いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

今日の看猫2011/2/10, あるいは、アンコ入りじゃがいも

2011年02月10日 19時14分44秒 | ねこ

今日の看猫2011/2/10; うめちゃんに"イモ猫"と罵倒したら、「何よ!失礼ね」と、逆切れしたのでした。

なぜ"いも猫"と言ったかというと、ただ喜茂別産のじゃがいも箱の横にいただけなのです↓。
(それにしても、"イモ"という言葉が罵倒語、侮蔑語になる例は最近は聞きませんね。"イモ"twitterとかないし。やはり、イモは昭和なのです。昭和の成仏のためにがんばっている愚ブログならでわです。同様に"タコ"もあります。この"タコ"野郎とか。)


このじゃがいもは、おいらが毎日食べている林檎と違って、わけありではありません。わけありじゃがいもは相当悲惨だと思われます。

"あんこ"と"じゃがいも"でググッてみましたが、"アンコ入りじゃがいも"の話はほとんど(全く)ありませんでした。ただ専門サイトだけがありました。"アンコ入りじゃがいも"とはおいらががきんちょの頃聞いた言葉で、当時でも使われていた言葉ではありませんでした。"アンコ入りじゃがいも"をみたおいらのかぁちゃんが、「昔、母(おいらにとってのばぁちゃん)がこういうのを"アンコが入っている"と言っていたのだわ」と言っていたのをおいらが覚えていたのでした。

もちろん、このきもべつ・じゃがいもはアンコなんか入っていません。ところで、きもべつ、って典型的アイヌ語ですね。北海道の地名で、"別"とか"幌"とか"内"とか字が入っていればほぼアイヌ語起源です(幌内とか、幌別とかリャンファンついちゃってますね)。この喜茂別は羊蹄山麓にあります(今、"ようていざん"が変換できませんでした;羊・蹄鉄・山で出しました)。そうです、羊の蹄のような形の山ということなのでしょうか(羊蹄とはベシ、あるいは、ギシギシ#1とよむらしい)。別名、エゾ富士。火山なんです。ちなみに、この羊蹄山は『羊をめぐる冒険』には出てきません。残念!

#1;ギシギシとは古い和名。それになぜかしら"羊蹄"という字があてられている。前近代の日本人は羊をみたことがなかったのに。

話をじゃがいもに戻して、アンコ入りじゃがいもって、こんなのです↓。黒色心腐というそうです。さらには"黒色心腐(ぱんだ、あんこ)"とあり、あんことも言うこと示唆しています。ただ、"ぱんだ"というのは少し驚きです。白・黒でパンダだあと思うのですが、パンダが日本人になじみになったのは1970年代初頭の日中国交回復の時代でしょう。結構、"最近"じゃないですか。ちなみにおいらのかぁちゃんが上記ばぁちゃんの"あんこ"を聞いたのは1950年代と思われます。


じゃがいも博物館様より勝手に転載)

一方、Q:ジャガイモをよく買うのですが、外見は特に傷んで無いのですが皮を剥き、切ると黒と言うか濃いグレーのような斑になっている物があるのですが、 なぜその様な状態になっているのでしょうか?また、そのようになっている部分を食べてしまったら体に害はありますか?

A:成熟後の収穫作業から市場に出回るようになるまでに馬鈴薯は,貯蔵中に生じる圧偏傷などの静的荷重と収穫,選別,搬送中で発生する切り傷,皮向けや内部損傷の原因となる打撲などの動的荷重を受ける.
Blackspotとは酵素的褐変が怒る部位で,受傷部が空気にさらされることで馬鈴薯に含まれるチロシンやクロロ原産が酸化酵素のポリフェノールオキシダーゼなどにより酸化し,不溶性褐変ないし黒変の重合体であるメラニンが生成することで発生するとされている.
この変色は損傷を受けてから6~12時間後に始まり,24時間後には最大に達する.
しかしこの変色の程度は品種や部位によっても大きく異なり,損傷を受けてもあまり変化しないものもある.

要は外圧によって内部損傷が起こり、酸化酵素の働きで黒変する。という事ですね。


そうです;http://recipe.gourmet.yahoo.co.jp/question/detail/1415480764/