一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

C級2組の棋士がA級棋士と対局するには

2015-02-25 00:02:50 | 将棋雑記
C級2組在籍の棋士がA級棋士と対局するには、各棋戦でどこまで勝ち進めばいいのだろう。きょうはそれを調べてみた。

●竜王戦…(C級2組の棋士が6組在籍の場合)a.ランキング戦6組5勝、決勝トーナメント2勝→3回戦 b.ランキング戦2組1回戦
竜王戦は2パターンある。a.はランキング戦6組で優勝すると、本戦トーナメントに出場できる。ここで2勝すると、1組5位の棋士と対局する。A級棋士は1組と2組に集中しているので、そこで対局できる可能性がある。b.は長期計画で、毎年昇級を重ね、2組で対局する。ただしC級2組の棋士が2組まで昇級したら、順位戦のほうも昇級しているだろう。

●王位戦…予選2回戦
A級棋士が登場するのは2回戦から。抽選次第では、いきなり当たる可能性がある。

●王座戦…一次予選4勝、二次予選1勝→3回戦
新鋭棋士がひしめく一次予選で勝ち抜き、二次予選で1勝して、やっと当たる可能性が出てくる。

●棋王戦…予選4勝→挑戦者決定トーナメント1回戦
予選の次がいきなり挑戦者決定トーナメントなので、ここで当たる可能性が出てくる。

●王将戦…一次予選4勝、二次予選1勝→2回戦
二次予選に進出しても、A級棋士は1回戦シードなので、1勝する必要がある。

●棋聖戦…一次予選4勝、二次予選1勝→2回戦
二次予選に進出しても、A級棋士は原則的に1回戦シードなので、1勝する必要がある。

●朝日杯将棋オープン戦…一次予選3勝→二次予選1回戦
一次予選は16枠あるので、3勝でよい。二次予選の抽選次第で当たる可能性がある。

●銀河戦…予選2勝、本戦トーナメント5勝前後→決勝トーナメント1回戦
本戦トーナメントは長大なパラマスだが、5連勝もすれば決勝トーナメントに進出できるだろう。

●NHK杯将棋トーナメント…予選3勝、本戦トーナメント1勝→2回戦
本戦ではA級棋士がシードされているので、本戦で1回勝つ必要がある。

こうしてみると、王位戦が最も当たりやすい。抽選次第ではしょっぱなで当たる可能性もある。それでC級2組の棋士が名人に勝ったり、フリークラスの棋士が竜王に勝ったりすることもある。そのくらい、プロの力量は紙一重ということが分かる。
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