つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

高村光太郎の「正直親切」記念碑

2024年08月17日 | 文化
 西日暮里駅の道潅山の公園からすぐのところに荒川区立第一日暮里小学校があります。その校門のところにフクロウの像と正直親切と記載された記念碑がありました。これは高村光太郎が第一日暮里小学校の卒業生であり、創立百周年記念碑を設置したものであると説明がありました。

 創立百周年記念 高村光太郎書「正直親切」の記念碑
「正直親切」の文字は、本校卒業生である高村光太郎の直筆で、昭和26年岩手県山口小学校の児童のためにかかれたものを高村規氏、財団法人高村記念会のご厚意により創立百周年記念碑に使わせていただきました。

 高村光太郎は、明治23年に下谷区練塀小学校から日暮里小学校(当時は、現在の福祉館の場所に校舎がありました)に転校、ここで勉強し小学校を卒業しました。その後、彫刻家としてすぐれた作品をつくり、また詩や絵もかき、立派な書を数多く残しています。

 ここで大切なのは、それらの作品を通して光太郎が人を愛し、自然を愛する人間としての生き方を教えていることです。
 先輩光太郎が心をこめてかいた「正直親切」の文字が、本校に学ぶ児童一人ひとりの心のなかに、いつまでも生き、その成長を支えることを望みます。
「フクロウ」の像は、石彫家飯田雅光氏の作で、本校校歌にもある〝諏訪の森かげ、みどりの風に〟ふさわしい《森の知者》として、一日小の子どもたちのシンボルとなり、永く親しまれることを願っています。
(昭和60年11月9日 東京都荒川区立第一日暮里小学校 創立百周年記念事業協賛会)



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