草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

高橋和巳の「自己否定」と無縁な今の日本のリベラル!

2018年06月03日 | 思想家

マスコミや官僚、さらには学者の傲慢さは常軌を逸している。しばき隊に加わっていたNHK の職員にしても、天下の「公共放送」に属していたにもかかわらず、活動家そのものであった。安穏とした地位を捨てることなく、二股をかけていたのである▼国立大学で給料をもらいながら、反日国家に加担している者たちもどうかしている。60年安保騒動のときには、東京都立大学の教授を辞すことで抗議した竹内好のような人間がいた。今はそうしたリベラルは皆無である。特権階級として暮らしていながら、口先だけで民主主義の大切さを説いているのである▼高橋和巳が『人間にとって』で訴えたことを思い起こすべきだろう。「なにもせねば当然約束される安定や利益を犠牲にし、ほとんど自らを懲罰するように否定に否定を重ねていって、現代の青年たちはなにを獲ようとしているのか。それは革命社会といった具体的なものではないように思える時がある。彼方から射し込んでくるかすかな光、全く次元の異なった自由、獲得しうるという保証は、まだどこにもない。しかし希求せざるをえないもの…」という問題意識は皆無である▼それ相応の権威を手にした者たちは、自らに刃を向ける誠実さを失ってしまっている。彼らは代々木官僚のスターリン主義者と大差はなく、大学を否定し、自らを否定した全共闘世代とは縁もゆかりもない者たちなのである。

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