草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

ロシア革命で歴史から抹殺されたのが立憲民主党だ!

2017年10月02日 | 思想家

民進党の左派が立憲民主党を立ち上げた。ロシア革命のときにも立憲革命党があった。カデットと呼ばれていたが、どのような運命を辿ったか、今日の午後発表した枝野幸男は知っているのだろうか▼カデットが目指したのは立憲君主制であった。ツアーリズムの専制主義を批判したが、あくまでも漸進的な改革を主張したのである。三月革命後の政府の首相は立憲民主党から出たが、エスエルのケレンスキーが7月には臨時政府の首相となった。立憲革命党の力を後退し、そこで11月革命が勃発し、ボルシェビキの独裁体制が樹立したのである。ケレンスキーと同様に、わずかの期間しか権力を握れなかったのである▼いうまでもなく立憲民主党は非合法化され、歴史の舞台から抹殺された。枝野が代表の立憲民主党も、ロシア型共産主義の流れをくむ共産党や社民党と選挙協力をするのだろう。希望の党に入れなかった者たちは、そこに身を投じるしか選択肢がなかったからだ▼カデットがボリシェヴィキの勢力拡大を手助けしたように、その二の舞を演じるのだろうか。枝野らが立憲という言葉にこだわったのは、憲法擁護が根本にあるからだろう。憲法を道具として利用するだけで、平気で踏みにじるのが共産党である。どうして理解できないのだろう。共産党の恐ろしさも知らず、希望の党以上に問題なのが、枝野の立憲民主党なのである。


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安倍自民党が立脚すべきは常識を重んじた穏健保守だ!

2017年10月02日 | 思想家

小池百合子の政治的な手法に批判が集まっているが、なりふり構わない野合は混乱をもたらすだけであり、その先にあるのはファシズムである。自らの旗を掲げて選挙戦に臨むことこそ、議会制民主主義のルールなのである▼民進党内の護憲派が入党を断念するというのは、これまでの主張から当然の帰結である。日本の政界は今後、穏健保守の自民党、新自由主義の希望の党や日本維新の会、護憲派の共産党や社民党などの三つのグループに分かれることになるだろう。今回の総選挙で日本国民は賢明であるから、自民党を大敗させることはないはずだ。過半数はかろうじて維持するのではないだろうか。希望の党や日本維新の会にもそれなりの議席を与え、改憲論議は一挙に進むことになると思う。ピンチに立たされるのは護憲勢力の側ではないだろうか▼安倍自民党に望みたいことは、希望の党や日本維新の会との違いを明確にすることである。文人政治家であった前尾繁三郎は『政の心』において「保守主義の哲学は常識と体験の上に立った中庸の道であり、その態度は穏健であり、慎重である」と書いている。改革という言葉を連発することで、国民の関心を引くのは保守主義とは無縁である。改革そのものを否定するわけではないが、「伝統の上に創造を、秩序の中に進歩を求める」のである。自民党は前尾の言葉を今こそかみしめるべきではないだろうか。


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