民主党政権の統治能力のなさは、外交にとどまらない。福島県の子供の3人に1人が甲状腺にしこりがあるといわれている。ようやく今になって、他の県の子供も調査しようというのだから、てんで話にならない。さらに、福島市の渡利地区のような放射線管理地域に該当するような場所に、今なお多くの人たちが生活しているのである。除染をすれば、元の場所に戻れるかのような言い方も、まったく根拠がないことが明らかになった。あくまでも目くらましでしかないのである。実際にどれだけ人体に影響があるかについては、見解が一致していない。そうであっても、最悪の事態を想定して、抜かりなく手を打つのが政治ではないか。野田佳彦首相は去る22日、脱原発を叫んで官邸前デモを行っている関係者と会見した。それを動画で見て私が許せなかったのは、菅直人前首相が同席していたことだ。官邸前デモの理解者として、ちゃっかり座っていたのである。原発事故当時の最高責任者として、徹底的に糾弾されるべき人間が、被害者のような顔をしているのである。現場を混乱させるようなことをし、スピーディを隠蔽した張本人であるのに、反省するどころか、居直っているのだ。まさしく民主党の正体見たりである。サヨクは自分たちのしでかしたことは大目に見て、不問に伏すことができるらしい。そこに私が居合わせたならば、菅前首相をつるし上げたと思う。福島県民を見捨てているくせに、パフォーマンスだけは一人前なのである。
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