「会津ジャーナル」遠藤勝利取材メモ

遠藤勝利の取材内容を掲載していきます。

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前回市長選、一転「出納責任者だった」

2017-10-06 14:58:24 | 疑惑の真相

「度忘れしていた」と庄條徳一氏

 9月20日付「取材メモ」で、平成27年7月26日投票の会津若松市長選における室井照平候補(無投票で再選)の選挙運動費用収支報告書に記載されていた内容に不自然な点がいくつかあることを指摘した。そのなかで元福島県農協五連会長の庄條徳一氏が、室井候補の出納責任者であったことを全面的に否定している、と報じた。
 今回の「取材メモ」では、その事実関係を再確認したいきさつをまず報告する。

 9月19日夜の電話取材(昼間、北会津町の自宅を訪問したが留守で会えなかったため)で、庄條氏は「私は(室井陣営の)」外部のような者で、出納責任者を依頼されたこともないし、引き受けたこともない。なにかの間違いではないか」「(収支報告書の)内容についても知らない。(あなたの)問い合わせで初めて知った」などと話し、自身が出納責任者だったことを全面的に、かつ明確に否定した。
 そこで再度、事実確認をするため10月1日夕方、庄條氏の自宅を訪れ、帰宅するのを待った。稲刈り作業から帰って来た庄條氏が玄関先で話したのは次のような内容である。
「(室井候補の)出納責任者になったことを度忘れしていた。大変、申し訳ない」。最初の取材で話したことを一転して否定し、出納責任者だったことを認めたのである。
「それでは」と収支報告書のコピーを示し、出納責任者として押印した「庄條」の印影を確かめてもらうと、「このハンコは私のものだ」と言うのである。
 次に室井候補の選挙事務所の借り上げ料5万円の領収書が、当該建物の所有者でもない「むろい照平連合後援会」から同じ身内の「むろい照平選挙事務所」宛に発行されている点を尋ねると、「市選管に確認してみたが、それでもかまわないと言っている。連合後援会が建物の所有者から借りていたからではないか」と、市選管事務局の見解とまったく同じ内容の説明である。
 むろい照平連合後援会がどこのどういう所有者から建物を借りていたのか。この点について庄條氏は「私は知らない。選挙の収支報告書と連合後援会の政治資金報告書は別のもののはずだ」と言っただけであった。

 以上が再取材に対する庄條氏の回答である。出納責任者は、公職の候補者の選挙運動に関する収入及び支出について、会計帳簿を備え付け、記載するなど全責任を負う立場にある。
 室井候補の選挙運動費用収支報告書(平成27年8月10日付)には、出納責任者の氏名が庄條氏の自筆の署名ではなく、パソコンかなにかで印刷した氏名に「庄條」の印を押しただけである。しかも再取材の受け答えを聞いていると、どうも収支報告書の記載内容については、よくわかっていないらしい。つまり頼まれてメクラ判を押した、ということではないのか。
 最初の取材で出納責任者になったことを全面否定していながら、12日後に一転、出納責任者だったことを認めるというあやふやな態度。この間、取材記者に対して「いゃー、間違っていた」とか、「思い違いだった」といった訂正の連絡は一度もなかった。
 ポスター作成など一定の選挙費用が公費で負担される市長選の収支報告書が、以上のようなわけのわからない不透明な状態で罷り通っているのである。

 公選法違反では「大変な事態に」

庄條氏が出納責任者を引き受けていないとすれば、公選法違反(虚偽記載)であるのは明らかであるため、この間、水面下で何らかの工作が行われたのかどうか。
 そして、むろい照平連合後援会の政治資金報告書(平成27年分)に、選挙事務所に借りた建物(旧半沢ビル)の所有者である(株)アクーズ会津(熊田広美代表取締役)の記載はまったくない。選挙事務所借り上げ料の領収書との整合性を含めてどう説明するのか。
 庄條氏は旧北会津村議、同村長、そして県農協五連会長を4年間つとめ、現在は菅家一郎連合後援会会長の74歳。分別ある人物のはずだが、もうろくしてしまったのだろうか。

 室井照平市長への取材申し入れ
 秘書課長「失念していた」

 前記の室井市長の選挙運動費用収支報告書問題について、同市長に直接説明をしてもらうべく9月25日、橋本博光秘書広聴課長を通して取材を申し入れた。
 しかし、一向に返事がないので10月2日、同課長に「その後、どうなりましたか」と電話を入れたところ、「失念していました。どちらでお会いしたでしょうか」と言うのである。
「市役所庁舎正面玄関で名刺交換をしている遠藤です。市長にお聞きしたい点があるので取材を申し入れ、この間のブログの紙も渡しているでしょう。当方はきちんとした手続きで取材を申し入れ、必要なら書面で取材を申し入れしてもよいですよ、と言ってあるでしょう」
「あぁ、遠藤さんですね。失礼いたしました。市長の政務のことなので連合後援会に伝えておきました」
「連合後援会ではないでしょう。市長に取材を申し入れているんですよ。あなたはまったく不誠実な方だ」「秘書課長にこれ以上、文句を言ってもしょうがないので、市長に必ず伝えてほしい。後日、公開質問状を差し出すので、誠意をもって回答していただきたいと」
「わかりました」

 橋本課長とのやりとりである。まったく当方を小馬鹿にしているのか、混乱しているのか、それともとぼけているのか。いずれにしても会津若松市長というのは、その程度に成り下がってしまったのだろうか。
 庄條氏のみならず秘書課長にも「度忘れ(失念)していた」というのだから、笑い話にもならない。当方は新聞社や雑誌社の看板や組織があるわけでもなく、一介のフリーライター(一応「会津ジャーナル」と名乗っている)のような者であるから、馬鹿にされたり、無視されるのは現役時代から慣れているが、そんなことにめげていたんでは取材記者はつとまらない。いずれにしても人を見下し、適当にあしらわれては困るのである。

 

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