草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

権威の崩壊と受け皿の組織がなければ革命は起きない!

2018年12月06日 | 思想家

今の世の中で革命が起こりうるのだろうか。それは誰にもわからない。今回のフランスでの騒動がどうなるのか、中共の民衆が中国共産党を倒せるかどうか、予測することはできないのである。ハンナ・アレントは『革命について』(志水速雄訳)のなかで、革命に関して自然発生的な流れを重視し、職業革命家が指導したという見方に関しては否定的である▼アレントは「ほとんどのばあい、革命の勃発は、他のすべての人びとと同じように革命のグループや政党をおどろかせた」と述べるとともに、「レーニンの職業的革命家の党でさえ革命を『つくる』ことはできなかった」と指摘した。今回のフランスの騒ぎでも、デモを組織したグループが予想しなかった事態が生まれているのである▼それでいて、アレントは「革命は、政府が命令する権威とそれに伴う敬意を維持できないばあいに必ず起こるものだという結論を引きだすことはできない」とも分析をしている。前提として「すなわちその権威の崩壊にそなえており、同時に進んで権力を握るつもりがあり、熱心に組織活動をおこない、共通の目的のために団結して行動する人びとが十分に存在するばあいがそれである」と書いたのである▼自然発生的であっても、受け皿がなければ駄目なのである。フランスや中共で暴動レベルにとどまっているのは、そうした組織がないからだろう。法を破る力としての革命を行うには、それなりの条件が必要なのである。

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