朝鮮半島がきな臭い。このままでは韓国は北朝鮮に吸収され、その背後にいる中共の思いのままになるだろう。今の韓国は無政府状態である。トランプのアメリカが手を引けば、あっという間に北朝鮮に攻め込まれるだろう。地政学的に見て朝鮮半島は、日本列島に突き付けられた匕首である。だからこそ、日本は大陸国家の影響力に入ることへの抵抗があり、それが日清戦争や日露戦争の原因ともなったのである▼日本の存立に関わるのが朝鮮半島である。戦後の長きにわたって韓国が反共の防波堤になっていたからこそ、日本は援助を惜しまなかった。自由と民主主義の観点から手を差しのべてきたのである。現状はあまりにも深刻である。日清戦争以前の状況に類似している。日本がもっとも恐れるのは、朝鮮半島と台湾が中共の勢力圏に組み入れられることである。海洋国家日本は周囲を包囲されることになるからだ▼入江隆則はその点について『衰亡か再生か 岐路に立つ日本』において触れている。「朝鮮半島と台湾を失った『文明としての日本』は、周辺からじわじわと締め上げられて、やがて手足をもがれた羊のようになってしまうだろう」。もはや韓国に親日派は見あたらない。それでも諦めてはならない。日本にとって好ましいのは、朝鮮半島が大陸国家との緩衝地帯であることだ。同盟国であるアメリカと力を合わせることで、日本に何ができるかだ。安全保障上も放置するわけにはいかないのである。
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