いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

今日から秋

2005年09月16日 19時42分07秒 | その他




■昨晩から涼しくなり、今日は昼間でも真夏の暑さは過ぎた。やっと秋だ。

▼今回の小泉・自民の勝利の推進勢力が(首都圏)20代の若者群だそうだ。ここで、(首都圏)と書いたのは首都圏で自民ひとり勝ちだったので、特に首都圏の若者が自民支持だったのでは、というおいらの推定に基づく。

▼では、なぜ20代の若者群は自民党を支持したのであろう?

勝谷誠彦さんは彼の日記:■2005/09/09 (金) 新人類よ団塊の世代よいざ闘いだ投票所へ行こう。 http://www.diary.ne.jp/user/31174/で述べている;

もうひとつは都市部における20代30代と40代50代の意識の乖離だ。今回の自民党に吹いている「風」は前者の「恐るべき子どもたち」による。「投票にいこーぜ」ではなくて最初から「小泉いいじゃん」と投票所に行くらしい。年収100万以下の連中が安定身分の公務員を切るという小泉さんへの共感とエセエリート臭紛々の松下政経塾上がりの民主党若手候補への反感から動いているのだ。ニートも引きこもりもその巣から出て投票に行くのだろう。税金も年金も払っていない非納税者が有権者としてこの国の運命を決める。

例によって勝谷節なのであるが、反感 というのはやはりキーワードではある。そして、勝谷の指摘する反感はあるのだろう。

つまり、首都圏20代若者群の、反感を、おいらは、知りたい。もちろん、そもそも、本当に彼らが反感をもって生きているのか?もし反感をもっているなら、何に対して?

●この反感に敏感なのが、ブログ・「そなたんパパの備忘録」の記事<政治・社会>次の「敵」は誰か?です。http://seutaro.exblog.jp/ において;

ところで、これは前から感じていたことだが、今の若い世代(特にネットでよく見かける論客)には、「被害者意識」が非常に強い。これだけ不況が続き、若年層の失業率が高ければ当たり前だという気もするが、経済的な側面ばかりではなく、とにかく「戦後社会」に対する怨嗟で満ち満ちているように感じる。そこで、適当に「加害的存在」を意味するキーワードを挙げてみると、次のような感じだろうか。

既得権益(内容は曖昧)、高齢者、公共事業(地方による中央の収奪)、役人、規制に守られた企業、ゼネコン、労働組合、日教組、マス・メディア(特に朝日新聞)、人権派(フェミニスト含む)、市民運動(プロ市民)、親中派、親韓派、在日朝鮮韓国人、中国、韓国、アメリカ

無論、適当に挙げただけなので体系性はまったくないが、このなかで次の「悪玉」もしくは「敵」を探すとすれば何になるだろうか。

と書いている。

●若者の間で、「戦後社会」に対する怨嗟で満ちている、とのこと。これは全く正当なことといわざるを得ない。なぜなら、先行世代はまだ幼少の自分達に債務をつけ回すことで「国家」の運営を行ってきたのである。選挙権を持った時点で1000万円近い債務を背負ってこの国の国民を生きなければならないのである。

参照:ハコフグマンさん、 若者よ、選挙に行こう

●ただ、その怨嗟の向け先はまさに「戦後社会」を主導した「愚民党」であるべきなのだが。

●一方、こういう報道もある。日本国民であること「誇り」9割…読売世論調査 その中で、国際社会での日本の地位についても、日本は「国力などに見合った地位や尊敬を得ていない」と不満を感じる人が65%に上った。これは若者だけを対象とした調査ではないが、回答者の9割が本国民であることに誇りをもつのであるのだから、若者もそうなのだろう。つまりは、日本国民であることのナルシズムが十分満たされていないというフラストレーションが底にはある。戦争が終わって40年もたって生まれたのに、戦争について若者までもがとやかく言われるこの「戦後社会」に怨嗟を向けるのも無理はないかと。だって、平和主義者って平和をダシに商売してるってばればれ。


自衛戦争をも明確に否定


Son of 「バカヤロー」