生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

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2013-07-11 06:49:00 | 日記

おはようございます。
生き生き箕面通信1662(130711)をお届けします。

・参院選の中で、この国の姿が見えない――マスメディアは何をしているのか

 参院選が始まってから1週間が経ちましたが、深みのある論戦はついぞ見られないままです。もどかしい思いが募るばかり。原因は、政権を担っている自民党が本当の争点をぼやかし、「争点隠し」をしているからです。

 深める必要がある日本の課題は山積しています。まず、憲法は改めるのか、今のまま守るのか。原発は、できるだけ早く廃炉にし、再生エネルギーに置き換えていくのか。それとも、むしろ積極的に推進し、外国にも輸出するのか。アメリカが進めるグローバリズム(市場原理主義)に迎合してTPP(環太平洋経済連携協定)に参加するのか、不参加か。

 消費税の8%への増税を来年4月から増税する判断は今の経済情勢を観て判断するのですが、議論は進んでいるのでしょうか。その消費税増税は、社会保障制度の基礎を固めるためのもののはずでした。それを議論するのは、「いま、でしょう!」。しかし、ほとんど消されてしまいました。

 普天間基地の移設を機に論ずべき日本国内の米軍基地問題はどのようなペースでお引き取り願うのか。尖閣や竹島、北方4島などの領有権問題をどう解きほぐしていくのか。北朝鮮との拉致問題。

 ますます広がるばかりの社会の中の格差をどのように解決していくのか。若い人ばかりでなく、中高年者の雇用問題も深刻です。働きたくても働く場が閉ざされていては、不満が募り、社会的に不安定になっていかざるを得ません。

 このように山積する問題を避けて、安倍首相をはじめとする自民党は、アベノミクスとやらいう「株が上がった」話ばかりです。日銀を脅し、そのシャッポ、総裁を取り替えてまで、「異次元の金融緩和」と、カネをばらまかせました。有効な投資先はないから、結局、株などのマネーゲームに流れました。マネーゲームの活発化を、経済の回復と宣伝しています。すぐに化けの皮がはがれるのが分かっていても、選挙さえ乗り切ればいいのです。

 政権党は、この国に責任を持つためにも、大事な問題をすべて真正面から議論し、建設的な方向を導き出す努力にこそ全力を挙げるべきではないでしょうか。横綱相撲を取る構えこそ求められています。しかし、実際には大事な争点を隠し倒し、それから逃げ回っています。

 異常な状態がこの国で続いています。参院選はこれを機に一度立ち止まって考える絶好の機会です。

 しかし、朝日、読売などのマスメディアも、日本の異常な状態にまともに向かい合おうとしません。マスメディアは、逃げ回る政権党の首根っこをしっかりと抑え、議論を本来の土俵に乗せる役回りがあるはずです。しかし、せっかくの貴重なチャンスが、ムダになろうとしています。

 でも、今からでも遅くはありません。私たち草の根勢力がしっかりしていさえすれば、日本を立ち直らせることができるはずです。沈みかけのボロ舟を蘇らせることができる、といえます。どの候補を応戦し、育てるか。全ては私たち自身にかかっています。よくよく、考えましょう。そして投票所に足を運びましょう。