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プレクストークDR1の修理

2021-09-14 02:06:12 | DIY

修理を依頼されたのは2008年3月製造されたplextalk-DR1です。DAISYの音訳で10年以上使われてきたものです。


一番使う「再生・停止」「録音・一時停止」のボタンが機能しなくなったとのことです。(赤丸で囲ったところ)
以前にplextalk-PTN1(再生専用機)を修理しましたが、その時と同じシリコンラバーのスイッチの導電ゴムの劣化が考えられます。
分解します。基板の裏側です。この反対側にスイッチ一体型のシリコンラバーがあります。
機能しないスイッチの導電ゴムの導通を、導通テスターであたってみます。導通テスターは抵抗値が低いと高い音、抵抗値が高いと低い音がします。
案の定「ブーッ」という低い音しかしません。特に問題がない他のキーの導電ゴムでは「ピーッ」という高い音がします。この抵抗値では導通がないと判断しているのでしょう。
予備の導通ゴムパッドを貼り付けます。導通ゴムを使ったスイッチは一体型でシリコンラバーでできていて、両面テープではいずれ剥がれてしまいます。パンク修理用のゴム糊でもくっつきません。
そこで使うのがセメダインスーパーXです。薄く塗って指で押さえてそっと離し、そのまま一日置くと接着力はそこそこになります。接着強度はカッターの刃の先で起こして無理やり剥がすと剥がれますが、通常の使い方では大丈夫な感じです。
組み立てて電源を入れると「再生・停止」ボタンが押された状態になっています。
もう一度バラして、シリコンラバーのスイッチを点検すると「再生・停止」ボタンのまわりの一部が切れています。ボタンを押して離したときに、まわり全体のゴムの弾力でもとに戻って、基板の金メッキされたランドから導電ゴムが離れるようになるのが、切れ目ができて弾力が弱くなっているので、いわば垂れ下がった状態になっているようです。
さらに、貼り付けた導電ゴムパッドは0.3〜0.5mmの厚さがあるので、なおさらでしょう。
金メッキされたランドの周りに0.5mm厚の板ゴムをスイッチの形に切り抜いて、両面テープで貼り付けます。柔らかい生ゴムを切り抜くのは型があれば簡単ですが、手作業では難儀しました。


組み立てて今度はOKでした。


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