いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

大涌谷参り、あるいは、「地獄」行きを免れたすめろぎさま

2016年09月13日 19時48分35秒 | 日本事情


ロープウエイから見下ろした大湧谷

週末は箱根の大涌谷に行った。去年の箱根参り(愚記事;芦ノ湖参り;理想と現実 )では、火山活動の兆候のせいで立入禁止だった。

今はもう大涌谷に行ける。小田原から箱根湯本まで行き、そこから箱根登山電車で強羅へ。そしてケーブルカーで早雲山。早雲山から大涌谷までロープウエイ。

大涌谷の斜面は水蒸気爆発と山体崩壊でできた火山(堆積物の山)の「破断面」らしい。その斜面は今でも水蒸気を吹いている。この水蒸気には硫黄成分も含まれるため、地表が硫黄で黄色くなっている。

■ 黒たまごの色の成因は不明

大涌谷の名物として「黒たまご」がある。鶏卵を噴出する水蒸気井戸で茹でると、卵の殻の外面が黒くなる。

5個500円で売っている。原料の鶏卵は1個10円だろうから、茹でて黒くすることで、10倍の価格となる。

なお、バラ売りはない。そして、おいらは、中味はただのゆで卵だと思っている。だから、買わなかった。

実は、この「黒たまご」の色の成因は未解明とのこと。箱根ジオミュージアム(web site)の展示に書いてあった。

温泉池で卵をゆでるとできあがる、真っ黒い殻のゆで卵、大雨のあとは、黒色が薄くなったり、日によって色が変化します。なぜ、こんなに黒い卵ができあがるのか、その理由は諸説ありますが、実はまだ解明されていません。

素人考えだと噴出する湯や水蒸気に含まれる硫黄が卵の殻のカルシムと反応して硫化カルシムができることが黒さの原因だろうと思うが、そう単純ではないらしい。

■ あるいは、「地獄」行きを免れたすめろぎさま

すみません。また、奇を衒ってしまいました。

wikipedia に書いてあった;

江戸時代に「地獄谷」や「大地獄」と呼ばれていた大涌谷だが、明治天皇・皇后の行幸啓に際し、1876年(明治9年)9月5日に改称された。 wikipedia [大涌谷]

むつひとさんは、結構、今でも人が行きづらい場所に行ってるんだよね。

例 ↓