生き生き箕面通信

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生き生き箕面通信798 ・共産党さん、いつから検察のパシリになったのですか

2011-02-12 07:03:10 | 日記
おはようございます。ついにエジプトでもネット革命が実現しました。
生き生き箕面通信798(110212)をお届けします。

・共産党さん、いつから検察のパシリになったのですか?

 共産党の機関紙「赤旗」の社説(主張)を見て、びっくりしました。検察の主張がそっくりそのまま共産党の「主張」として掲載されていたからです。2月8日の「赤旗」主張のタイトルは「小沢『陸山会』事件 国民への説明責任はますます重い」でした。

 最近は便利なもので「赤旗」をインターネットで検索すると、いくつも見出しが現れますが、その中から「主張」をクリックすると、無料で見ることができます。

 共産党の「主張」は、小見出しを「ゼネコン資金隠し」とし、こう主張しています。「事件は陸山会が4億円もの不動産を取得したさい、小沢氏がその取得資金を手元資金から出したにもかかわらず、それが世に出ることを避けるために、収支報告書に記載しなかったというものです」と。さらに続けて、「とにかく資金の出所を隠すために、秘書団が大汗をかいていた事実が、裁判に提示された冒頭陳述に、くっきり残っているのです」と、指摘しています。

 この「冒頭陳述に、くっきり残っているのです」とあるように、検察の主張をそっくりそのまま「事実」として認め、その上に共産党の主張を展開していることを自ら明らかにしています。冒陳は、検察官が証拠に基づいて証明しようとする事実を述べることをいい、事件の全体像を明らかにするもので、あくまでも検察側の言い分です。

 共産党は、この検察の冒陳をすべて「事実」とし、そのうえでこうも主張しました。「小沢氏の地元岩手県内のダム工事をめぐり受注を了承したことの謝礼として三重県内の建設会社の元社長が2回にわたって書く5000万円、計1億円を石川被告、大久保被告に渡した事実を指摘しました。これはまさしくゼネコンのヤミ献金です」と断罪しました。

 また、「不動産取得の登記の日時をずらすなどの手口を使い、政治終始報告書への虚偽記載を実行したとすれば、その『犯意』はまことに悪質だといわざるをえません」とも断定しました。

 「西松建設建設の偽装献金事件では、西松が規制法逃れのためにダミーの政治団体をつくり、小沢氏側に巨額の献金をしていたものです」とも書いています。

 以上、共産党さんの言い分をそのまま紹介したうえで、今度はこちらから、なぜ「検察のパシリ」をやらなければならないのか、お尋ねしたい。

 まず、検察の論拠はすでに大きく崩れています。検察のエース級の腕利き検事を総動員して2年におよぶ捜査をしながら、ついに証拠なるものをつかむことができず、検察の見立てが間違っていたことを事実上認め、2回にわたって無罪(不起訴)とせざるを得なかったのです。

 共産党が鬼の首をとってように指摘した「ダミー団体」は、ダミーではなく実在団体であり、献金もきちんと記載されています。秘書団体が何かを隠すために、「大汗をかいた」こともありません。したがって、共産党は事実誤認し、主張を展開しているわけです。唯一、残っているのは、収支報告書への記載日時が、2か月ずれている「期ずれ」だけです。これは従来、指摘される期日に修正すればすむ問題にすぎません。

 ここまでは、天下に公にされていることですから、共産党がなぜいまさら検察の冒陳だけを正しいとして小沢氏を断罪するのか、それこそが問われるべきです。

 残念なのは、共産党ですら、検察が垂れ流したでっちあげの見立てと、それを増幅して一般の人々の頭のなかに刷り込んだ朝日や読売などマスメディアの論調とまったく同じ「空気」に左右されていることです。安直すぎるのです。共産党には、検察の使いパシリはやめていただきたい。

 小沢氏は昨日、自身が主宰する「政治塾」で1936年の「2・26事件」に触れ、「(事件は)政治家、政治の責任で、『国民の生活第一」の公約を実現する本来の任務を果たすべきだ」と述べました。

 朝日や読売の論調が奇妙に同一化しているファッショ的傾向は昨日の箕面通信でも触れましたが、その大政翼賛的体質に共産党までが加わる今の日本は、「おかしいぞ」としかいいようがありません。

 今日は、大阪市内の靭(うつぼ)公園に集合し、14時から「おかしいぞ検察審・小沢支援デモ」が予定されています。

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