池田湖通信

指宿市池田湖から鳥見人の写真エッセイ

132 ダチュラ

2013年05月17日 | Weblog

昼食を食べに山川港へやってきた。港近くの崖からこの花が垂れ下がっていた。田中一村の絵を見たことのある人はわかると思うが、「ダチュラとアカショウビン」にダチュラの枝に止まるアカショウビンが描かれた絵がありますがあのラッパ型の白い花です。

この港に食堂があって、私はそこで供される(魚のあら煮定食)が好物なのです。ただし、あらが新鮮でなくちゃ行けないけど、ここのあら煮は旨いと思っているのです。値段も600円で安いし。

食堂への行きにダチュラが見えたのだが、道が狭く車を止められない、そこで帰りに撮した。近くの造船所の駐車場に停車して撮した。ダチュラは、ちょっとした群落になっています。

ダチュラは、鹿児島ではあちこちで見ることができます。外来種だそうですが外来種らしく勢力旺盛だ。日本に入ってきたのは相当昔らしく青州の妻目が見えなくなったのはこの植物のせいという伝説もあるらしい。有毒植物です。

山川港は港らしい港です。数年前までは、鰹節製臓造が有名でしたが、現在はこの港に鰹は水揚げされなくなりました。現在は、同じ県内の枕崎港に水揚げされ鰹節工場には枕崎から車で運ばれてきているようです。鰹節製造の過程で大量の樫の薪で鰹をいぶします。樫の木は、南鹿児島の照葉樹林を形作る主たる樹木です。大きな木が切られます。私の家の樫も数年前「売ってくれ」という人が訪ねてきたことがあります。「売りません」と固辞すると、その人は、「どうせ中はボクだ」と捨て台詞を吐きました。ボクというのは中が洞になっているという、鹿児島の方言です。

私は時々この港の桟橋に鰺を釣りに来ます。港ないの水は濁っていますが、港の外側に面した海はきれいに澄んでいて泳ぐ鰺が見えるのです。サビキ仕掛けで釣ります。また港にはたくさんの漁船が係留されています。そして漁船の船長と話をするのが好きです。以前話した人は四国の人で延縄でトラフグをねらっている人でした。「釣れなくなった」と言っていました。はなしながら、冷凍サンマを包丁で手際よく切っていた。切ったサンマを延縄の針にかけて魚をねらうのだそうです。

食堂であら煮は売り切れていた。隣の人はカレーライスを食べていた。私は漁港に来てカレーライスは食べたくない、そこで刺身定食にした、あら煮の倍の値段でおまけにうまくなかった。

帰りにダチュラを撮した。撮しながら昔NHKで放映した青州の妻のドラマを少し思い出した。考えているうちに以前ウイキペディアで知った、ダチュラで中毒した人が意外に多いということも思い出した。あの花を食ってしまったのだろうかそれとも種を食べたのかなのどと思い今度は種子も見てみようと思った。

ダチュラは見ての通りまだ花が開ききっていません。

 


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