草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

名声や金儲けと無縁な「浪人の淋しき心」が真の保守だ!

2018年12月12日 | 思想家

保守という言葉が手垢に汚れてしまって、使うのもためらうようになってしまった。立憲民主党の枝野幸男あたりまでが口にするようでは、本来の意味が失われてしまう。保守というのは、生きている者ばかりではなく、死者たちや、これから生まれてくる者たちの声にも耳を傾けるという立場である。エドモンド・バークがその代表的な思想家であり、日本の国柄が重視されるのは当然のことである▼安倍首相は保守派の応援によって、政権に復帰し、国政の舵取りを任せられたのではなかったか。ここにきてグローバリズムに屈したように思えてならない。だからといって安倍首相を退陣に追い込む決断もできず、保守派の多くは迷走しているのではないだろうか▼そうしたなかで、保守派の多くは、虎ノ門ニュースに出演するジャーナリストに期待した。自虐史観が一方的なイデオロギーにもとづくものであり、それを批判するのに拍手喝さいしたのである。しかしながら、あまりにも杜撰な百田尚樹氏の『日本国紀』が世に出たことで、裏切られたという失望感が広がっている▼もともと保守は名声や金儲けとは無縁な名も無き者たちに支えられており、それを保田與重郎は「浪人の淋しき心」と評したのである。時流に媚びることなく、それこそ「護国の鬼」となるべきなのである。一度白紙に戻って、安倍首相や虎ノ門ニュースとも距離を置きながら、保守の立場を再構築するときではないだろうか。

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