一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

2019年ゴールデン・ウィーク旅行(12)

2019-08-06 18:42:06 | 旅行記・G.W.編
私は隣接している観光案内所に向かう。桜島周辺はだいたい見るところが決まっているが、私の知らないビュースポットがあるかもしれない。
「桜島で3時間近くあります。それでどこがいいですか」
と私。
今夜は宮崎宿泊を予定している。鹿児島天文館から宮崎行きの最終高速バスは18時35分である。逆算すると、17時30分前後のフェリーで戻れればよい。
すると案内嬢は、「サクラジマアイランドビュー」という観光バスを案内してくれた。周遊バスで、途中に展望台もあるという。バスはもちろん有料だが、SUN Qバスも使えるという。それなら絶好で、今回はこれに乗車しようと思う。
まずは歩いて2分のところにある、月讀神社に向かう。階段を登りきると高台から海が一望でき、素晴らしい。しかし空が曇天なのは痛い。まあ、雨が降らないだけよしとするか。
月讀神社の本殿は朱色で、いかにも九州らしい。お賽銭を投じて参拝した。



下に降りると左手にバス停があったが、次のアイランドバスは15時33分で、まだ10分以上待ち時間がある。
そこに路線バスが到着したので、反射的に乗ってしまった。アイランドバスがどういうルートを辿るか知らないが、どこかで明快な分岐点があるだろう。
バスは海岸沿いを軽快に走る。しかしけっこうな距離を走っており、このまま行ったら桜島を出て、鹿屋方面に行ってしまう。
地元のおじいさんが降車ボタンを押したので、私も乗じて降りた。
改めて観光パンフレットを開くと、私はどうも、かなり行き過ぎてしまったようである。
戻りのバス時間を調べたが、過疎地域なので本数がない。つまり私は徒歩で戻らざるを得なくなった。歩道の海側には巨木が何本も立ち、これはこれでビュースポットだが、私はもはや鑑賞する余裕をなくしていた。私は急ぎ足で戻る。
パンフレットを仔細に見ると、サクラジマアイランドビューはAコースとBコースがあり、現在地から最も近いバス停は、国際火山砂防センターになった。しかしそれはAコースで、バスは来ない。よってその2つ先、赤水湯之平口まで16時14分に着ければ、湯之平展望所での途中下車が可能となる。
私はひたすら歩く。しかし道のりはかなり長い。さっき、無計画にバスに乗ってしまったツケがここで出た。私の人生全般においてだが、私は重大事案において後先考えずに軽率な行動をすることが多い。今回は旅行中の出来事だからどうでもいいが、これが仕事先で起きたら大変だ。ゆめゆめ気を付けねばならぬ。
15時57分、野尻バス停に着いた。しかしまだアイランドバスのコース内に入っていない。
6分後、国際砂防バスセンターに着いた。それは茶色い建物で付近の雰囲気とマッチしているが、営業しているふうではない。



ここはBコースのみの到着なので、次(最終便)は16時47分となる。
ここからあと11分で、2つ先の赤水湯之平口に行かねばならないが、それは内陸部に入るから、どこかで右折しなければならない。鉄道ならレールがあるから分かるが、道路にはその目印がない。これは微妙なことになった。
約7分後、1つ先の赤水麓に着いた。ここは路線バスとの共用で市営バスは同じ「赤水麓」、鹿児島交通バスは「薩摩赤水」となる。しかしどうも、赤水湯之平口には時間的に着けなくなった。よって私が乗れるアイランドバスは、16時44分発の最終便のみとなった。



私はスマホで今宵の宿を検索する。東横INNのHPから、「宮崎駅前」を見る。もうゴールデン・ウィークは終了なので、もちろん空室有である。4,160円はさすがに安く、感謝の意味で有料ビデオ(500円)もオーダーした。
あとは天文館からの高速バスに空きがあるかどうかだが、これはさすがにあるだろう。
定刻を2分遅れて、アイランドバスが到着した。中型のかわいらしいバスである。バスは私がいま来た道を戻る形で、タイム3分で国際砂防センターに着いた。ここで引き返し、16時50分、再び赤水麓に着いた。
バスは発車し、右折して細い道に入った。ここが観光コースの入口とは、パッと見には分からない。
バスはくねくねと登っていく。この道のどこかを私もかつて歩いたことがありそうだが、ちょっと分からない。いずれにしてもこの道に定期バスを走らせることで、鹿児島市は観光道路にしたわけだった。これは市の観光課がよくやったと思う。企画の勝利だと思う。
バスはなおものんびりと走る。桜島がどこにあるかは分からぬが、このゆるゆる感もよい。
17時10分、湯之平展望所に着いた。これが立派な建物がある展望台で、ここからの眺めは最高のはずだ。あー、ぜひ下車したいところだが、これが最終バスでは、そのまま行かざるを得ない。
バスはゆるやかに坂を下り、17時25分、桜島港に着いた。5分の待ち合わせで、鹿児島港行きのフェリーが出る。ここは計算通りである。
鹿児島港には定刻を数分遅れ、17時50分くらいに着いた。ここで高速バスの予約である。
バスセンターに電話をかけると、宮崎行きの席は取れた。天文館からの乗り場はだいたい把握しているので問題はないが、受付嬢は過剰なくらい心配してくれて、好感が持てた。
天文館バス停に着いて、再びバスセンターに電話を掛ける。するとさっきの女性が出てくれて、近くにある窓口でチケットを入手してください、と言った。
ああそうなのか。口頭だけの座席確保ではダメらしい。「チケット発券」は最初の電話でも聞いた気がしたが、すっかり忘れていた。この、ヒトの話を聞き流す、というのも私の悪い癖である。
宝くじ売り場っぽい外観の発券所で、チケットを入手する。これで宮崎行きは本当に完了である。
一安心して辺りを見回すと、クレープの自動販売機が目に入った。200円からで、ベーシックの「チョコ生クリーム・ケーキ入り」は、4つがすべて売り切れになっていた(あるいは、最初から作っていなかったのか?)
ほかはチョコ&カスタードのハーフ&ハーフも美味そうだが、結局買わない。近くのコンビニで、おにぎりとアイスを買った。



宮交バスの高速はまゆう号は、定刻を数分遅れて到着した。
5Dに座り、ホッと一息。あとは宮崎までのんびりである。観光はなんだかんだで体力を使うので、こうした移動時間が最もくつろげるのだ。
宮崎駅前には、定刻を10分遅れの、21時43分に到着した。
そして宮嵜駅前といえば、駅構内にある「三角茶屋豊吉うどん」が安くてオススメである。しかし今日はさすがに営業終了である。明朝に食べられるだろうか。
コンビニで洋風幕の内弁当を買い、東横INN宮崎駅前にチェックインした。
(つづく)
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