カゼーモの広場 ー 風の間に間に日誌 ー

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福島第一原発事故(606)-原発事故から6か月の現状と未来ー

2011-09-11 15:30:06 | 社会・経済

福島第一原発事故(606)-原発事故から6か月の現状と未来ー

福島第一原発事故から半年、米国の同時テロ事件から10年の2011年9月11日、テロ事件は心の問題を別にすれば、解決されている。しかし、フクシマは全く解決の見通しがなく、解決まで、これから何十年かかるか分からない。現在、事故による放射線汚染は岩手県から静岡県にまで及ぶ。大都市の東京都も、神奈川県も埼玉県も千葉県も、東北から関東にかけての太平洋も汚染されている。当初東電が発表した3倍の放射能汚染水を放出していたことも分かった。これほどの悪事を働きながら、解決への東電の意欲は乏しいと言わざるを得ない。東電本社の幹部や第一原発の所長を初めとする幹部、東電社員等の事故に対する予防策や事故後の解決に対する深刻さをほとんど感じていない。ただただ、データを隠し、嘘をつき、解決から逃げようとしているだけのように思われる。メルトダウンして、初めてその事故の深刻さを知り、事故から4日目には政府に福島からの撤退を申し出たことでもわかる。政府は東電を潰さないことを知っていたのであろう。本来なら、役員全員が辞任すべきなのに、ほとんど辞めることはなかった。

燃料プールこそ安定した温度で推移しているが、燃料はメルトスルーし、地下にもぐり、未だに85℃以上の温度になっており、不安定な状態にある。2号機に至っては100℃を超え、水素爆発の恐れさえある。窒素の封入で何とか堪えている。少しでも放射能放出を無くそうという気持ちがなく、建屋の破損を修理せず、注水冷却から冷却停止にせず、地下遮蔽板の設置もなされていない。従って、放射能は放出したままである。だから、放射能の状況は安定しているように見えるが、徐々にその範囲は拡大しているのである。とにかく、冷却停止をして、燃料の温度が40℃以下、30℃前後にならなければ、解決の見通しはつかない。このような安定状態になれば、燃料を取り出すことになるが、これがまた、取りにくい状況まで悪化している。廃炉に至るまでにはまだ何年かかるか、全く見当がつかない。現在、除染処理が行われているが、これは必要なことであるが、大量に除染できるような方法を考えないととても間に合わないし、放射能が放出していなければ、少しずつ良くなることも期待できるが、放出しているのだから、虚しさを感じてしまう。放射能を中和できるような薬剤や薬液を開発してくれることを願っている。そして、もう原発事故を起こすことはできないのであるから、即刻、全ての原発を冷温停止し、廃炉に向けてほしいと思うのである。この際、コストは二の次である。再生エネルギーの買い取り法案が国会を通ったが、ここでも買い取りを拒否できるような電力会社の妨害が入っていると聞く。どこまで、電力会社は原発に頼ろうとしているのか、電力会社だけでなく、企業も、ほとんどの自民党も、ほとんどの学者や識者も、一部の国民も、報道機関さえも原発を推進しようと懸命なのである。北海道を買い占めていた外国人も、ほとんど撤退しているようで、海外から見れば、日本にいる外国人ですら、日本には住めないと思っているのであろう。日本人はいつから、鈍感になってしまったのだろうか。(中ノ島賢)

*私のブログも、当初は「福島第一原発事故」で検索すると、上位にランクされていたが、現在は600件を超えているのに、ほとんど見当たらなくなっている。これも、何らかの力が入っているような感じさえする。家の者は「書くのを止めろ」、言うし、知人は「言葉に気をつけろ」と忠告してくれる。私自身は30年以上も前から、原発廃止を求めているし、今でも原発のな国にしたいと思っている。これが私の最後の仕事になるかも知れないと思っている。それなので、最近は少し気にして、書くのは少なくなっているような気がする。報道機関自体も取り上げることが少なくなっており、コメントも少なっているという状況もある。本当はこれが一番怖いことなのである。民主党政権も暫くは「原発容認」のようである。