草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

国民主権支える日本精神を否定する政権

2010年03月22日 | 思想家

 もはや鳩山内閣や民主党は、大方の国民の支持を失った。やっていることがメチャクチャなのを国民は知ってしまったので、怒りの声が渦巻いている。自民党がまともであれば、国会はデモ隊に囲まれて、タイと同じような事態になったはずだ。とくに許せないのは、日本の根本を否定するような闇法案を、総選挙では民主党のマニフェストにも掲げなかったくせに、無理矢理通そうとしていることだ。松永材は『尊皇維新の論理』において、旧い国家の三要素である「土地」「人民」「主権」に対して、国家を新しい国家たらしめるための国民の三要素として「血脈」「言語」「信仰」を問題にした。「血脈」は国民の肉体としての国土であり、言語は国民としての人間を示し、「信仰」は国民の主権にほかならぬというのだ。だからこそ、松永は「血脈は潜在的国民(基盤的国民)であり、言語は顕在的国民(表現された国民)を示し、信仰は国民を支配する主権(国民を主導する主体)」と定義した。日本人というのは、日本人の血をつぎ、日本語をしゃべり、日本的思考を実演する者を指すと考えたからだ。今の世にあっては、国籍を取得するにあたって、血統や言語をクリアーすることは、それほど難しくはない。しかし、松永が強調するように「精神が国民(一般人間についてもいえる)の主権であり、信仰が国民各自の政府であることは、説明を要しない」のは確かだ。鳩山政権や民主党によって、国民の主権と国民各自の政府が否定されつつあるわけだから、心ある国民が危機感を抱くのもあたりまえである。夫婦別姓を認める法律によって、信仰にも近い、家族の共同体意識や、長幼の序という道徳心をなきものにし、外国人に参政権を与えることで、日本国を担うべき日本人をあいまいにする暴挙を、断じて許すわけにはいかないからだ。国を愛する者たちの戦いは始まったばかりであり、これからが本番である。

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日本人の弱点さらけ出した鳩山外交

2010年03月22日 | 思想家

 鳩山由紀夫首相や民主党が今一番問題なのは、交渉ごとがまるっきりだめだということだ。鳩山首相は、米国がきっと理解してくれるだろうという思い込みだけで、相手の立場になって考えようとしていない。そして、日本側がこれだけ悪戦苦闘しているのだから、手を差し伸べてくれるはずだ、との希望的観測だけで発言している。山本七平が『比較文化論の試み』のなかで、日本人の精神的弱点について取り上げ、「ひとりよがりで同情心がない」ことを問題にしていた。その例として挙げたのが、日本人の宗教に対する考え方であった。「自分は何も信仰はしていないが、何かを信仰している人たちを否定するつもりはない」という言葉を口にするのは、最初から相手の立場になることを放棄している。これでは、相手の主張と衝突することもないし、相手がなぜそのように考えるかについて、思いめぐらすはずもない。鳩山首相は、それこそ山本に言わせれば、自分の感情を相手に移入しているだけなのである。本当の同情ということであれば、相手のために何ができるかというのが問われるべきなのに、それが抜け落ちている。「ひとりよがりで同情心がない」とオバマ大統領を怒らせてしまうのは、そのせいなのである。鳩山首相は「開かれた日本」を目指すそうだが、それと裏腹なことをやっているから、国益をそこなってしまうのである。今回の普天間基地の移設をめぐる外交交渉で、なぜつまずいたかを、よくよく考えてみるべきだろう。

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