カゼーモの広場 ー 風の間に間に日誌 ー

新聞やネットのニュースの感想、自分のことなどを書き、皆さんと交流を図るブログ

福島第一原発事故(618)-汚染水の流出は東電公表より早かったー

2011-09-25 20:09:01 | 社会・経済

福島第一原発事故(618)-汚染水の流出は東電公表より早かったー

 東京電力福島第1原発事故で発生したセシウム137などの放射性物質を含む汚染水は、3月26日に海への流出が始まり、4月中旬ごろまで原発近くの沿岸に高濃度でとどまった後、海の渦に流されて拡散したとの解析結果を、電力中央研究所の津旨大輔上席研究員らが25日までにまとめた。東電は「流出は4月1日から」としているが、もっと早い段階から汚染水が漏れていた可能性が出てきた。また津旨研究員らは海への流出量を3500テラベクレル(テラは1兆)と推計、東電発表の3倍以上となった。東電による海水の測定データも含めて調べると、少なくとも5月末まで漏れ続けたと判断した。(共同通信25日)

東電の発表はいつも遅く、嘘が多く、軽く発表している。政府も東電に呼応する様に同じだが、そのために被曝にあった人も多くいるし、野菜や魚類の汚染もないはずがあったりしている。この汚染水の海への流出にしても、発表の1週間前から流出し、濃度も3倍もあったということである。そのためにどれだけ、住民、農家、漁師たち等に大迷惑をかけ、取り返しことのない状況にしてしまったのである。(中ノ島賢)


福島第一原発事故(617)-中央官僚、東電に天下り多数ー

2011-09-25 19:56:17 | 社会・経済

福島第一原発事故(617)-中央官僚、東電に天下り多数ー

東京電力に「嘱託」などの肩書で在籍する天下り中央官僚が47人(8月末)に上ることが24日に分かった。次官OB向けの「顧問」ポストも加えれば50人を超え、出身は所管の経済産業省から国土交通、外務、財務各省、警察庁、海上保安庁と多岐にわたる。東電福島第1原発事故では安全規制の不備が指摘されるが、原子力行政に携わった元官僚は「(当局と電力会社との)癒着が安全規制の緩みにつながった」と認める。6月28日、東京都港区のホテルで開かれた東電の株主総会。株価暴落で多額の損失を出した株主から「なぜムダな天下りを受け入れ続けているのか」との質問が相次いだ。山崎雅男副社長は「電力事業には(いろいろな)知識を持った方が必要」と答弁。事故の巨額賠償負担で経営が揺らいでも天下りを切れない電力会社の体質を浮き彫りにした。経産省キャリアOBの最上級の天下り先は東電副社長ポスト。次官OBの石原武夫氏に始まり、資源エネルギー庁長官や次長経験者が10年前後の間隔で就いてきた。今年1月には、昨年8月に退任したばかりの石田徹エネ庁前長官(当時)が顧問に天下り。東電は「慣例通り副社長に昇格させる予定だった」(幹部)。しかし、「退職後2年間は所管業界に再就職しない」という自民党政権時代に作られたルールを逸脱していた上、原発事故による行政批判も重なって、4月に顧問を退任せざるを得なかった。経産省は関西など他の電力各社にもそれぞれ元局長や審議官、部長クラスを5人前後ずつ役員や顧問として再就職させている。(毎日新聞25日)

東電に天下った人たちの出身は所管の経済産業省から国土交通、外務、財務各省、警察庁、海上保安庁と多岐にわたっていた。言わば、東電には官僚を指導していた人たちがおり、官僚は東電の人たちに頭は上がらないし、情報も得られるということになる。原発にしても、東電の思惑通りに動く、保安院や安全委員会の姿が見える。そして、東電の官僚への情報漏れはほとんどなく、嘘をついて平然としている。こういうシステムはどうしてなくらないのか、官僚改革派の古賀さんも仕事を与えられず、今月26日に退職することになった。(中ノ島賢)


福島第一原発事故(616)-国産浄化システム自動停止ー

2011-09-25 19:37:18 | 社会・経済

福島第一原発事故(616)-国産浄化システム自動停止ー

東京電力は25日、福島第1原発内にたまる高濃度の放射性物質を含む汚染水の浄化システムで、東芝などが開発したセシウム吸着装置「サリー」が24日夜に停止し、運転再開のめどが立っていないと発表した。東電によると、24日午後8時半ごろ、ポンプのバルブが閉まっていることを示す警報が鳴り、自動停止した。設備の損傷は確認されておらず、東電で自動停止した原因を調査している。米キュリオン社の浄化装置は稼働しており、汚染水の処理は継続している。(msn産経ニュース25日)

国産として開発したセシウム吸着装置が停止した。国産なら日本の原発に合った装置が開発できると思っていたら、見事に裏切られた。日本では原発に関して、事故は起きないものとして浄化装置等の開発は遅れていたが、やはり技術不足ということなのだろうか。このような状況でありながら、原発を稼働して行こうというのだから無謀なことである。とにかく、メーカーには開発力や技術力がなく、東電には装置の知識や運転技術がないという、日本の原発においては二重の苦悩である。だから、東電の使い方の問題ということもあり得るのである。(中ノ島賢)