草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

サヨク政党の四分五裂は太宰が予想した通りだ!

2013年01月29日 | 思想家

 なぜ日本のサヨクは駄目なのだろうか。黒ヘル全共闘の末端にいた私は、中核と革マルとの内ゲバを何度も目撃した。党派のイデオロギーを自分自身が信じていないために、それがかつての同志に投影され、「裏切り者」と鉄パイプを振り下ろすことになったのではないか。情け容赦なく「殲滅する」というのは、正気の沙汰ではないからだ。サヨクが巣食った民主党の分裂劇も、身近な存在に向けられた近親憎悪であり、これまでの縮小再生産でしかない。罵倒し合うのはそのせいだろう。太宰治に「徒党について」という一文がある。吉本隆明が『擬制の終焉』で引用していたので、そこで私は初めて知った。「『徒党』というものは、はたから見ると、所謂『友情』によってつながり、一把からげ、と言っては悪いが、応援団の拍手のごとく、まことに小気味よく歩調だか口調だかそろっているようだが、じつは、最も憎悪しているものは、その『徒党』の中に居る人間である。かえって、内心、頼りにしている人間は、自分の『徒党』の敵手の中に居るものである」と喝破したのだった。あえて他者との差異を強調することで、イデオロギーとして純化路線に徹するのは、本当は自分に自信がないからだろう。サヨクというのは、日本の歴史や伝統から自由であろうとして、自らの拠り所を見失ってしまった人間たちである。そんな人間同士が争うわけだから、人殺しを正当化したとしても、当然の成り行きなのである。


政治 ブログランキングへ

               ←サヨクのアキレス腱は近親憎悪だと思う方はクリックを

 にほんブログ村 政治ブログ 政治評論へ
にほんブログ村 blogramで人気ブログを分析

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

母が子に残した「未来への手紙」に込められた世界!

2013年01月29日 | 政局

 意識するかしないかは別にして、日本人は死者とともにあるのではないだろうか。昨日の所信表明演説のなかで、安倍晋三首相は、東日本大震災で、ひいおばあさんと母親を亡くした少女のことを取り上げていた。被災から2ヶ月後に、少女のもとに一通の手紙が届いた。少女が小学校に入学したのを記念して、母親が内緒に書いていた「未来への手紙」であった。「げんきに学校にいってくれるだけで、とても安心していました」と親心が綴られていた。もうこの世には存在しない母親ではあるが、我が子のために、自分の思いを伝えることになったのだ。死者たちは黙して語らなくても、彼らが口にするはずの言葉に、真摯に耳を傾けてきたのが日本人であった。安倍首相は、所信表明演説の冒頭で「国家国民のために再び身を捧げんとする私の決意の源は、深き憂国の念にあります」と述べた。「憂国」とは何か。それは生者におもねることではない。国を憂うというのは、過去から受け継がれ、未来に引き渡すべき、日本の国柄を保守することだ。遅々として進んでいない東日本大震災の復興、50兆円にも上る国民の所得と産業競争力が失われたデフレと円高、我が国固有の領土に対する挑発が続く外交と安全保障の危機、それらに対処するにあたって、安倍首相の根本にあるのは、先人たちが築いた祖国を、死守せんとする強い信念だ。愛情深い母親が娘に書き残したように、日本の先人たちが書き残した「未来への手紙」を、常に心にかけているのが安倍首相なのである。


政治 ブログランキングへ

               ←安倍首相の所信表明演説を高く評価する方はクリックを

にほんブログ村 政治ブログ 政治評論へ
にほんブログ村 blogramで人気ブログを分析

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする