精神科医療は思想警察なのか?

児童思春期病棟→精神科急性期病棟→精神科救急病棟→精神科訪問看護ST→PSW→特定保健指導員→看護教員。

第33回 看護学校教員になる方法

2020年09月27日 | 精神科医療とRAPT理論

今回のテーマは「どうしたら看護教員になれるか?」についてのお話をしていきたいと思います。

 あまり興味のない方には縁遠い話になるかもしれませんが、箸休め的な内容として聞いていただければと思います。

 教員になるには様々な条件があります。

 まずは教員の種類についてお話したいと思います。

 教員の種類には「専任教員」と「非常勤講師」「実習指導教員」の3つがあります。

 これは学校によって分け方が違うかもしれませんが、今回は「看護学校専任教員」についてお話したいと思います。

 良くある条件としては「臨床経験が5年以上」が経験年数として求められます。

 2つめに、臨床を5年以上離れていないことがあります。

 これは学校によって条件の目安であるので「5年くらいの臨床経験が必要なのだ」と考えてもらえれば良いと思います。

 次に重要な条件があり大前提として「看護専任教員研修を受講する意志がある」ことがあります。

 つまり、「専任教員研修」を受講する意志がなければ、そもそも教員にはなれないということです。

 通常「専任教員研修を終えた看護師」が専任教員として採用試験を受験することになるのですが、実態はというと人手不足が顕著であるため、専任教員研修を受けていない看護師が「専任教員研修を受講見込みがある教員」として採用して専任教員として働くこととなります。

 しかし、専任教員研修受講みこみで採用するも「いざ研修に行ってください」となると「給料を貰いながら、半年以上研修に出る」ため、「研修後、5年間のお礼奉公期間が発生する」ことになるなどから「そろそろ研修行ってくれないか?」となったとき、「5年お礼奉公する気はないので」という理由で一端退職して研修に行く人や、数年開けて再就職する形で退職する教員がいるのです。

 専任教員研修を修了した人を採用していくのが正規の順序となるのですが

「教員という仕事ははやってみないと向き不向きがあるため難しい」

という現状が存在します。

また、万年、人手不足で、専任教員研修を未受講の教員に対して研修に出せない学校が多いので人材不足が激しい業界だということが分かると思います。

 『今後の看護教員のあり方に関する検討会報告書』

では

看護学校の専任教員不足が顕著であり、専任教員養成講座が1クール定員30名あるがほとんどの都道府県で研修は定員割れしている状況である。

 専任教員未受講者が専任教員をしている専門学校からは、養成講習に研修で出してしまうと人手不足になって学校が回らなくなってしまうという理由で研修に出せないなどがある

と書かれています。

 看護専任教員の人で不足の明確なデータはありませんが、「〇〇専門学校は、職員が10人しかいないのに4人一度に辞めたらしいよ」

「〇〇学校の教務主任はうつ病で出勤できないからカリキュラム組めないみたいよ」

「コロナ騒ぎで、とりあえず休校にしてしまって単位認定をどうするか?話が進んでいない学校があるよ」

という噂などが入ってきて、慢性的な人手不足からくる問題の多い現場であると他の学校の情報は入ってきます。

 これは、何も看護学校だけが問題ではなく看護以外の中学高校も同じようなものだと思いますが、看護学校に関しては顕著に表れているのかもしれません。

ですから、看護学校で教員として働きたいと考える方は、まず「専任教員養成研修」を受講する必要があるということあお分かりでしょうか?

ここからは非常勤講師、またの名を外部講師のお話をしますが、多くは近隣の大学から講師を派遣してもらう形をとります。

看護方法論などの科目は「専任教員養成研修で知り合った看護師」を紹介してもらったり、過去に看護学校で教員経験のある人に頼むということが多いと思います。

公募するということはなく、知り合いやツテを使って非常に狭い世界で講師依頼をしています。

教えることができない領域は、病院に依頼して看護師を派遣してもらい講義してもらうことがあります。

逆に言うと、フルでがっつり働きたくはないけど、隙間時間に外部講師をしたい人は専任教員研修だけ修了しておくと声がかかりやすいということにもなります。

 

次に敷居が低い「実習指導教員」についてお話したいと思います。

看護学校では3年生になると同時に8~10グループが領域実習と呼ばれる臨地実習に出っ放しになります。

専任教員も実習に引率するのですが、担任業務があったり、自分の担当の講義が入ってきたりするため毎回実習に出る事は難しくなります。

教員不足の学校などは、副校長や教務主任が実習指導に引率するといった非常事態が慢性的に続いている学校も存在します。

そこで活用されるのが「実習指導教員」という制度です。

条件は緩く、臨床経験は3年以上は求められあとは、看護師免許を持っていれば良いという程度です。

働ける時間も柔軟で、時給は1,500~2,000円程度で1日6時間程度の勤務になります。

実習先病院から自宅への直行直帰できるため、指導するのが好きならばお勧めの仕事になります。

「全領域を把握していないとできないのではないか?」と不安になる方がいるかもしれませんが、そんなことはなく疾患や解剖整理などに関しては臨床の指導者が教えるため、実習指導教員は「日常生活動作を上げる看護について」教えるだけでよいのです。

「循環器、呼吸器の経験がない」「外科の経験がない」人でも「患者の自立を促す関わり方」を教えるだけでよいし、自分も病院の指導者に教えてもらいながら一緒に勉強すればよいため実はとても勉強になるという側面があります。

実は、私も実習指導教員を経てから、専任教員になった経緯があります。

実習指導教員で仕事の仕方や職場の雰囲気、人間関係などを見てからというように「業界の様子」を体験してから選択できるメリットがありますので、割とすんなりと専任教員の道に入れたと思いますので参考にしていただければと思います。

看護学科で4年制大学を卒業すると「看護学士」を持っているため、「専任教員養成研修が免除」されます。

しかし、4年制大学を卒業しても専門学校での実際の教育を知らないためかなり混乱すること間違いありません。

看護学校教員に興味がある方は、まず「専任教員養成研修」を受講することをお勧めします。

そして、リクルート活動は、母校か近所の学校に直接問い合わせてみることをお勧めします。

実際、私の勤務している学校はハローワークにいつも求人をかけていますが、実際に採用になる人は卒業生が多く、卒業生に対して電話や手紙で声掛けしているからだと思います。

 少しは「看護学校専任教員になる方法」についてご理解いただけたでしょうか?

 

 今回はこのあたりにしたいと思います。

 質問などはコメント欄に書き込み頂ければお答えしていきたいと思います。

 

 次回もよろしくお願いします。

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