸陽子女流二段12

2014-04-23 01:18:04 | LPSA芝浦サロン
日付変わって、きょう4月23日は、船戸陽子女流二段の誕生日である。おめでとうございます。

きょうはその船戸女流二段との指導対局を振り返ってみよう。対局日は2011年4月1日(金)、場所はLPSA芝浦サロンである。
この日のサロン担当は船戸女流二段ひとりだったが、私はその前に、第1期女流王座戦の東日本アマ大会に出場するという、大庭美夏女流1級に指導対局を受けた。
船戸女流二段との対局は、1月31日のジャンジャンマンデー以来、2か月ぶり。その将棋は私のひねり飛車で、私の快勝だった。負けず嫌いの船戸女流二段、久々の指導対局に、静かな闘志を燃やしていたに違いない。
今回の指導対局は、2011年1月から開始した「ワイン勝負」のひとつである。私と船戸女流二段が「芝浦サロン」で最大12番勝負を行い、船戸女流二段が先に8勝するか、私が先に5勝するかで勝敗を競う。船戸女流二段が勝てば、彼女が望むワインを進呈する。私が勝っても、何もなし。女流棋士側には勝負を受けても何の不利益もない、典型的な片懸賞である。ちなみにこの勝敗には、「ジャンジャンマンデー」や「木曜ワインサロン」の星は含まない。あくまで「芝浦サロン」での勝敗が対象となる。なおここまでは、私の2勝1敗だった。
将棋は私の四間飛車に、船戸女流二段の腰掛け銀+穴熊となった。船戸女流二段の得意形複合技だ。
船戸女流二段、端に△9三桂と跳んだが、ここで私の▲8六歩がどうだったか。すかさず△8四歩~△8五歩とされては、お手伝いだった気がする。
この△8五歩に私は▲5六歩としたが、これも▲8五同歩と取るべきで、本譜は△8六歩▲同角△8二飛▲8七歩△6五歩とされ、一遍に上手ペースになってしまった。
陽は暮れてきたが、ほかに客はいない。3週間前に起こった、東日本大震災の影響があったのかもしれないが、それにしても私だけとはひどい。手合い係の大庭女流1級がときどき事務所に消えるので、そのたびに私と船戸女流二段ふたりきりになり、たいそう緊張した。
中盤、私は9一の馬を▲4六馬と引きかけたが、それは△同馬▲同金△5七銀で下手敗勢となる。私は▲3七馬と指し直したが、待ったまがいの手を指しているようではダメで、この将棋は勝てないと思った。
72手目、船戸女流二段、△7七桂成。これで下手は指す手がない。彼女の前で未練がましい手は指したくないので、ここで私は投了した。
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65たび大野教室に行く(後編)

2014-04-22 00:05:52 | 大野教室
続いてHanaちゃんとリーグ戦を指す。これは「第2回・大野八一雄杯リーグ戦」で、私の開幕戦である。リーグ戦は今年の4月から9月まで。私は教室の出席率がよくないので、全局指せるかどうか分からないが、参加する以上、ベストを尽くすつもりだ。
注目の手合いは、Hanaちゃんの希望で平手。これはまあ当然だが、Hanaちゃんは先のFuj氏とのリーグ戦では、角を落としてもらったらしい。
ということは、私対Fuj氏の手合いも「角」になってしまうが、まあいい。
私の先手で▲2六歩△3四歩▲2五歩△3三角。Hanaちゃんの得意はゴキゲン中飛車だから、こう指したら普通の中飛車にするかと思いきや、Hanaちゃんは角を換えたものの、なかなか飛車を振らない。しまいには居飛車で来られ、すっかりアテが外れてしまった。
この間私は5筋の歩を突き、二段玉に構えている。一杯食ったと指し手を進めていたが、思ったほど形勢は悪くなかったようだ。以下むずかしいところはあったものの、何とか勝利を収めることができた。
北島忠雄六段の指導対局は続いている。きょうは生徒が多いので、北島六段も大変だろう。感想戦での口調は女性的でゆったりとして、呉服問屋の若旦那という趣がある。「北島」と書いて「おだやか」と読むようだ。
続いてSat氏ともリーグ戦を指す。Sat氏は大野七段、植山悦行七段とは平手で指導対局を受けており、何回も白星を勝ち取っている。教室一の強豪である。
しかし私と対峙したとき、Sat氏が意外にも、
「大沢さん、苦手なんだよなァ…」
と、ぼそっとつぶやいた。
Sat氏と私の対戦成績は2勝2敗だが、Sat氏には私に負けた記憶だけが残っているのだろう。
将棋は私の三間飛車。右玉の得意なSat氏には、振り飛車がよい。強制的に左玉にしてしまうのである。Sat氏は居飛車穴熊に構えた。
私は▲5七角から▲6五歩~▲7四歩と決戦に出る。飛車交換ののち一手先に桂を取り、▲6五桂と跳ねたところでは、先手が指しやすくなったと思った。
では中盤の局面を記そう。

先手・一公:1五歩、1九香、2七歩、2八玉、2九桂、3七歩、3八銀、4七歩、4九金、5七角、5八金、6五桂、6七銀、8一竜、8七歩、9七歩 持駒:桂、歩2
後手・Sat氏:1一玉、1二香、1三歩、2一桂、2二銀、2三歩、3一金、3四歩、4一金、4二角、4三歩、5五銀、7四歩、8五歩、9一香、9三歩、9九竜 持駒:香、歩3
(△5五同銀まで)

以下の指し手。▲5六歩△6六歩▲5五歩△6七歩成▲同金△4四香▲5八銀△9七角成▲7五歩△5六歩▲同金△7五馬▲6六歩△7六馬▲5三桂不成△3二金右▲4一桂成△6七銀▲3一成桂△同銀
▲6八桂△5六銀成▲同桂△5八馬▲同金△4九銀▲5九金打△3八銀成▲同玉△6七銀▲4四桂△同歩▲6七金△5九竜▲4八銀△2六桂▲同歩△2九竜▲同玉△2七金
▲3八飛△4五桂▲2八香△3八金▲同玉△5八金▲4九銀△5七桂成▲同金△4九金▲同玉△7九飛▲5九桂△5六歩▲5八金△5七桂▲同銀△同歩成▲同金△5六歩
▲同金△6七角▲5八銀△5六角成▲5四角△2九銀▲3九金△5九竜▲同玉△5七銀▲6九金△6七桂▲4九玉△5九金 まで、Sat氏の勝ち。

私は穏やかに▲5六歩と打ったが、▲5三桂打とするべきだった。本譜は金が上擦り、よくなかった。
それはいいとして、ヘタをやったのが▲7五歩だ。こんなところに歩を打つバカはいない。感想戦で大野七段に、
「指す手が分からないときは、駒得する」
と言われたが、とすると、▲9一竜だったか。
もっとヒドかったのが、次の▲6六歩だ。何とも気合の悪い手で、これは将棋の手ではない。植山七段がいたら、怒鳴られているところだ。Sat氏にすかさず△7六馬と覗かれ、次の△6七銀が受けづらい。一瞬の暗転に、目眩がした。
▲5九桂と受けても一時凌ぎなので、目をつぶって▲5三桂不成とやった。
しかしSat氏にも緩着が出る。苦し紛れの▲6八桂に△5六銀成としたのがそれで、ここは△5八銀成でSat氏の必勝だったと思う(△6八同銀成▲同角△5八馬▲同金△3九銀もあった)。先手側は負担の金が消え、桂の二段跳びで4四の香まで消去できては、また私に利のある形勢になった。
ところが△4四同歩に▲6七金と指したのがまた悪手だった。ここは感想戦後の感想戦でFuj氏に教えてもらったとおり、▲6五角と打つ一手だった。
対局中は△5八銀成とされ自玉がヤバイと思ったのだが、構わず▲3二角成が利いたらしい。これを△同銀は▲2二金!△同玉▲3一銀△3三玉▲4二銀打△4三玉▲8三竜△5二玉▲5三銀成△6一玉▲6四香!で、綺麗に詰んでいたのだ!! 手順中、銀を残して先に金を捨てるのがミソである。
考えてみれば、△6七銀の瞬間に後手玉を寄せる、これが将棋の王道であろう。▲2二金からの即詰みは読めないにしても、▲6五角ぐらいは一発利かしそうなものである。
▲6五角のほかには▲7九歩と竜を遮断する手もあり、これでも先手が指せただろう。時間がなかったからやむを得ないが、それにしたって▲6七金はなかった。今年、最も悔やまれる一手であった。
ところがところが、Sat氏にもまた悪手が出る。△2九竜では△2七金~△2九竜で先手は寄っていた。
本譜は当然ながら▲3八飛が粘りある手。これで再び先手が息を吹き返したのだが、▲2八香がまたまた疑問で、以下いろいろあったもの、無念の敗戦となってしまった。
半年前のリーグ戦に続き、またも好局を負け。あまりにも悔しいので、Sat氏が去ったあとも、名前の知らないおじさんに、感想戦を付きあってもらった。
そしておじさんが帰ったあとも、今度はFuj氏を捕まえて、感想戦の続きをやる始末。これでは私も立派な将棋バカの仲間入りである。
しかしFuj氏は穴熊崩しに精通しており、感心した。先の▲6五角のほか、▲3三香△同桂▲3二金の筋も教えてもらった。
そういえば現在発売中の「将棋世界」付録は「及川拓馬五段の囲いはこう破れ(穴熊編)」なのだが、私は定期購読の申し込みが遅れ、購入しなかった。その報いがここで出たか。
北島六段と和田あき女流3級の将棋が終わり、気が付けば午後8時にならんとしている。
いつも大野教室は終了が遅いが、きょうは一段と遅かった。北島六段も疲労がたまっただろう。お疲れさまでした。
食事は、大野七段、北島六段、Og氏、和田女流3級、Hanaちゃん、W氏、Fuj氏、私の8人。近くの「ガスト」に行った。
新顔の先生がいらっしゃると緊張するがそこはそれ、打ち解けてくればいつもと変わらない食事だ。北島六段は相変わらずやわらかい物腰である。おしゃべりの時間は短かったが、楽しかった。
北島六段とは帰りの方向がいっしょで、そこでもいろいろ話す。といっても、私の一方通行である。そしてその内容はやはり、ここには書けない。
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65たび大野教室に行く(前編)

2014-04-21 00:25:56 | 大野教室
阿部さんの諦めの悪さには閉口した。悔しいのは分かるが、棋譜を汚さないでもらいたい。

19日(土)は、埼玉県川口市にある「大野教室」に行った。春になりぽかぽか陽気になって、室内でひとときを過ごすのがもったいないくらいだが、まだ表を歩くのは億劫である。
午後1時半すぎに教室に入ると、将棋を指していない年配客が2人いた。これはときどきあるパターンで、彼らは小学生の生徒の保護者である。2組ともご新規様で、大野教室、ますます好調である。
奥の部屋には北島忠雄六段の姿があった。きょうは植山悦行七段の代理で来ており、早くも4面指しを行っていた。
まず大野八一雄七段に角落ちで教えていただく。大野七段の△6四歩に、私は▲6六歩と突かず、別の手を指す。ここで△6五歩は下手の注文と見たか、大野七段は△6三金。
それに倣ったわけではないが、私も▲4五歩を突かず、ぐずぐずしていたら△4四歩と突かれてしまった。これで下手の発展性がなくなり、作戦負けに陥った。
左の将棋盤を見ると、どこかで見た局面である。これ、先日の私とS君の横歩取りの将棋ではないか。並べたのは大方Fuj氏だろう。
こんな素人の将棋を検討しても意味ないと思うのだが、そのくらいFuj氏は勉強好きということだ。彼に比べれば、私はまだまだ甘い。
和田あき女流3級が見えた。女流棋士の登場はありがたいが、個人的にはちょっと顔を合わせたくない感じである。時期が悪い。
和田女流3級は持参のお弁当を食したあと、私の左で大野七段に教えを請うた。
さてこちらの将棋はますます苦しい。徐々に駒損を重ね、挙げ句は角を切って暴発し、敗勢になった。
その局面が下である。


図以下の指し手。△1三角▲2四歩△6六歩▲5七金△7七歩成▲2三歩成△同玉▲2一竜△2二歩▲1五桂(投了図)まで、一公の勝ち。

△4三同銀に▲5一竜まで。上手玉は詰めろではないので、△7七歩成▲同桂△7六桂ぐらいで負けと思っていた。しかし大野七段の視線が盤面の右を泳いでいるのでどうするのかと見ていると、△1三角と打った。攻防の角だ。私はその一方を外すべく、▲2四歩。
ここから妙な手順が続く。△6六歩に▲5七金で、下手は手順に角の直射を遮ることができた。
大野七段は△7七歩成だが、私は▲2三歩成。以下、何と上手玉が詰んでしまった。
大野七段は▲1五桂をうっかりした、とのことだが、それにしてもおかしい。まるでキツネにつままれたような勝ち方である。

感想戦が終わった後、最後の△2二歩で△2二角はなかったですかと問うと、
「それで詰まないね」
と苦笑された。私は呆けるしかない。
以前も書いたが、対大野七段戦は、下手必敗の局面からの大逆転勝ちが多い。まあその逆も山ほどあるわけだが、敗勢→勝ちのパターンは感想戦でも反省するところばかりが目につき、ちっとも勝った気がしない。
3時休みになった。奥の北島六段も一休みしているので、お邪魔しておしゃべりをさせていただく。
北島六段は以前、NHK-BSで「囲碁将棋ジャーナル」の司会を何年間かしていた。華やかさのない将棋番組(失礼)で、男性棋士の司会は異色である。つまりそのくらい、北島六段の人望が厚かったということだろう。
生の北島六段も、テレビで見たときと変わらず、穏やかな物腰だった。
洋間に戻ると、和田女流3級に捕まってしまった。学校帰りだろうから制服姿なのは当然だが、私が女子高生に弱いということを知っていて、目一杯それらの武器を使ってくる。
15,000円…。
何が何だか、分からなかった。
3時休みのあとは、北島六段にやはり角落ちで教えていただく。相居飛車の出だしから、北島六段は△8六歩~△同飛。私は▲8七金と立ち▲8六歩とフタをするが、金銀が上擦ってしまった。
北島六段の将棋を指す手つきは、いままでに見たことがないほど穏やかだ。爪もしっかり手入れがされている。
後方では、Sat氏とHanaちゃんの一局が行われている。昨年10月から始まった、「第1回・大野八一雄杯リーグ戦」の同点決勝である。注目の一戦だが、私には関係のない話である。
私は▲5六歩。以下△同歩▲5五歩△同金▲6五歩(▲8八の角で金取り)と進んだ。そこで△5四金▲5五歩△4四金に味よく▲5六銀と歩を取り、下手十分と見ていた。
ところが本譜は△5四銀! 銀を立つ平凡な手を見落としていた。これでは下手が2歩損し、上手の金銀が大威張りという結果が残っただけである。これで下手の負けが決まった。
本譜は終盤で△5七歩成が実現し、下手の完敗となった。
(つづく)
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