小池百合子都知事の都民ファーストが議席を獲得するのは、自民党を食うのではなく、民進党に打撃を与えることになるだろう。6月23日告示、7月2日投開票の東京都議会選挙では、民進党の公認が予定されていた者たちが、次々と馳せ参じることになるだろう。民進党の前身である民主党が大阪で全滅したように、東京でも同じことが起きるだろう▼小池が民進党に接近しているのは、あくまでも保守系を切り崩すためであり、声がかかるのを待っている民進党関係者は多い。二重国籍の問題でネットで批判され、挙句の果てにビートたけしからスパイ扱いされた蓮舫が代表では、いくら中選挙区でも東京都議会選挙で勝つことはおぼつかないからだ▼小池の最終目標は国政であると思う。都議会で一定程度の勢力を獲得すれば、次のステップを目指すことが可能なのである。自民党とのパイプをそのままにしておいて、外部から自民党に圧力をかけて、そのトップの座を狙っているのではないだろうか。小池は都政で試行錯誤の繰り返しである。すぐに実績を上げたいとの焦りがあるからだろうが、まずは足元を固めるのが先決なのである▼自民党に手を突っ込むよりは、民進党を分断する方が手っ取り早い。自民党から公認されないから、仕方なく民進党に回った者たちが大半である。なだれを打って都民ファーストに逃げ込むしかないのである。小池は反自民である以上に、民進党解体の急先鋒なのである。
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