生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

2092 ・朝日新聞叩きで進む歴史の歯車の逆回転

2014-09-15 07:55:18 | 政治

おはようございます。
生き生き箕面通信2092(140915)をお届けします。

・朝日新聞叩きで進む歴史の歯車の逆回転

 李香蘭こと山口淑子さんが94歳で亡くなりました。激動の昭和を生き抜き、「昭和史の申し子」と言われます。

 華やかな経歴の中に埋もれてしまったかのような一事は、従軍慰安婦のための「アジア女性基金」の創設に尽力したことが挙げられます。これは、慰安婦といわれる人々のための基金で、”償いの事業”と位置づけられたものです。

 その彼女が、こんな文章を残しました。

 「基金時代での全期間の中でもっとも印象的なことは、韓国人の元『慰安婦』の方との出会いです。戦争中から私のことを知っているということで、連絡してこられ、お目にかかりました。本当にびっくりしました。

 その方は、李香蘭の映画の撮影が蘇州であるというので、兵隊さんに連れられてロケ現場に来たそうです。『あなたが桃の造花を持って蘇州夜曲をうたっていたのを、大勢の人の間から見ていたのです』とおっしゃいました。

 ちょうどいい枝ぶりの桃の花がなくて、スタッフが紙で桃の花を作ってくれたのですが、実際に見ていた人でなければ分からない、そんなことまで覚えていらっしゃいました。

 その方は15歳のとき郷里の町の道端で警察官に連行され、汽車に強引に乗せられ、上海に連れて行かれ、蘇州の慰安所に入れられたそうです。

 そこから何度か逃げようとしたそうですが、銃剣でおなかを刺されたこともあったそうです。『クレゾールを飲み死のうと思ったのですが、分量が足りなかったのか濃度が薄かったのか死ねなかった』といわれました。

 ロケをしている私の姿を見たのはそのころだったそうです。お話を聞き胸がいっぱいになり、『辛かったでしょ、ごめんなさいね』と心から謝りました。

 この方とは電話でその後ずっとお話をしていたのですが、もうお亡くなりなりました。私には忘れることの出来ない方です」 

 朝日新聞が大バッシングに遭っています。まさに十字砲火。フクイチの東電撤退問題と従軍慰安婦にからむ大誤報バッシングです。

 政府は、安倍という男をはじめ、菅官房長官や閣僚、自民党幹部、あるいは橋下徹・大阪市長、そして読売新聞などが、ここを先途と打ちまくっています。

 誤報という報道機関にあってはならない誤りを犯した点については、心底から謝罪し、相応の措置をとらなければならないのは勿論です。

 しかし、見過ごせないのは、このバッシングを通じて、あたかも従軍慰安婦問題が「なかった」かのように操作され、捻じ曲げられつつあることです。歴史を修正しようとする動き、逆回転させる動きといえます。

 操作は、こんな流れで行われています。まず、従軍慰安婦問題は誤りだった。朝日が報じたことはウソだった」と繰り返します。そしていつのまにか、「大それた慰安婦問題はなかった」となり、ついには「慰安婦問題は戦争の時にはどこの国にもあったことで、過去の問題」と、うやむやにしてしまう風潮です。

 そこに滔々と流れ始めたのは、大日本帝国陸軍はアジアの解放のために命をかけて闘ったのだ、その帝国陸軍をおとしめるような言動は断固排除する、日本はかつての列強に伍する輝ける「帝国」の姿を取り戻す、「ニッポンを取り戻す」という時代錯誤のイメージです。

 慰安婦問題は、誤解を恐れずにいうなら、単なる「性奴隷」という問題ではないはずです。

 軍という国家機関が組織的に売買春をさせていた国家犯罪の問題です。前借金で身体を拘束し”廃業”もできないようにしていた事実上の人身売買問題であり、「ピー」などと呼んで蔑視した「まなざしの問題」です。国連でも重大視している「人権侵害の問題」です。

 朝日を叩くという行為で、歴史を捻じ曲げてはならない。

 おそらく李香蘭こと山口淑子さんも、そう思っているのではないでしょうか。

 

コメント (2)   この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2091 ・小沢一郎氏が大阪で... | トップ | 2093 ・スコットランド住民... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
朝日新聞にバッシングは不当。 (まともさ)
2014-09-15 21:21:44
<  朝日新聞が大バッシングに遭っています。まさに十字砲火。フクイチの東電撤退問題と従軍慰安婦にからむ大誤報バッシングです。

フクイチの東電撤退問題は、政府の秘匿体質、「報らしむべからず」が第一原因。安倍、菅は陰険。
従軍慰安婦についても相当の証拠隠滅が行われたのではないか、こんなことも官房長官の河野洋平さんらの調査によって調べられた筈。

< 「吉田清治証言」は「河野談話」作成のためには全く使われていない。」(田中利幸) と言われています。
さすがは河野さん、朝日報道の尻馬に乗らない。
ガセネタ、真偽を見分ける能力が、今、この国民に求められている。
朝日の社長も稚拙。 (まともさ)
2014-09-15 21:37:52
TADAKAZU KIMURA/ President of The Asahi Shimbun
木村も「遺憾、遺憾」と言っておけばよいのに、変な沽券コケン(これは不当)で対抗的になったのがアカンかった。朝日はコケルかもしれない。政権にすり寄って記事が劣化しないことを。

この政治部出身の?社長も、安倍を囲む会に出ていたのでしょうか。政権に距離を置くべき。
官房調査費による、政権の人たちの「ただ飯の供与とメディア人の只飯食い」に反対します。

コメントを投稿

政治」カテゴリの最新記事