草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

反対のための反対から脱却できぬ野党を甘やかすべきではない!

2020年06月29日 | 思想家

戦後民主主義の擁護者であった丸山眞男は、高尚な政治理論を振り回したわりには、具体的な政治的判断となると、床屋政談のレベルであった▼丸山の主張は単純である。一つの政党が非常に長く権力の座にあると、いくら政策的に良い政党であっても堕落する。公約を比較してというよりも、支配関係が惰性に陥っていると腐敗が生じやすいので、「反対政党に投票するという投票行動が十分ありうるわけであります」と述べたのである。昭和33年5月24日の信濃教育界の講演会においてのことである▼反対のための反対の政党であっても、存在する価値があると訴えたのである。そうした丸山の考えで国民が決断したのが、自民党の長期政権にお灸を据えた二度の政権交代であった。一つは平成5年の細川連立政権であり、もう一つは平成21年の民主党政権であった。いずれも大した成果を上げられなかった。反対しかできない政党では混乱するだけで、あらかじめ準備をしておかなければ、政権を担当することは難しいという現実を思い知らされたのである▼反自民だけで、それ以外に政策的な一致がなかったことが問題なのである。権力を奪取するには、それ相応の大義名分がなければならず、丸山のように、反自民の野党を甘やかすべきではないのである。


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