生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信935 ・「日本が好き」とドナルド・キーンさん

2011-06-30 06:20:23 | 日記

おはようございます。今日で今年の前半が終わり、明日から後半に入ります。前半の日本を棚卸しすると、どんな結果といえるでしょうか。
 生き生き箕面通信935(110630)をお届けします。

・「日本が好き」とドナルド・キーンさん

 今年前半は、国難の上に国難が重なる「重大な危機」に直面しました。「失われた20年」といわれるデフレの国難にもがいているところを、大震災、津波、原発事故の国難に襲われました。後半もこの状況が続きます。

 しかし、おっとどっこい、日本は生きています。死んでなんかいません。空には「千の風」も吹いています。

 それにしても情けないのは、政治の体たらくです。「辞める」というそぶりを見せて不信任可決を逃げ切った菅直人というペテン師首相は、居座り続け、最近では小泉劇場を見習って、「原発解散」というワンポイント・イシューの総選挙に踏み切ると取りざたされています。

 大相撲の土俵上で「感動した」というワンフレーズが有名な小泉氏ですが、最近は「菅、どうした」とやゆしているとか。それにもまったく意に介さず、菅首相は昨晩は3軒をはしごし、まず赤坂のすし店で食事をした後、六本木の焼き肉店に立ち寄り、そのあとはやはり六本木のイタリア料理店で伸子夫人らと過ごしたと、新聞の首相動静が伝えています。被災地の人たちの耐える姿に思いはなく、一日でも長く首相のポストにしがみついて、赤坂、六本木を徘徊したい総理大臣。

 上が上なら、下もした。毎日テレビに顔を出していた一躍の有名人、西山審議官は部下の経産省の女性と不倫が伝えられて更迭される始末。

 東電、関電など電力各社は、株主総会で「原発は必要」とし、「脱原発」を求める株主提案はあっさり葬ってしまいました。本当は、福島原発の事故には原発を推進してきた歴代を含め経営陣に責任があります。ところが、ちょっと頭を下げるだけで、「はい、おしまい」です。

 そんな時に、アメリカ人のドナルド・キーンさん(89歳)は、コロンビア大での最後の講義を終えたあと、「日本が好き」と日本に帰化する手続きをしました。日本人は、世界の人から好かれる面を持っています。生活習慣を含め、日本の文化を評価する声は少なくありません。

 ただ、自分たちが住む社会をどう経営するかという「政治」は、中高校の生徒会程度。私たちが生徒会程度の政治観しか持っていない証左です。いまだに、国を守るということはどういうことか、きちんとした考えを持てずにいます。

 7月あるいは8月に「原発解散」があるかもしれません。原発についても、株主総会で現れた程度のせめぎ合いが主流です。今年後半はどうなるのでしょう。私たちはどうするのでしょう。


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